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【歌詞語り】「早春賦」

「早春賦」
発表年:1913年
作詞:吉丸一昌
作曲:中田章

春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず

氷解け去り 葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空

春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か

「早春賦」作詞:吉丸一昌

「春は名のみの 風の寒さや」
文語調は硬い印象がありますが、一方で無駄がなくエッジが効いた表現にもなりますね。
「春とはいうものの、風は冷たいね」も歌詞にならなくはないですが、やはりこの歌の歌詞は「詞」であり「詩」でもあるのかと。

これも多くを語らずとも、多くを伝えることに成功してる例かと思います。

しかし、、本日2024年3月18日、寒かった、、、

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