見出し画像

Return of the Obra Dinnはどこまで推測抜きで解けるのか

先日、Return of the Obra Dinnという推理ゲームをプレイしました。帆船オブラ・ディン号で起こった事故の調査官となり、死体が死んだ瞬間に戻れる懐中時計の力を使って乗組員の死因を調査し、その船で何が起こったのかを解き明かしていくゲームです。

このゲームの特徴的な点として、「ある程度憶測を交えながら進める必要がある」というものが挙げられます。例えば、「船長の私に逆らうものには罰をくれてやる!」というセリフの後に人が銃殺されていたら、死因は「船長」に「銃殺」されたのだとわかります。このような死因ははっきり断言できるのですが、例えば荒れた海で前のシーンにはいたけど次の瞬間には消えていた、というような場合は明確な死の描写がありません。この場合は周辺の状況から「海への転落死」などと推測する必要があります。

幸い正しい死因を三人特定するごとに、ゲーム側が「こいつとこいつとこいつは合ってるよ」と答え合わせをしてくれるので、最悪総当たりに近い解き方もできます。行き詰ってもう明確な手がかりがない…という状況に陥った場合は立ち位置や視線の向いた先を強引に解釈し、新たな「手がかり」と認定して当てはめ、ゲーム側の答え合わせを受けて進むといったこともあります。

しかしこれが考えて正解を見つけるゲームである以上、なるべくなら確実性の高い手掛かりを起点に進めたいものです。そこで今回は整理の意味も込めて、ゲーム攻略までに私が使った手がかりを振り返り、その確実性を基準に何段階かに分類して、このゲームを攻略するのにどれくらいの推測が必要なのかを考えてみようと思います。私が見つけた手がかりに限られるため、なにか重要な情報を見落としている可能性もあります。また、ゲームを遊んでいないとまるで何を言っているのか分からない内容になっていると思います。ご了承ください。

人名編

このゲームには全部で60人が登場します。一部は登場したシーンですぐに名前と役職がわかりますが、逆に最後の最後に消去法を使うまで分からないこともあります。なるべく名簿順に紹介しますが、説明の都合上紹介が前後することもあります。

ある程度確実性の高い、自信をもって判断した人名

  • 船長 ロバート・ウィッテレル

    • 「終幕 その1」にて、「船長の私に逆らうものには罰をくれてやる」と言いながら乗組員を射殺していた人物。

  • 一等航海士 ウィリアム・ホスカット

    • 同じく「終幕 その1」にて、船長に射殺されていた人物。

    • 「終幕 その4」にて、船長が「アビゲイルの兄を撃って殺した」と独白している。「アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル」という人物が乗船しており、名前よりおそらく船長の妻かつ一等航海士を兄に持つ人物だと思われる。船長が殺害した三人のうち明らかに一名偉そうな服を着た人物がいるため、彼が一等航海士だと考えられる。

  • 二等航海士 エドワード・ニコルズ

    • 「殺人 その1」にて被害者を殺した人物。

    • 直前に被害者に「シニョール・ニコルズ」と呼びかけられている。また、「出現 その3」では「サー・ニコルズ!」と呼びかけられている。ここらへんで航海士は縁の広い特徴的な帽子をかぶっていることがわかる。

  • 三等航海士 マーティン・ペロット

    • 「死に至る病 その2」にてベッドの横でたたずんでいる人物。

    • 航海士特有の縁が広い帽子をかぶっている人物は残り二人いて、どちらかが三等航海士でどちらかが四等航海士。「破滅 その8」にて、アビゲイルが「マーティン!」と三等航海士の名を呼んでおり、これにこたえている人物がいる。残る二人の航海士のうち一人はこの場面には居ないため、ここに登場しているひげを蓄えているほうの航海士がマーティン。

  • 四等航海士 デービー・ジョーンズ

    • 「脱出 その5」にて撲殺されている人物。

    • 航海士帽をかぶった最後の一人。「出現 その6」では四等航海士用の部屋から外を覗いているのが確認できる。

  • 甲板長 アルフレッド・クリステル

    • 「脱出 その1」にて、腕を失って死んだ人物。

    • 「フランス野郎は無事か!?」「あんたの助手は八つ裂きになった」という会話を死ぬ前にしており、ここからこの男性は「フランス野郎」を助手に持つことがわかる。名簿より、フランス人の助手がいるのは甲板長のみ。

    • 「呪われた獲物 その1」にて彼が首からかけているパイプ?のようなものが、甲板長の部屋の壁に掛かっている。

  • 船医 ヘンリー・エバンズ

    • 「死に至る病 その2」にて、病人を前にして机に腰かけている医者らしき風格の人物。

    • また、「序文」の最後にヘンリーの名前がある。つまりヘンリーは脱出しているということがわかるが、「脱出 その2」にて先ほどの船医らしき人物がボートに乗って脱出しているのが確認できる。

    • こいつは常に猿と行動している。こんな変なペットを飼うのは学者先生くらいだと思う。

  • 船医助手 ジェームズ・ウォレス

    • 「死に至る病 その2」で船医が病状を説明している際に、部屋の反対側で腰かけている人物。

    • 「呪われた獲物 その1」では医者先生の近くで救急箱に手をかけている。また、「呪われた獲物 その4」でも足を切断された人物の救護に当たっている。

  • 船匠 ウィンストン・スミス/船匠助手 マーカス・ギブズ

    • 「呪われた獲物 その2」にて、大工道具が置いてある部屋で作業している人物が二人いる。このうちどちらかが船匠でどちらかがその助手だと思われる。そのうち一人は「海の兵たち その3」にて「親方、戦いましょうや!」といって死亡しているため、彼が助手、もう一人が親方こと船匠だと思われる。

  • 家畜番 エーミル・オファレル

    • 「死に至る病 その3」にて、牛を屠殺しているエプロンの人物。

    • 牛を食肉用に処理している人物は四人いる。三人は共通の服装をした若者で、一人だけ屠殺用と思しきガチのエプロンを付けているため彼が家畜番と思われる。

  • 掌砲長 クリスチャン・ウォルフ

    • 「殺人 その2」にて銃を構えた四人に号令をかけている人物。

    • 船長がウォルフという人物に号令を出すよう命じている。また、「海の兵たち その7」や「海の兵たち その4」では火薬庫から武器を運び出す役目を担っている。

  • 事務長 ダンカン・マッケイ

    • 「破滅 その1」にて脱出用ボートに乗りこんでおり、その際胸に複数の書類を抱えている人物。

    • 服装が船員服というよりもスーツに近く、髪を七三になでつけた細身の人物で、船員には見えない。「海の兵たち その7」では、戦闘に参加せず事務長執務室に逃げ込んでいる彼の姿が確認できる。

  • 画家 エドワード・スプラット

    • 「破滅 その2」にて、船外で死亡している人物。

    • 彼を調べるとスケッチのサインがフォーカスされる。スケッチを描いた人物である。また「殺人 その3」では船上裁判のスケッチをしている。スケッチの視点と大体同じ位置に座っている。

  • 乗客 アビゲイル・ホスカット・ウィッテレル

    • 「破滅 その8」にて帆桁の下敷きになっている人物。

    • 名前より船長の妻で一等航海士の妹だと思われる。「終幕 その4」にて自殺する船長が、最後に「アビゲイル…」と語りかけており、その際付近のベッドに横たわっている死体が彼女だと思われる。

  • 乗客 ヌーツィオ・パスクア

    • 「殺人 その1」にて、二等航海士ニコルズに殺害された人物。

    • 次のシーンは船上裁判であり、船長が「ヌーツィオ・パスクア氏の殺害を…」と言っているため直前で殺されたのが彼だとわかる。「シニョール・ニコルズ…」という呼びかけもイタリア人っぽい(偏見)

  • 乗客 リム・ブンラン

    • 「出現 その4」にて人魚に首を掻き切られている人物。

    • 「出現 その2」にて、中国語で「小姐!/リムさま!」と呼びかける声がある。このシーンで女性は一人しかいないため、彼女がリムさまだとわかる。

  • 乗客 シア・イトベン

    • 「出現 その5」にて箱を開けて死んでいる、毛髪の無い人物。

    • おなじく「出現 その2」にて、中国語で「明叔!/ベン!」と呼びかける女性=リムさまの声がある。スケッチよりリムさまはフォルモサの王族であり、このシーンにはフォルモサの王族らしき人物がもう一人いるため、彼がイトベンだとわかる。

  • 乗客 ラウ・ホクセン

    • 「殺人 その2」にて処刑されている人物。

    • 処刑前、船長が「ラウ・ホクセンは──」と罪状を読み上げている。「殺人 その1」では事件現場の近くに倒れており、おそらくニコルズに襲われて気を失っている。ニコルズが自白をでっちあげ、彼を殺人犯に仕立て上げたのだと思われる。

  • 乗客 タン・チョウ

    • 「出現 その6」にて、船内からニコルズを射殺している人物。

    • フィルモサの王族グループの最後の一人であるため、消去法で決定できる。

  • 一等航海士付き司厨手 ポール・モス

    • 「脱出 その2」にて、「ポール!危ない!」の声の後に殺されている人物。

  • 士官候補生 チャールズ・ハシューティク

    • 「海の兵たち その5」にて、怪物と一緒に焼死している人物。

    • 「死に至る病 その3」にて、牛の屠殺シーンで嘔吐音の後に「チャールズは牧場育ちじゃないからな」というセリフがある。このシーンは状況より家畜番が牛の屠殺のやり方を士官候補生たちに伝授している様子なので、ここで吐いている「チャールズ」が士官候補生の一人であることがわかる。

  • 士官候補生 トーマス・ランケ

    • 「脱出 その6」にて失血死している人物。

    • ここでは残りの二人の士官候補生のうち一人が死亡しており、彼は死ぬ間際に「僕はピーターを助けようと…」と言っている。このピーターは残る一人の士官候補生のことであるため、ここで死んでいる士官候補生はトーマス。

  • 士官候補生 ピーター・ミルロイ

    • 「破滅 その6」にて爆死している人物。彼は三人の士官候補生の誰かだが、三人のうちチャールズとトーマスは判明しているので、ここで死んでいるのはピーター。

    • ピーターはロープに絡まっており、それをトーマスが助けようとしている。ピーターを襲おうとする怪物を撃退するために爆薬を投げたが、それが誤って本人に当たってしまった様子。「僕はピーターを助けようと…」とはこのシーンのことだと思われる。

  • 甲板員 ソロマン・サイド

    • 「死に至る病 その1」にてハンモックで死んでいる人物。

    • 直前にヒンディー語らしき言語で「サイド!サイド…起きろ!なんか飲めって…」と彼を心配する声が聞こえる。おそらく同じインド人甲板員の仲間だと思われる。

    • このシーンには大量の手掛かりが残っており、今後何度も調べることになる。サイドくんは記録作成にあたって作中最大の功労者である。

  • 甲板員 レンフレッド・ラージューブ

    • 「死に至る病 その2」にて診療所のベッドで死亡している人物。

    • 「死に至る病 その1」にて、ハンモックには番号が書かれたタグが付いているのがわかる。この番号はハンモックの持ち主の名簿番号と対応しており(例:サイドくんは54番)、顔が見えていればすぐに人物が特定できる。ここから51番のハンモックで寝ている彼はレンフレッドであることがわかる。

  • 甲板員 ウィリアム・ワシム

    • 「死に至る病 その1」にて立ち上がってサイドくんを心配している人物。

    • 「サイド!サイド…起きろ!なんか飲めって…」という発言の主は彼だと思われる。付近に空っぽの53番ハンモックがあるため、彼はここから起きだしてきたのだと考えられる。53番は同じくインド人甲板員のウィリアム。

  • 甲板員 アブラハム・アクバル

    • 「死に至る病 その1」にてハンモックに腰かけてサイドくんを見ている人物。

    • この人物のハンモックにはなぜか番号が振られていない。しかしインド人甲板員の遺体運びを手伝ったり、スケッチ上でインド人甲板員に囲まれて仲良く座っていることから、彼もまたインド人であると思われる。残るインド人はアブラハムのみ。

  • 檣楼員 ティモシー・ブーテメント

    • 「殺人 その3」にて殺害されている人物。

    • 右腕に特徴的なタトゥーが入っている。「死に至る病 その1」にて37番のハンモックから、同じタトゥーが入った腕が下がっているのが確認できる。

  • 甲板員 アレクセイ・トポロフ

    • 「出現 その1」にて、リムさまの乗った船をこいでいる、パイプをくわえた人物。

    • 「死に至る病 その1」にて、セリフよりロシア人の一団が賭け事をして遊んでいるのがわかる。付近にテーブルを囲んでチップを並べた三人の男たちがおり、彼らがロシア人だと思われる。近くの47番ハンモックにバッグが掛かっており、そこから彼のパイプがのぞいている。

  • 檣楼員 レオニード・ボルコフ

    • 「脱出 その3」にて銃殺されている人物。

    • 同じくロシア人三人組の一人。「海の兵たち その1」にてマストの上で作業している様子が確認できるため、彼はロシア人3人の中で唯一の檣楼員レオニードであるとわかる。

  • 甲板員 アラクルス・ニキシン

    • 「死に至る病 その1」で賭け事をしている三人のうち、アレクセイでもレオニードでもない人物。

    • ロシア人は3人しかいないため消去法で決定できる。

  • 檣楼員 ニコラス・ボッテリル

    • 「海の兵たち その2」で怪物に殺されている人物。

    • 次のシーンで「ニコラスがやられた!」と叫ぶ声がある。つまりこの前のシーンで殺された、最初の被害者がニコラス。

  • 甲板員 ラーズ・リンデ

    • 「破滅 その1」にて撲殺されている人物。

    • 殺害される前、相手に「デンマーク野郎」と罵られている。この船でデンマーク出身なのは一人しかいないため、彼がラーズだとわかる。

  • 甲板員 ネイサン・ピーターズ/甲板員 サミュエル・ピーターズ

    • 「破滅 その1」にてラーズを撲殺した人物がネイサン、「崩れた積み荷 その1」で死亡した人物がサミュエル。

    • 「破滅 その1」での会話より、ラーズを撲殺した人物の兄が「ロープ事故」で死亡していることがわかる。それらしきシーンは最初の「崩れた積み荷」その1であり、ここで甲板員が一人死亡している。乗船している中で名字が同じ甲板員は48番のネイサンと60番のサミュエルであり、このうち48番のハンモックは「破滅 その2」でまだぶら下がっているのが確認できる。つまり48番のネイサンが生き残った弟であり、ロープ事故で死んだ兄がハンモックの無いサミュエルである。

  • 檣楼員 オミット・グール

    • 「海の兵たち その4」にてサーベルを用いて戦闘している、頭にターバンを巻いた人物。

    • 普通の船員が使う剣は掌砲長用倉庫にしまわれている汎用のものだが、この人物はそれとは違う特徴的なサーベルを用いて戦闘している。おそらく自前のものだと思われる。「破滅 その2」にて、このサーベルが36番のハンモックに吊り下げられているのが確認できる。

  • 甲板員 ヘンリー・ブレナン

    • 「終幕 その2」にて船長に殺害されている人物。

    • 「脱出 その6」にて士官候補生が死亡した際、一等航海士が「ブレナン!医療具を頼む!」と呼びかけている。この時点で船内には船長と一等航海士の他に二人しか残っておらず、そのうち一名は「海の兵たち その1」にてマストで作業しており、檣楼員であると思われる。となると残る一人が甲板員のブレナンだと考えられる。

  • 甲板員 ジョン・ネープルズ

    • 「呪われた獲物 その4」にて足を切断されて死亡した人物。

    • 死亡直前、「大丈夫だ、ジョン」と呼びかけられている。この船にジョンは二人いるが、一人は四等航海士であるため彼は甲板員のほうのジョンだとわかる。

  • 甲板員 パトリック・オヘーガン

    • 「出現 その2」にて怪物に殺されている人物。

    • 「出現」にて船から逃げ出しているのは八人で、そのうち二人は二等航海士とその司厨手、二人がフォルモサの王族、さらに二人がロシア人である。「出現 その3」にて「オヘーガン!生きてるか?」と呼びかける声があるので残る二人のどちらかがオヘーガンだとわかるが、このうち「出現 その1」で死亡したほうはセリフより中国語がわかる様子である。この人物はおそらく中国人であるため、最後の一人がオヘーガンということになる。

  • 檣楼員 リ・ハン

    • 「海の兵たち その1」にて落雷に会って死亡している人物。

    • 残る6人の檣楼員のうち、この人物はパンプスのような特徴的な靴を履いている。「死に至る病 その1」にて、38番のハンモックからこの靴がのぞいているのが確認できる。

  • 檣楼員 ジャン・ジエ

    • 「海の兵たち その4」にて船医助手とともに死亡している人物。

    • 特徴的な白っぽい靴(と判別しにくいが足に入れ墨?)を使用している。「死に至る病 その1」にて39番のハンモックからこの足がのぞいている。

  • 甲板員 アレクサンダー・ブース

    • 「破滅 その1」にて事務長とネイサンと一緒にボートに乗り込んでいる人物。

    • 直後の「破滅 その2」では、36番、48番、49番、57番のハンモックが空のまま放置されている。このうち36番のオミットは甲板にいて、49番のラーズは甲板で死んでいる。48番はネイサンであるため、残った57番がネイサンとボートに乗り込んだ人物のハンモックであるとわかる。

  • 檣楼員 リー・ウェイ

    • スケッチ上でフォルモサの王族を静止している、前合わせの服を着たスキンヘッドの人物。

    • 「破滅 その2」にてハンモックを降り、空いたスペースでテーブルを広げて談笑している人物が二人いる。二人のうち片方は「海の兵たち その1」でマスト上で作業しているため檣楼員であり、もう一人は甲板員である。空のハンモックのうち一つには41と書かれているため、この檣楼員は41番のリーであることがわかる。

  • 甲板員 ジョージ・シャーリー

    • 「破滅 その4」にて掌砲長とともに死亡している人物。

    • 「破滅 その2」で談笑している二人のハンモックのうち、リーの番号は確認できたがもう片方はたたまれているため分からない。そこで「死に至る病 その1」で同じ位置のハンモックを確認すると59と書かれている。よってこの二人は41番のリーと59番のジョージだとわかる。二人のうち甲板員であるほうがジョージ。

  • 檣楼員 ホン・リ

    • 「出現 その1」にて怪物に最初に殺された人物。

    • 中国語を理解している様子から、四人いる中国人檣楼員の最後の一人であると思われる。

  • 甲板員 ハマドウ・ディオム

    • 「呪われた獲物 その1」にてタン・チョウとともに怪物に殺された人物。

    • 他の甲板員が全員判明したため、消去法で決定。

  • 檣楼員 ルイス・ウォーカー

    • 「終幕 その3」にて船長に殺害されている人物。

    • 彼のハンモックが唯一現在でも残っている。終幕まで生き残った者のうちハンモックを使うのは二名だが、もう一人のハンモック使用者であるブレナンは別の場所で寝ているため彼がこのハンモックの使用者だとわかる。

    • こいつは「海の兵たち その1」で決定的に檣楼員だとわかるが、それ以外の場面でもたいてい何か登ってたり何か乗り越えてたりしている。ひどいときには階段の横の手すりを登っている。落ち着きのない男である。

  • 檣楼員 マバ

    • 「破滅 その7」で死亡している、体に特徴的な入れ墨をした人物。

    • 「海の兵たち その1」にてマスト上にいるため檣楼員だとわかる。ほかの檣楼員はすべて判明しているため、消去法でこいつが最後の檣楼員 マバだとわかる。

    • おしゃれというよりお守りの意味合いが強そうなデザインの入れ墨はなんとなくアフリカ民族、ニューギニアっぽい(偏見)。推理難易度は高くないので、おそらく確実な根拠にこだわらずにもっと早い段階で体の入れ墨から推測するのが想定された判定法だと思われる。

    • 「破滅 その2」では43番のハンモックから足が見えている。しかしマバの脚には特徴的な入れ墨が入っているはずだが、この足にはそれが見当たらない。バグ?

やや怪しい、推測混じりの判断で決めた人名

  • 掌砲手 オーラス・ヴィアテル

    • スケッチにおいて掌砲長ウォルフの横に立っている、帽子をかぶった人物がいる。しっかりした服を着ていることから船の航行に関する何かしらの役職持ちだと考えられる。

    • 「海の兵たち その7」ではウォルフとともに倉庫内の武器を運び出している様子が見られる。また、「破滅 その6」と「その7」では甲板下から銃器を運び出し、甲板長に投げ渡している様子が見られる。全体を通してウォルフと一緒に行動していることが多いため、確証はないが彼が掌砲手だと思われる。

    • しいて言えば服装も掌砲長に似てるしたいていは銃を使って戦闘している。しかしやや確実性に欠ける。

  • 料理人 トーマス・セフトン

    • 「呪われた獲物 その2」にて死んだ人物が、人魚らしきものを運ぶ乗組員に「食材にしていいなら、晩飯はフライだぜ?」と声をかけている。おそらく彼が料理人だと思われる。

    • 料理しているシーンがあれば確実だった。ワンチャンコックと仲が良くてメニューを決める権利があるだけの人かもしれないし…

  • 操舵手 フィンリー・ドルトン

    • 船上スケッチにて舵輪に片手をかけている人物がいる。おそらく彼が操舵手。「殺人 その3」でも舵輪の近くで倒れている。

    • 出番が少なすぎるが、数少ない出番の両方が操舵手っぽい雰囲気を醸し出している。

  • 甲板手 チャールズ・マイナー

    • 何かしらの役職を持っていそうな立派な服を着た人物はもういないため、甲板手は一般の甲板員とそう変わらない服装をしていると考えられる。「海の兵たち その1」にて甲板を見下ろすと、固まって作業をしている甲板員たちから少し離れたところでロープを支えている人物がいるのがわかる。この人物は決定的な瞬間こそないものの全体的に甲板長と一緒に行動している。よって、スケッチ上でフォルモサの王族たちを静止している、横じまのTシャツを着たスキンヘッドの大柄な人物が甲板手だと思われる。

    • いまいち決定打に欠ける。とはいえ他に甲板手らしき人物は見当たらない。

  • 乗客 エミリー・ジャクソン/乗客 ジェーン・バード嬢

    • 船に乗っていた女性は4人いて、一人はアビゲイル、一人はリムさまであるため残りの二人がエミリーとバード嬢であると考えられる。二人のうち「嬢」とつくのはおそらく若い女性のほうであるため、長髪の若い女性をバード嬢、ほうれい線の見えるパーマの女性をエミリーとした。

  • 船長付き司厨手 フィリップ・ダール

    • 「呪われた獲物 その4」にて、乗組員の脚を切断した人物がいる。その場にいた誰かから「私の司厨手として20年間務めてきた」と言われており、また連行される際に母国語と思しき言語でわめいている。○○付き司厨手勢のうちイングランド出身の者は英語を話すだろうし、ウェールズ出身の一等航海士付き司厨手・ポールは別人だと判明しており、二等航海士のニコルズはこの場にいないので消去法で船長付き司厨手。

    • イングランド出身者が別の国の言語でわめかないとも言い切れないため自信がない。

  • 二等航海士付き司厨手 サミュエル・ギャリガン

    • 「破滅 その2」などのシーンより、料理の準備をしている人物は基本的に同じ服を着ていることがわかる。この制服が司厨手の物だと考えると、「出現 その3」にて「サー・ニコルズ!」と呼びかけている人物も司厨手であり、船長に反乱を起こした二等航海士についてきているからにはおそらく彼の直属の司厨手であると考えられる。

    • 二等航海士付き以外の司厨手がニコルズに共鳴してついてきた可能性もゼロではない。

    • 司厨手の服は船内の司厨手たちが寝泊まりしている部屋の壁にも一セットかかったままになっている。

  • 三等航海士付き司厨手 ロデリック・アンダーセン

    • 制服の法則より残りの司厨手がわかる。そのうち「破滅 その2」にて三等航海士と一緒に食事をもって歩いている人物が彼だと考えられる。

  • 四等航海士付き司厨手 デービー・ジェームズ

    • 残る二人の司厨手のうち、スケッチで四等航海士の手前に居る司厨手が、「破滅 その2」にて死体の調査をする四等航海士の手伝いをしている。正直これくらいしか明確な手掛かりがなく、あとは全体的に四等航海士のそばで行動しているとかくらいしか判別方法がない。

  • 司厨手 ズンギ・サーティ

    • 五人いた司厨手のうち四人が判明したので、服装より「海の兵たち その7」で死亡している人物が残る一人である司厨手だということになる。こいつも特にこれといった手がかりはない。強いて言えば髭を蓄えた彫りの深い顔つきはインドっぽい(ド偏見)

ほとんど手がかりがない状況で決め打ちした人名

  • 特にない。一週目ではネイサンとサミュエル兄弟のうちどっちがどっちか判別できず名前を入れ替えてみたり、複数の司厨手の名前を総当たりしたりと力技で攻略したが、二週目で手がかりが全くない人物は案外いないことが分かった。

死因編

死因についてもやろうと思ったんですが…これは二週目をやって気づいたんですけど、どうも死因はある程度幅をもって判断できるみたいなんです。例えば、大イカの怪物と戦うシーンで誰かが船外に落ちたとします。それだけでは転落死か溺死か、はたまた怪物に捕食されたのかはわかりませんが、こういった確定しきれない死因については有り得る内容であればどちらを選んでも正解になるようです。答えが一つの人物照合とはだいぶ違う、比較的緩い成功判定です。

ですので、死因に関してはそもそもある程度の予想を付けて答えれば当たる仕様になっていますし、またどんな死因がOKでどんな死因がハズレなのかを探るには試行ごとにセーブデータを分けて調査するという煩雑な手間がかかります。内部データを見られれば簡単に済むのかもしれませんが…ともかく、死因についてはやる手間と意味が釣り合っていないと感じたため省かせていただきます。

感想

私はあまり推理ゲーといえるものを遊んだ経験がないのですが、特に手がかりといえるものが強調表示などされておらず、既存の手掛かりが尽きたら「舵輪に手をかけている」とか「なんとなく甲板長と一緒にいる」とか根拠として怪しいものをピックアップして考えるのはとても斬新で面白かったです。三人分の情報を的中させたらこまめに答え合わせをしてもらえるシステムが推理の補強として良く機能してくれていると思いました。逆に理詰めの攻略をしても探せば手がかりがあるのもいいところです。

個人的MVPはやはり「死に至る病 その1」のソロマン・サイド君です。彼がハンモックがあるシーンで病死していなければ調査は難航し、ロシア人グループと中国人グループはボロボロ、腕にタトゥーのあるティモシーなんかもわかりませんでした。サイドゥ…何か飲めって…
次点で同じくハンモックシーンのエドワード・スプラット氏と、檣楼員勢ぞろいシーンのリ・ハンでしょうか。大戦犯は二等航海士のニコルズで確定ですけども。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?