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【お笑い⑥】コンプラ制約により、逆に創造性が高まった? : もう中学生のおグッズ

おコント、お漫才、お番組。

お選挙。お試験。おデート。お大臣。

お仕事、お勉強、お車、お水、お受験。
京阪乗る人おけいはん。

『お』を付けて良いものと悪いものの違いって何だろね。

ここでは、『もう中学生のおグッズ』の話。


最近、狂気の笑いが流行っている。
もう中学生は、コンプラに違反しない世界線で、最も狂気な路線の先頭にいるのかもしれない。

冒頭に挙げたとおり、『お』の付け方を間違えると、ものすごく批判を受けてしまいそうなものだってある。

おグッズは、違和感はあるが、誰も不快にしない、絶妙なライン。

『もう中学生のおグッズ』はテレ朝の深夜番組である。色んなグッズを使ったり、買ったり、作ろうとしたりしている。
そういう建前のもと、グッズと戯れる、ミョーな芸人達と、1人、「生ワイプ」という名の、ツッコミ担当芸人が1人で回していく。

ボケ芸人は、ジョイマン高木、ヤジマリー、ランジャタイ国崎、などなど。チョイスが濃ゆい。

内容は、何なのかはよくわからない。
あえて説明するとしたら、もう中学生とボケ芸人達が、グッズと戯れて、ツッコミ芸人達を途方に暮れさせる番組なんだと思う。

わからないけど、脳が揺れる。

ダウンタウン松本人志は、新たなお笑いの挑戦として、笑うことは笑わないことと表裏一体ということで、『ドキュメンタル』『フリーズ』といったコンテンツを作ったという。

おグッズは、まさに、「面白い」と「面白くない」は表裏一体、を体現しているように思う。
境界ゾーンをウロウロして、その行き来の浮遊感で笑わせる。

途中でちょくちょく挟まれる、「おグッズおグッズ〜」というジングルが、頭の中にたくさんの「?」を置いていく。


最近のテレビでの、コンプラのキツさが指摘されているが、何かが制約されたら、制約の中で新しいものを生み出そうという力も生まれる。

おグッズは、その良い例のような気がしている。

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