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おすすめの本『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎/古賀史健、ダイヤモンド社、2013年)

今回は200万部を超えた大ベストセラー本「嫌われる勇気」をおすすめの本として紹介します。

幸福になるための哲学として認知度の高い「アドラー心理学」
誰もが自分の人生に「自由と幸せ」を求めています。ではどうすれば自由で幸せな人生を送ることができるのか。
その一つの方法として知っておくべきなのが、この「アドラー心理学」です。

アドラーが言うには、人は誰でも、今すぐ幸せになれるそうです。

①世界というのはシンプルなものでしょうか?複雑なものでしょうか?

②あなたにとって周囲にいる人は敵でしょうか?仲間でしょうか?

どちらの問いにも絶対的な答えはありません。

どう感じているか、どう決めるかでどちらも正解になります。

幸せも同じで今、幸せと感じられるかどうかが重要です。

アドラー心理学の重要なポイントは「課題の分離」と「目的論」。

2つの共通点は、”考え方の中心が自分である”という哲学です。

世界のことを決めるのも「自分」、周囲の人のことを決めるのも「自分」、幸せかどうかを決めるのも「自分」です。

だからこそ、まず「課題の分離」で他者との距離を明確にし、「目的論」で自分の目的が行動になっていることを認識しましょう!

アドラー言うには、「悩みの全ては対人関係」だそうです。

退職の理由で一番多いのも「人間関係」ですし、周囲の人との関係が良好であれば、悩みごとが軽減されるのは間違いありません。

もし無人島で一人で生きていたらどうでしょうか?

誰もいない以上、対人関係で悩むこともありません。

おそらく孤独を感じることもないでしょう。

孤独とは、あなたが一人だから感じるものではなく、あなたが自分を取り巻く社会から疎外されていると思うことで感じてしまうものです。

孤独を感じるにも他者がいるということです。

どんな種類の悩みであれ、そこには他者が存在するのです。

またアドラーは劣等感についても論じています。

劣等感とは「何か」と今の自分の姿とを比較して劣っていると感じること。劣等感を持つこと自体は悪いことではありません。

問題は、比較するものが何であるかです。

「周囲の他者」と比較して劣等感を持つと誤ったコントロールになりやすく、「劣等コンプレックス」や「優越コンプレックス」など良くない状況を生み出しやすくなります。

逆に比較対象が「目標となる自分」であれば劣等感を正しくコントロールし、自分を成長させることが出来ます。

あるべき自分を見据え、正しい劣等感をもち、それをバネにして自分を成長させる。これが劣等感の正しいコントロールになります。

劣等感を感じたときは、比較対象がなにであるかを自分に問いかけるのが大事です。

周囲の人が敵に見えるか、仲間に見えるかはライフスタイル次第です。

自分より上か下かで判断する「縦の人間関係」で見てしまうと、世界は敵だらけになります。

逆に、つねに自分と対等だと考える「横の人間関係」で見ることができれば、世界は仲間ばかりになるでしょう。

このライフスタイルは、相手によって変化させるものではありません。

Aさんに対して”縦の人間関係”を築いているのであれば、BさんやCさんといった、ほかの全員に対して”縦の人間関係”で接していることになります。

だからこそあなたのライフスタイルを変化させることができるのはあなたのみ。

周囲の誰か一人でも「横の関係」にすることができれば、世界全体を変えることができます!

また、アドラーは承認欲求を否定しています。

例えば、あなたが毎日ゴミ拾いをしていたとします。

昨日は町内の人から「いつもありがとう!」と笑顔でほめられました。でも今日はみんな知らん顔。こんな状態だとどうですか?

他者から認められるのは、非常にうれしいことです。

行為だけでなく存在を認められたと感じ、自分の居場所が出来た気になるでしょう。

でも逆にいいことをしても認められなかったら、存在まで否定された気になり明日以降いいことを行わなくなるかもしれません。もしくは誰かが見ているときだけ、行動するかもしれません。

でもこの考え方は、「人が見ているからいいことをする=誰も見ていないところでは悪いことをしても構わない」という考えにつながってしまうのです。

「あなたの存在はもともと認められているもの」であることをしっかり自覚しましょう。その自覚があれば、必要以上に他者を気にしなくなります。

自分の行動を認めてもらおうとする「承認欲求」は、安易に他者の目を気にして不自由に生きてしまうという危険性があります。

この本の題名である「嫌われる勇気」

誰でも人から嫌われたくはありません。「みんなから好かれたい」と考えるのは人として当然です。

でもその欲求のままに行動するとどうなるか?人の評価ばかりを気にしてしまい、不自由な生き方を選ぶことになります。

なのでアドラーは、「不自由に生きるくらいなら他者から嫌われる勇気を持て」といいます。また、人との関係は”すべてあなた主導だ”ということです。

例えばあなたが特定の友達から好かれたいと思っているとします。でも、いくらあなたが願っても、その友達があなたのことを好きになってくれるかどうかはわかりません。

いくら願ってもあなたに相手の気持を変えることはできないんです。

だから「好きになってほしい」と願うのは誤りです。

あなたにできることは「あなたがその人を好きになる」ということだけなんです。相手の気持ちではなく、すべてはあなたの気持ち次第です!

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