見出し画像

おすすめの本『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』(メンタリストDaiGo、学研プラス、2017年)

冬のバーチャルビブリオバトルの時にプレゼンした本です。
なかなか思うように片付けが出来ない方に参考になるかも!?という内容になっています。

この本で紹介する片付けの目的は、探し物の時間や考える時間を減らし、自由な時間と集中できる環境を増やすことです。そして、新たに生まれた時間を自分の能力を高めるために使います。これが「片づけ」で人生を最大化するDaiGoさんの法則です。

反対に、綺麗に見せるために整理収納や掃除に時間と手間をかけることは「片づけ」とは呼びません。毎日のルーティーンを増やし、ただ単に人生を消耗しているだけです。

この本では片付けのテクニックが散りばめられています。

テクニック①

人が即決できるのは、3択まで
人は、選択肢が多いとなかなか決められません。選択肢を3つまでに抑えることで、脳への負担が減ります。
例えば、即決できずに迷う時間がもったいないので、カバンや靴は3つまでにするなどです。

テクニック②
環境を整えて初速を最大化する
アフォーダンスという言葉がありますが、簡単に言うと「環境が自分に与える影響」のことです。DaiGoさんは取るべき行動が分かる状態と説明しています。

例えば、椅子がそこにある(環境)と、座りたくなる(行動)。

この原理を利用して、取るべき行動をするための環境を作っておくことで、取り掛かるための速度(初速)を最大化することができます。

例えば、翌朝起きてすぐに本を読みたいのであれば、前日の夜にその環境を作っておきます

①机の上に本を出しっぱなしにしておく
②その他のものは目に入らないようにしておく

この場合の「出しっぱなし」状態は、整理整頓の観点から言うとNGですが、初速を最大化するための「片づけ」としてはOKという訳です。

テクニック③
保管・管理コストを考えて所有する!

例えば、あまり、裁縫(さいほう)をしない人にとっての高級なミシンは、保管・管理コスト(ホコリを払う、時々使ってメンテナンスをしたり、場所の確保など)がかかりすぎて、とても無駄なものです。

「所有するべきものは、時間・お金・感動などのリターンを得られるものだけにする」が鉄則です。

テクニック④
物や時間を選別する時のルール

価値観は人によって違います。モノや時間を選別する(生き方を選ぶ)時は、自分が人生の中で強化したい(もっと増やしたい)行動に関与するかどうかで決めるのがポイントです。

具体的な仕組み作りについて
二度と片付けなくてもいい部屋を作るコツですが、

まずは、前提知識として、ものを捨てることを遠ざける3つの心理効果は

①選択回避の法則(選択肢が多いと選べない)
②損失回避の法則(人は損することを恐れる)
③保有効果(所有物には高い価値を感じる)

人は放っておくと物に溺れてしまうわけです。

買う時・捨てる時の約束を決めると良いです。

「処分してしまったとして、また買い直すか?」という質問は、損失回避の法則を逆手に取ったアプローチです。1つ買ったら1つ捨てるは、自分も実行していましたが、2つ処分することができると、モノは減っていきます。

テクニック⑤
整理・収納のポイント

例えば、着るものは「着やすい服」か「高級な服」のみという事が説明されています。

整頓・掃除の習慣化

理想的な写真を脳裏に焼き付ける方法は、アファメーション(肯定的暗示)に似ています。綺麗な部屋を、デフォルトとして脳に認識させるといいようです。

やり方としては、綺麗な部屋を写真で撮っておき、今の部屋と比べる事です。そうする事で今の部屋がどれくらい片付いていないかが、客観的に見ることができます。

部屋が汚いのは心の乱れと言いますが、テクニックを使うことで、もとから散らからないようにできるのです。

※シグニファイアとは、人に適切な行動をしてもらうための手がかりのことで、デザイン業界やIT業界でよく聞く言葉です。アフォーダンスよりも、デザイナーの意図が強く示された「手がかり」として使われます。例えば、2つある蛇口の色分けで冷たい水は青、暑いお湯は赤など。シグニファイアが適切にされたデザインだと、人は間違うことなく適切に行動できるのです。

最後に告知させていただきます!
「夏のバーチャルビブリオバトル」6月19日(日)開催します。
ビブリオバトルとは書評合戦の事でおススメの本を紹介し合います。最後に参加したみんなで良かったプレゼンの本を投票し、チャンプ本を決定します。

申し込みはこちらです↓
https://www.kokuchpro.com/event/bibliobattle06/

是非気軽にご参加ください!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?