すて猫トラちゃん 日本古典アニメの底力 W-Disney恐るに足りず 見よ日本の底力!

*すて猫トラちゃん  政岡憲三アニメの傑作!!

*W-Disneyには絶対に勝てない!!  しかし負け   を承知で勝負を挑み、違う土俵で負けるも勝   ち!! 戦後混乱期にこれだけの傑作を産み出し   た国産animation-musicalの傑作を観よ!!

                     ❄その前に序奏

         ☆白雪姫はFrankensteinだった!!?

この事実を知っているアニメファン&Disney-ファン達はどれ程いるでしょうか?  実はこのW-Disneyの代表傑作白雪姫は、陰では「怪物=フランケンシュタイン 化け物 と陰口を叩かれていた」のです!!
とにかく「あまりに大銭を馬鹿食いし、リテイク=やり直し撮り直し録り直しの連続、、、数百名の動画staffは疲弊し家にも帰れずstudioと自宅の往復のみ、このお陰でW-Disneyは破産寸前となり、頼った銀行家からも融資を渋られる有様、、、意を決したDisneyの舎弟(マネージャー)が、完成していないラッシュfilmを銀行家に内緒で観せて、必死に融資の増額を嘆願。
観終わって何も言わぬ銀行家、、、恐ろしい沈黙の後銀行家からは
「この映画は、しこたま銭金を稼ぎますぞ」と太鼓判を押されたと。
案の定、莫大な制作費と、更には大掛かりな声優オーディション、更にはAmerica中のTop作曲家が複数集められ、珠玉の名曲が多数完成、、思った通りこの「白雪姫は超大成功を収め、その後70年public-domainになるまで、
恐ろしい程の銭金を稼ぎまくり貢献し、その製作費は実に風と共に去りぬが出来るまで、世界最高の制作費」だったのです。
しかし陰ながら「フランケンシュタイン 怪物 化け物」と陰口を叩かれた事は、歴史上決して消えない事実であります。ご存じでしたか?

           ☆日本アニメはどうだったのか?

この歴然とした事実を知り尽くしていた日本sideは、到底Disneyには勝てない事を知り尽くし、無謀なタイマン張りを避け、違う土俵で勝負を賭ける事を実施。白黒monochromeながらも戦前戦中戦後と全く独自のtechnicを使い倒し、なかなかどうして見事な国産animation映画を創造したのです。
その中でも1947年(自分大石が生まれる10年前!!)  台詞が全て歌と言う画期的な「animation-musical  捨て猫トラちゃん」が誕生したのです!!

*animation-musical 捨て猫トラちゃんとは?

日本Animationの大巨匠「政岡憲三」のよる製作、更には「作曲家 服部正による全編台詞が音楽の完全musical」「後の東京交響楽団の前身=東宝交響楽団&大編成混声合唱団」「monochromeながらも実に動きの滑らかな考え抜かれたcharacter-designに猫の義人化」をblend。
この企画 planningの根底には「戦後直ぐの混乱期における=浮浪児  戦災孤児
の話を見事に猫の一家の話に置き換えて、擬人化された猫の一家の極めてdramaticな生活 冒険を描き切った大傑作animation」として強く視聴を推薦いたします。animationファン、猫ファン達 必観です!!
☆ 政岡憲三=日本アニメ界の先駆者にして大御所  後に「鉄腕アトム」にも         関わり、後年はあの「ピープロ設立にも関与し技術指導」も行った。
    「トラちゃんシリーズ」として「トラちゃんのカンカン虫  トラちゃんの       お嫁さん」等が存在する。Disneyばかりでは無いぞ  日本にもこんな物凄       い真のcreatorが居た事を忘れはならぬ。
☆ 服部正=資料によれば、この「すて猫とらちゃん」の作曲は1946年8月と      あり、そのoriginal-スコアはもはやボロボロで見る影も無い。戦後直ぐの      物資の無い時代を偲ばせる。服部正は「バス通り裏  ヤンボーニンボー
    トンボー」なので知られるが、元々はクラシック系で在り「手古奈」等の       学生の為のopera等でも知られる。小林亜星 宮内國郎等の師匠にあたる。

    ☆捨て猫トラちゃん story-introduction

とある猫の家族が住む町に、「お母さん猫と3人(三匹?) の男女兄弟子猫たちが住んでいました。この4人(猫)家族がたまたま買い物に出かけた帰り道、小川のほとりで「ミャーミャー鳴いている男の子の子猫」を見つけます。
その「男の子の子猫はとても痩せていてとてもお腹が空いていたらしく、その家族をちょっと見て目を逸らし小川の水を飲んで空腹を満たそうと」していたのですが、その時「猫家族の中の男の子が、お母さん猫に、持って来たお乳をあげたら?」と聞くのです。しかし「女の子の子猫が、それを嫌がりあげたら嫌っと渋る」のですが、お母さん猫がその捨て猫を抱き上げて、持て来たお乳を与えたら、もうごくごくと全て飲み干してしまう。
気の毒に思ったお母さん猫は、思わずそのままその「野良の男の子」を自宅に連れ帰り一緒に育てる決心をするのです。
そしてお母さん猫は、脚ふみミシンを起用に操りその「野良の男の子猫の為に、シャツと半ズボンを作ってあげて着せてあげた」のです。
その「野良の茶トラの男の子は、今このお母さん猫たちの家族」として迎えられたのです。しかもこの「トラ猫の男の子」はとても素直な良い子だった様で、直ぐに「男女3人(匹)の子供猫たちと打ち解けて、仲良く遊び始めたのですが、、、、、此処で問題が生じます。それは「女の子猫がとても嫉妬深く、そのトラ猫の男の子をいじめる」のです。
遊んでいたおもちゃを隠してしまったり、わざわざ机の引き出しにしまい込んでしまったり。これは「お母さん猫が、その男の子猫をとても可愛がり愛しみ、夜も一緒に寝てあげたりした」為もあったのでしょう。
このままでは「お母さん猫をこの男の子猫に取られてしまう!」と。
そんな生活が続いたある日、とうとう「女の子猫」は家出してしまうのです。それを知った「元捨て猫の男の子」は「家出した女の子猫 三毛ちゃん」を探しに、此処からこの「二人 二匹の子猫たちの大冒険」が始まるのです!!

家出してしまった「女の子猫 三毛ちゃん」は、泣きながらあちこちを歩き回り、心配するお母さん猫や子供猫たちをしり目に、「元捨て猫のトラちゃん」は一人 三毛ちゃんを探しに旅立つのです。
その「女の子猫 三毛ちゃん」は、遊びのつもりが何時の間にかかなり遠くまで来てしまい、気が付いたら既に家まで帰れなくなり、帰り道すら忘れて解らなくなってしまう、、、、やっとの思いで三毛ちゃんを見つけたトラちゃんですが、トラちゃんを嫌いな三毛ちゃんは「みんなが心配するから家に帰ろうっ」と言うトラちゃんを振り切ってまた駆け出して逃げてしまう。
そうこうしているうちに、畑の中に迷い込み「大きな牛や動物たちに追いかけ回されたり、大きなニワトリにいじめられたり、おまけに小川に落っこちてしまい、川の魚たちにいじめられたり」やっとの思いで土手に這い上がる
「三毛ちゃんとトラちゃん」  何時の間にか三毛ちゃんはすっかりトラちゃんに頼り切っているのですが、本人(猫)はなかなか気づかない、、、、
そうこうしているうちに日が暮れて大雨となり、大きな葉っぱで雨宿りする三毛ちゃんとトラちゃん、、、、その頃には二人(匹) は何時の間にか仲良しになっていたのを気が付いたかかなぁ、、、、、
雨上がりの中、すっかり疲れ切って帰って来た三毛ちゃんとトラちゃん の大冒険は終わりました。心配していたお母さん猫と子猫たちは物凄く喜んで、二人(匹) を迎え、三毛ちゃんを抱きしめてあげるお母さん猫  、、、、
その姿を見ながらトラちゃんは、この家族から離れよう 別れようとひっそりと一人で歩き始めるのですが、、、、それを見つけてあわてて引き止める子猫たちの中に「あのトラちゃんを嫌っていた三毛ちゃん」が居たのです。
そして何処かに行こうとするトラちゃんの背中を押しながら、お母さん猫に迎えられ抱きしめられるトラちゃん達子猫、、、、此処に今初めて「捨て猫トラちゃんと言う男の子は、しっかりとお母さん猫たちの家族として迎えられた」のです。そして雪の深々と降るクリスマスの夜、猫の家族でケーキを囲んで仲良く踊る「トラちゃんや三毛ちゃん達」 幸せな猫家族を見守りながらこのアニメは幕を閉じるのです。

     ☆捨て猫トラちゃんの製作背景とは?

想像なのですが、このanimationは「もしかして国の国策映画なのではないか?」とも思えるのです。
自分たちの親父などに当時の話を聞くと、当時あの頃あの時代には「浮浪児 戦災孤児」等がいたるところに居たと言います。
ボロを着て、何時も腹を空かせ、物をタカリ盗み、一人で生きていかねばならぬ宿命を背負ってしまったほんの子供たちが大勢いたのです。
今でしたら、国の福利厚生もしっかりしていて何らの心配も無いのでしょうが、あの時代ではもはやどうしようもなかった、、、、、
このanimation「すて猫トラちゃん」はこういった背景を、猫家族に置き換えて擬人化」し、観ている者達に何かしらを訴えたかったのではないのか?
と、強く強く思うのです。
よく言われる言葉に「子供はお国の宝」と言われるが、今日とてもそうは思えぬ愚策愚行が蔓延し、女性も子供を産み育て難く環境も周囲も良くない。
子供は激減し、幼稚園保育園小学校は廃校し、子供会も消滅し、そもそも遊んでいる子供たちを見る機会も何時の間にか減っているこの現実、、、あの当時の時代を知る者達は「あの頃は子供なんて幾らでも居たんだ」と。
今から77年前と言えば、既にその頃の子供たちはどんなに幼くても我々の先輩であり今日かなりの高齢者、、、、今何を思うのかぜひ聞いてみたい、、

❄ ぜひアニメファン 猫ファンには観て欲しい!!

animationを愛し、お猫様が好きで愛する皆様(自分大石も過去、30匹のお猫と暮らした経験から)  もぜひぜひ、この「すて猫トラちゃん」を観て頂き、
「必ず何かしらの何かを掴んで欲しい」のです。
何でも良い  音楽でも脚本でも何でも良いから何かを掴んで欲しいのです。
自分が初めてこのanimation「すて猫トラちゃん」と出会ったのは30年程前CS初放送の時であり、この時の衝撃は忘れられません。
其の後現在「ようつべ YouTube等でも観られる」事を知り、此処に紹介させて頂きました(正直、画質は最悪で音質も悪く、とても正規の鑑賞には耐えられぬレベル) なれども、その雰囲気と製作陣の思考は読み取れるはず。
出来ましたら、何かの手段で最高画質と音質を持つ正規soft等で観て欲しいと願います。今貴方の心の中に「すて猫トラちゃん」を!!
* 制作=井関輝雄
* 脚色=佐々木富美男
* 作詞=佐伯孝男
* 作編曲 指揮=服部正
* 録音=岡崎三千雄
* 音響効果=園田芳龍
* 現像=東宝ラボラトリー
* 作画撮影=日本漫画映画株式会社
* 演出=政岡憲三


  ❄ やはり日本 日本人は凄かった!!
      一言言わせて下さい

   日本を甘くみるな 後悔するぜ恥かくぞ
























































































































































































































































































 





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