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観葉植物の育て方②【剪定編】(全①~⑤予定)

nastukihou40

観葉植物の育て方(全①~⑤予定)は順次掲載していく予定です。
最終的にnoteのマガジンとして一冊にまとめたいと思っています。


基本をおさえて丁寧に育てる
観葉植物と言っても様々な種類がありひとくくりにするのは間違いかもしれませんが、全てに共通する部分は多いと思っていますので、ここでは「その共通する部分」を、より詳しくお伝えしたいと思います。
*これらの記事は、随時追記していきます!

1.観葉植物の剪定方法

たとえ鉢に植えられた植物でも
年月とともに
新たな葉をつけ、今よりもさらに大きく枝を伸ばし成長していきます。
早いものでは一年で数十センチも枝を伸ばす旺盛な種類もあります。
観葉植物を育てていると
時に葉を落とし枝を切り詰めたりする「剪定」(せんてい)が必要になる場面がしばしば現れます。

剪定が必要なガジュマルの葉

このような状況で知識を持たずに思いのままハサミを使って切り詰めるのは決して間違いでは無いんでしょう。

しかし
知識を持って挑む「剪定」は、その植物の2年後3年後の姿まで想像して創作するので
結果的には大きな違いがでる事は、あとで分かるかも知れませんね😛

ここでは、「観葉植物の剪定方法」について詳しくお伝えします。



①観葉植物の枝が伸びすぎたら

もし、
いま育ててる観葉植物の枝が伸びすぎてしまったら迷わず切ってOKですよ~😋

つるタイプ
モンステラ、僕のTwitterでも紹介しましたが、モンステラは本来ツル植物。どんどん伸びてしまいます。
適度なところで切り詰めて脇芽を出させるように管理していきます。

葉タイプ
こちらはストロマンテという葉物(葉っぱメインの植物)
葉物は基本いちばん外側の古い葉っぱから順に悪くなってきます。悪くなった葉は迷わず切り落としておきます。
似たものには
ストレチアオーガスタなども同様に考えてOKです。

木タイプ
主にこの、木タイプの木を切る事を「剪定」と言います。
「剪定のきほん」は後述しますので、
ここでは簡単なお手入れ方法をお伝えします。

まず
枝を切るときは分岐したギリギリで切らずに枝葉の少し上(5㎜~1㎝)のところでハサミを入れるようにすると見た目もきれいに切れます。

枝の三つ又の真ん中を切る

株立で数本まとまって植わっている場合は、枝の分岐が多いラインにあわせてすべて切り取ります。

枝の分岐が多いラインで切り戻す

大きくなりすぎた植物は
こうして分岐を促し、新たにつくり直していく事ができます。
三つ又に分岐した真ん中の枝を元で切る事を「三つを抜く」と言い、剪定作業では非常に大切な基本動作になります。

三つを抜く(3つの真ん中を切る)

単純に言うと
剪定とは、この「三つを抜く」を繰り返す作業の事を言います。
すべての枝をたどって三つ又の真ん中を抜いて2本に枝分かれさせていきます。
美しい樹形は、
一日で出来るものではなく
幹を切り戻す強い剪定をした場所からは、新たな芽が力強く何本も芽が吹いて
樹形を乱してきます。

なので
数年かけて作っていくつもりで剪定する事が大切です。
だいたい3年くらいで小枝までつくっていけるようになります😛
枝の細い小枝先からは強い芽は出にくいので
うまくいけば手入れも楽になってきます。


剪定ばさみを使う場合は上のTwitterを参考に使ってみて下さいね。
この時左手は奥に向けてひねる動作をするともっと楽に切れますよ〜


②観葉植物も庭木も同じ考え方でOK

「観葉植物」と「庭木」ではまったく違うイメージを持ってしまいがちですが、どちらも同じ植物。

基本的に同じ考え方でOKです。
ですが
観葉植物は室内でインテリアとしての美観を最優先に考えなければなりませんよね🌿
それは、庭木では考えられない樹形を創り出すこともあります🫣
幹の曲げ方、寸胴切り、枝の残し方…

クワズイモの曲幹仕立て
ドラセナの寸胴切り仕立て
アマゾンオリーブの双幹仕立て

さまざまな形に作られる観葉植物の姿はどれも個性的で素晴らしいものばかり。

剪定を正しく覚えたら
樹形の維持や仕立て直し、新たな仕立て方にチャレンジしてみるのも面白そう。

この記事を読み終わった頃には基本を理解し、これから出会う様々な植物を剪定する上できっとあなたの役に立つと思います☺️



2、剪定のきほん


ここからは
実際の庭木にも使える
剪定や仕立て方をお伝えします。
現場でも
なかなか知る事のできない剪定の基礎や透かし剪定の考え方を
順番に読んで正しく知識をつけていきましょう!

ここで、なにか植物名を取り上げて解説することはしませんが、
すべての植物に共通する技術を詳しくお伝えします。

●樹木の剪定についてもっと知識を深めたい方
●これから園芸関係のお仕事をはじめられる方
●趣味で始めたけど案外難しくて途方に暮れている方

当てはまる方にぜひご一読いただきたいと思います☺️
植物愛強めの僕の経験を基に独自の主観で表現しました。
はじめての方にも分かりやすくお伝えしたいので、出来るだけやさしい表現で綴っています。
園芸関係の方もご一読いただき、「丁寧に育てる」きほんを思い返してみて下さいね。

*これらの記事は、随時追記・改正していきます!



3、自然に習う(基本的な考え方)

自然の営みと言うのはほんとに素晴らしくて、四季がさらにそれを手伝っています。
春の芽吹き、夏の輝き、秋の紅葉、冬の余暇。
それぞれに意味があって植物の営みを助けています。
植物は、自ら必要な枝、不要な枝を見極めてその枝を枯らす事で剪定をおこなっています。

剪定を考える前に
まず、1本の木を頭に想い浮かべて下さい。






広葉樹のイメージ
針葉樹のイメージ

ざっと
こんなイメージが頭に浮かんだんじゃないですか?

その通り~!🤣
僕たちが頭で想像する「木のかたち」がまさに理想的な形そのものなんです。
●広葉樹の形は丸っぽい…
●針葉樹の形は三角に近い…
自然界でのそれぞれの木にはある程度決まった形が存在します。
それは植物の遺伝子レベルの決まりみたいなもので、庭木でも放置すると必ずこの形になります。

自然の情景や四季の姿をお庭でも楽しみたいという思いから、僕たちは植物を暮らしの中に取り入れてきました。
限られた範囲で
この理想形のミニチュア(小さくした形)をつくりだすこと
それが僕たちの出来る剪定です。


今剪定しようとしてる植物の一番美しい姿を頭でイメージすることはとても大切でむずかしい、
頭の中のイメージが完成の美しさを左右するといっても良いです。
皆さんにはこれから
美しい素敵なものをたくさん見てどんどん自分のものにしていって欲しいですね。



4.植物の剪定をする上で知っておくべき4つのカテゴリ。

①それぞれの植物の性格
②植物の成長サイクル
③植物の生育メカニズム
④植物の剪定時期と切り方の違い


①それぞれの植物の性格を知る

植物の性格を知ることはその植物の剪定方法に大きく関わってきます。
今、剪定したいと思っている植物についてまず知識を深めていただきたいと思います。
それを知ることでその植物が理解できます。

●例えば、観葉植物
フィカスウンベラータ

フィカス ウンベラータ


この子はゴムの木の仲間で、非常に強い性質で育てやすい植物の一つになります。また環境の変化で一時的に葉を落とす場合がありますが芽吹きが強いので管理は容易です。もし下葉が無くなってしまったとしても心配はいりません、時期をみてすべての葉を切り取ってしまっても
それぞれの成長点から新たに芽吹き、作り直すのも簡単です。日当りのいい明るい場所が好きです。

●例えば、庭木。
アカシアミモザ

アカシア ミモザ


この子はアカシアの木で非常に強い性質を持っています。乾燥に強いイメージがありますが実際乾燥には弱い方なので特に幼木の間はしっかりとお水やりをする必要があります。
また、成長が早くほおっておくとどんどん大きくなってしまうので早いうちから芯を止めておきます。あまり老木になると剪定に弱くなるので強く切る剪定はしないか出来るだけしないようにしたいですね。


…など、出来るだけその木やその木と似た植物の情報は多いに越したことはないですよ~
大きな特性を知る上で原産地を知ることも大切ですが、個々の特徴をもっと広く知れば
その植物としっかり向き合うことができますよ。

植物に直接触れる事で気づく事も多い



②植物の成長サイクル

:植物の成長サイクルは一年を通しての植物の成長期と休眠期を言います。
多くの植物が以下のようなサイクルで成長~休眠を繰り返しています。

(図1)植物の成長期と休眠期および剪定時期

●植物の成長期:3月~10月の間
●植物の休眠期:11月~2月の間

このように
一年を通してみると、植物の活動が活発な時期とそうでない時期が存在しており
図1を見ると、剪定する適期と言うのは常緑樹と落葉樹によって違うのが分かります。
これらの成長サイクルを理解したうえで剪定時期を決定していきたいですね。


③植物の生育メカニズム

植物の生育メカニズムと言うと難しく聞こえてしまいますが、大切なことなので覚えておくと良いと思います。

植物のメカニズムは
根っこから吸収した水分や養分は光合成のはたらきによりすべての葉へと運ばれます。そこで植物に必要な養分がつくられるわけですが
その運ばれる過程には強弱があって
「運ばれやすい枝」や「運ばれやすい場所」なるものが存在します。

●太い枝の方が優先される。
●葉数の多い枝が優先される。
●上を向いた枝が優先される。
●一番高い位置が優先される。

Twitterでもご紹介したこちらの記事が参考になります!⇩⇩

記事の塗り絵は実際に僕が描いてみました。
実際に剪定するつもりで、来年・再来年まで想像してこの木をどうしていきたいのかを頭で描きます。

ポイントは…
①根元からすべての枝の先端に向けて徐々に細くなる
②枝の伸びる向きは出来るだけ交互がいい
③不自然に上向きの枝は切り取る(立枝)
④左右に両手を広げたような枝の姿は不格好(かんぬき枝)
⑤上下で同じ方向へ伸びた枝は片方切り取る(平行枝)

これらの5つのポイントをおさえて実際に塗り絵してみます。
皆さんも練習していただけるように実際に店舗で毎月開催される「お茶会」でも使用しているテンプレートを用意しました。
ご自由にご利用ください。


印刷してご利用ください

まずは、Twitterで僕の描いた(剪定した)木を良く観察して
なぜこの枝を切ったか?なぜこの枝は残したか?なぜ?を確認して理解してみて下さい。
見ていくうちに「自分ならこうする」
と思ってもらえたら上達も早いかもしれませんね!



④植物の剪定時期と切り方の違い

次に実際に植物を剪定していきます。
ここまで①から③のカテゴリでお伝えしてきたことのまとめになりますのでここでより理解を深めていきましょう。

時期による切り方の違い?を知るには
まず
剪定適期を知る必要があります。ここでもう一度(図1)の内容を見返してみます。

(図1)植物の成長期と休眠期および剪定時期

●常緑樹(観葉植物)の剪定時期:
剪定適期(3月および7月~10月)
剪定可能(4月~6月、11月~2月)

●コニファーの剪定時期:
剪定適期(2月~3月)(11月~12月)
剪定可能(4月~10月)(1月)

●落葉樹の剪定時期:
剪定適期(11月~3月)
剪定可能(4月~10月)

ざっくり書きましたが、これを見るとどの植物も通年剪定可能なことが分かりますね。
剪定には強弱があって
時期によって植物にかかる負担やストレスは大きく違ってきます。

ここからは、時期によって剪定の強弱を見極めて
「植物にストレスをかけない剪定」をお伝えします~

植物にストレスをかけない剪定。とは
植物が「枝を剪定されたと気づかないように切る」こと。
例えば…
●新しい芽が固まった後
●小枝先を残した剪定など


●新しい芽が固まった後は、
植物にとっても「ひと段落してゆっくりしている時期」になります。
このタイミングでの剪定は抜群です。
●小枝先を残した剪定とは、
枝先を切り詰めずに自然な姿を再現する剪定方法です。


芽出しの時期、
植物達は、すくすくと新しい芽を伸ばし始めます。
このとき
新しい芽が予定の大きさになるまで、植物はそこに養分を優先して運ぶように体内を調整しています。

この、
芽出し直後の新しい芽は柔らかく
まだ成長段階。
この柔らかいうちは触らないで新芽がしっかりと固く固まってから剪定するようにしましょう。
芽が柔らかいうちは手で摘み取れるほど柔らかく、
作業しやすいかのように感じますが、

僕は、この時期に剪定した木は、その後の芽吹きや生育に何らかの悪影響があるように思います。
これは恐らくその芽の成長点までも欠いてしまっている事が原因の一つではないかと考えます。

それが原因で枯れてしまう事はないかも知れませんが、数年継続することで樹勢は弱くなってしまう印象です。
そんなことから
この時期の剪定は出来るだけ避けた方が無難でしょう。



5、実際の剪定の仕方

①枝の残し方

剪定は全体のバランスを整える事でもあります。幹から伸びる枝、その枝から伸びる小枝、枝先
そのすべてに自然な流れをつくるかのように枝を残して剪定していきます。
切る枝にも残す枝にもすべて理由があります。

樹形をつくる上で嫌われる枝5種。
●立枝
上向きに太めの枝が強く伸びている
●平行枝
上下に重なった枝で下の枝の光をさえぎっている
●かんぬき枝
左右一文字に幹を貫いた姿にみえる
●車枝
同じ棚から何本も枝がでている
●徒長枝・ひこばえ
立枝と同様強い性質から栄養を奪われやすい

これら5つの枝は樹形をつくっていく上では必要ないので、理由が無い場合は全て切り落としておきたいですね。
残す場合の理由は、
切り取ってしまうと他に枝が無く不自然に空間が出来てしまう場合や、わざと残して手前の枝を充実させてから(翌年以降)切り取る場合などがある。

②三つを抜く

上述したように剪定とは「三つを抜く」を繰り返す作業の事を言います。
すべての枝をたどって三つ又の真ん中を抜いて2本に枝分かれさせていきます。

三つを抜く(3つ又の真ん中を切る)

③枝の太さ・角度をそろえる

枝の太さをそろえる:枝の太さをそろえることは剪定する上で最も大切なことの一つで、見た目のバランスが格段に良くなります。
また
木の成長を見ても、枝の太さがそろっているとそれぞれの枝先まで均等に養分が分散されて極端に強い枝を伸ばすこともないので不格好になりにくいです。
枝の角度をそろえる:理想的な枝の角度は平行より少し上向き

④枝の配置は互い違いに

枝配りのイメージ

枝配りを考えたときに木全体の印象をつくる枝の配置は一度出来上がると簡単に変更できるものではありませんよね。
出来るだけ早いうちに枝配りにも気おつけて将来的なイメージを固めてる方がいいです。
幹から伸びる枝の一つ一つは「棚」と思って、らせん状に配置。

全ての枝に均等に光が当たる様な枝の配置を心掛けます。
●上下の枝の重なり(光が当たらない)
●他の棚へ干渉(枝は棚ごとにまとめる)
●黄色で示したエリアを守り隣同士の侵入はさけます。

枝ごとにエリア分けする

それぞれの枝のエリアを意識

上の図は木全体(樹冠)のイメージですが、一つの枝としても同じ考え方が出来ます。
一つの枝は樹冠の縮図。
そのまた小枝も樹冠の縮図。
さらにその先の小枝までも樹冠の縮図で出来ています。

枝は樹冠の縮図と言うことは
一本の枝を使って
何度も反復練習すれば剪定のイメージは自ずと付いてきます。
あとはそれをどう実践で生かすか。


すべての枝を剪定し終えて、
一歩引いたところで見返してみるとどうでしょうか。

案外、
輪郭はガタガタ…空間が出来てたりでバランスが悪い…

原因は
一つ一つの枝だけ見ると美しい姿をしていますが、それらが数本合わさると
ばらばらの印象になっていることの方が多いです。

これを解消するには…
それぞれに美しい枝よりも、全体で美しい姿を想像して統一感やつながりを作っていく必要があります。



まとめ

ここでは、樹木の剪定の基本動作をわかりやすくお伝えしてきました。
基本の考え方や知識を知ることは様々な応用動作につながってきます。
太い枝で切り詰めることを出来るだけ避け、
透かし剪定で小枝先を残してつくられた樹冠は目を見張るほど美しく、自然の縮図を見ているようです。
植物への理解を深めて、今よりもっと植物と仲良くなりたいですね。


観葉植物の育て方(全①~⑤予定)は順次掲載していく予定です。
最終的にnoteのマガジンとして一冊にまとめたいと思っています。


現場でも
なかなか知る事のできない剪定の基礎や
透かし剪定の考え方を踏み込んで知りたい方にしっかり届くようにしたいため、初めのうちはすべての記事を無料提供する予定ですが
今後、一部を有料記事または有料マガジンとして提供したいと考えています。
その方が届けたい人に届くと思うためです。


*これらの記事は、随時追記していきます!


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