見出し画像

スターレイル ピノコニー編ストーリー予想 v2.0-v2.3

ちょっと興に乗ってしまったので、
完全趣味のピノコニー編・今後の展開予想。
ピノコニー編が面白すぎて、ひさびさにちゃんと考察したくなった。

ネタバレしているので、先を読む人はご留意ください。


ストーリー予想の前提

まず前提として、物語の重要なエッセンスは実はすべて冒頭に詰まっているもので、構成力に優れた作家ほどそれを守ると思ってる。

それで冒頭を振り返っていたところ、今回冒頭で今後の展開を示唆する重要なモチーフが現れているなと思った。

それが『黄泉の3つの質問』と『招待状に隠された暗号』。

黄泉の3つの質問

これはピノコニー編開始早々、
開拓者の夢に現れた黄泉さんからの3つの質問。

  1. 絆を失うことに恐怖を感じるか?

  2. 現実と区別のつかない楽園のような夢境があるとして、その中で永遠に暮らしたいと思うか?

  3. 楽園の夢が崩れ、全てが消えてしまう。旅には決められた結末がある。それを知っていたとして、それでも旅を始めるか?

つまり、黄泉の問いかけは以下について言及している。

① これまでの絆の喪失
② 楽園の夢の永続性について
③ 決められた旅の結末とそこに向かう意志

招待状に隠されたメッセージ

次に招待状の隠しメッセージについて。
星穹列車に届いたピノコニーからの招待状には、「ナナシビトの救援信号」に使う方法で暗号化されたメッセージが隠されていた。

それが「夢の中で不可能を見届け、ピノコニーの父『時計屋』の遺産を探し出し、『生命体は何故眠るのか』という問いにお答えください」

このメッセージにも3つの段階があり、それは

① 夢の地で不可能を見届ける
② 『時計屋』の遺産を探し出す
③ 『生命体はなぜ眠るのか』という問いに答える

という流れになっている。


ピノコニー編は2.0から2.2までが本編で、2.3のエピローグで完結するという公式の発言がある。

つまり、エピローグで大きく物語が進まないと仮定した場合、綺麗な三部構成であるということ。

ということは……?
あー、もしかしたら各バージョンにこの問いと暗号を割り当てれば、ある程度展開を予想することは可能かもしれないな…と閃いたのが、このnoteを書こうと思ったきっかけでした。

各バージョンのストーリー予想

本題。各バージョンに黄泉の質問と隠しメッセージの内容を当てはめて、展開を予想してみます。

v2.0 分断と死、絆の喪失

黄泉の質問: ① これまでの絆の喪失
招待状の暗号: ① 夢の地で不可能を見届ける

v2.0で開拓者は列車組と分断され、単独行動が続く。これまでの繋がりが失われた状態、そんななか彼を冒険に誘う「導き手」が誰かというと、実はほたるではなくアベンチュリン。

アベンチュリンは開拓者がピノコニーに着いて早々密談に訪れ、「ゲームチェンジャーである星核の力で、この状況をひっくり返したくはないか?」と問い掛ける。そして目的のために手段を選ばない雰囲気を感じさせつつ、結局その答えをすぐには求めず、開拓者が夢の中の不可能(つまりほたるの死)を見届けた後に再度現れて決断を迫る。

これが構成上のターニングポイント①なのは明白で、ここでとる選択によって主人公は次のステージに足を踏み入れ、起こっている問題に向き合って解決を図ることになる。

アベンチュリンさんは挙動は怪しげでドSっぽい雰囲気もあるけど、構成の立ち位置的にはおそらく味方寄りの人物で、主人公を冒険と真実に導くありがたい存在のようです。

では、彼が導いた先で現れる問題とは何か?

v2.1 楽園の存続と『時計屋』の遺産

黄泉の質問: ② 楽園の夢の永続性について
招待状の暗号: ② 『時計屋』の遺産を探し出す


ここからが予想。
v2.1の主題はおそらくピノコニーという夢の世界の存続にまつわる選択と決断になる。これに深く関わっているファミリー(サンデー、ロビン)、それにミーシャが物語の表舞台に上がってくることは想像に難くない。

ストーリーの大筋は楽園を存続させるか否かについて、ファミリーやカンパニーから決断や協力を迫られながら、誰よりも先に時計塔の遺産(星核)を見つけ出すことを目指す感じかな。
その争奪戦で敵対するのはおそらく黄泉、星核ハンターあたりで、敵対者にロビン、ほたる殺害の疑惑が掛けられるでしょう。

ただ、ここでひとつ問題。
三部構成の第二部にはミッドポイントが配置され、ここでこれまで積み上げた関係性をひっくり返して、主人公の置かれる状況を更なる危険、混沌に投げ込まなければなければならない。

では、ここでひっくり返される関係性とは誰とのものか?

仮説①ミーシャ
これまでモブNPCに近かったミーシャが『時計屋』として表舞台に現れる。そして、開拓者に楽園を終わらせる決断に協力してほしいと言う。

仮説②ほたる
死んだと思っていたほたるが現れる。
おそらくv2.1で列車組は夢を終わらせるために行動するが、ほたるが望むのは楽園の存続であり、開拓者と思想的・感情的に対立する。

どっちもあり得そう〜。
というか、この2つは見えている伏線、対立構造だと思うので、タイミングがいつになるかの問題でしかないかもしれない。

余談 おそらく『時計屋』の協力者が花火かな。花火は言動は過激だけど「時計屋の遺産」を探すゲームに参加してる様子はなく、進捗の遅い開拓者に苛立っているので主催者側だろう。

おそらくv2.1は
①中盤にミーシャによるどんでん返し
→終盤にほたるによるどんでん返しの二段構え

もしくは
②中盤にミーシャによるどんでん返し
→黄泉などのスケープゴートとの決戦
→しかし、実は黄泉は味方だった!(真の敵はどこに?)の三段構え
かなあ……

どちらにしてもv2.1ラスト付近のどんでん返しによって、事態は急転する。

v2.2 終わりに向かう旅路の意味

黄泉の質問: ③ 決められた旅の結末とそこに向かう意志
招待状の暗号: ③ 『生命体はなぜ眠るのか』という問いに答える

冒頭の黄泉の問いかけがループを示唆しているという説には同意で、それが明らかになるタイミングはここだと思う。
つまり、v2.1の終盤で開拓者は一度負けて、決められた結末に辿りつき、v2.2の冒頭でループする可能性がある。

v2.2の主題はおそらく「生命体はなぜ眠るのか」という問いに答えること。最後に現れるこの問いはピノコニー編全体のテーマにも関連しているはずで、問い自体は最初から明示されていても「なぜ問われているのか」、「その問いに答えることでなにが起こるのか」が見えていない。

うん……なにが起こるんだろうね。
個人的な予想では、おそらく星核を手に入れた後などの然るべきタイミングでこの問いに答えることによって、ピノコニーの夢の在り方、存在意義を再定義することになるのかな、と思う。
開拓者がこの問いに答えた時、『調和』の一瞥を貰えるのかもしれないし…もしかしたら貰えるのは別の星神の一瞥かもしれない。


ところで…。
v2.0でこの問いを開拓者に向かって投げかけ、自分にとっての答えを明確に告げたのは、我らがほたるさんでしたね。

彼女はピノコニーで眠る人々に共感を示しながら、人々が眠るのは「夢」から覚めることが怖いからだと言った。つまり逃れられない「明日」が、綺麗な夢に覆い隠された「現実」が怖いということだね。

彼女にはずっと夢のなかにいたいと願わずにいられない事情がある。ほたるにとって目覚めることは「死」を意味する。
実は、それはあらゆる生命体にとっても同じこと。明日に向かって時間を進める時、人はみんな決められた結末、つまり「死」に向かっている。
でも、開拓者は明日のずっとその先に、誰にとっても逃れようのない「死」が待っていたとしても、夢から目覚めて旅立つことを選ぶでしょう。

この二人の間には表面化していない深い溝、対立構造がある。そして、その対立構造はピノコニーという世界がプレイヤーに投げかけている問いから発するものでもあるから、表面化せずに終わることはないでしょう。

余談 ちなみにわたしは、ほたる=ティタニア説を支持しています。どちらかと言うと、ティタニアの娘…とかかなあと思ったりするけれど。
星核ハンターは望みを叶えるためにエリオに従っている人々。サムの望みが来るべき時にほたるをピノコニーに連れて行き、彼女の望みを叶えることとかなら従う理由がわかりやすいなと。


というわけで、v2.2ではほたるが再び表舞台に上がり、開拓者と対立すると予想。

そして同時に、v2.1で敵対するであろう黄泉はv2.2で味方になる。何故かと言うと、「目覚め」を拒否して夢に浸るほたるとの対比で、「目覚め」の世界に帰ることを促す黄泉が浮かび上がる構図がv2.0時点でも見えているから。

ほたるが開拓者の敵に回る時、同時にミスリードが解けて立ち位置が逆転し、開拓者に寄り添うのは黄泉でしょう。

こう考えると、公式MV『WHITE NIGHT』のラスト付近は非常に計算し尽くされているように見えてすごいな…と思う(1:20あたりから)。

そして、黄泉が冒頭から開拓者に言っているように「私たちが求める答えは目覚めの世界にある」んだろうから、v2.2の中盤以降はループから解放されて現実で問題を解決するのかもね。

v2.3 それで、最後はどうなる?

諸々すっ飛ばしてしまうけど、ハッピーエンドで収めるなら開拓者が星核を抑え込むなかで精神的に変化したほたるがピノコニーの夢になるのが一番綺麗だと思う。

これはメタすぎる話だけど、ゲーム開発者にはプレイヤーにとって真に不利益になることはできないと言う制約がある。
開拓クエストが終わったらピノコニーの「黄金の時」にもう行けなくなるなんて、プレイヤーは誰も望んでいないはずなので、夢境の存在意義やエネルギー源のようなものは変わるかもしれないけど、ピノコニーの夢は消えずに続くでしょう。

物語的には「現実や明日から目を背けるために存在する」ピノコニーの在り方とそれに共鳴してしまうほたるを、v2.0-v2.2までのストーリーを通して「現実に向き合い、明日に向かうために存在する」ひとときの夢境とその儚くも美しい世界の守護者という形に反転させる。

ミーシャはなんやかんやでピノコニーに留まって「黄金の時」は維持され、新しくほたるの夢境が生まれてv2.3ではほたると最後の時間を過ごし、新しい星にむけて開拓者は旅立つ。

…という流れが、現状最も綺麗に感じるかな。

プレイヤーの不利益云々については『崩壊3rd』を遊んでいると、「miHoYoさんをそんな定説に当てはめて考えて大丈夫か?」という不安を覚えたりはするけど、『原神』を経てリリースされた『崩壊:スターレイル』はそのあたりの線引きが非常にきっちりしていてバランスが良いと感じるので、たぶん一線を超えることはないはず(キャラが死なないとは言ってない)。

終わり。考えに進展があったらまた何か書き足すかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?