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オオイタヤメイゲツの純林へ会いに安倍峠へ。

2024年9月22日
先日とあるサイトで、オオイタヤメイゲツの純林があるとの情報を目にしました。

場所は山梨県と静岡県の県境にある『安倍峠』という所だそうです。
自分が住んでいるところからだと、片道6時間半ほどかかります。
いつか行こう。と思っていると永遠に行かないと思い、早速行ってきました。



いざ、安倍峠へ。

ルートは2通り。
山梨県側からの方が近いですが、通行止めのようなので静岡県側から向かいます。
新東名高速道路の新静岡I.Cを降りて70分ほど北上します。

通行止めでした。

徒歩での通行でもダメでした。
帰宅してから調べてみると、どちらのルートもよく通行止めになるようです。

もちろんこのまま帰るわけにはいきません。
YAMAPで調べてみると、安倍峠付近から南南東方向へ稜線が続き、登れそうな
山があります。

早速登ってみました。

岩岳と下十枚山への登頂。

結果的に登頂した山は『岩岳』(1652m)と『下十枚山』(1732m)の2座になります。

下十枚山付近の等高線図。

安倍峠までは下十枚山から8km程稜線を歩く必要がありそうです。
今回は下十枚山までにしました。
オオイタヤメイゲツの純林は無事に見ることができ、上の画像の中央付近、赤丸あたりで見られました。

オオイタヤメイゲツの純林。

稜線よりも東側、この日は西からの風が強かったのですが、オオイタヤメイゲツの純林では風の影響が比較的少なさそうでした。
稜線から少し外れてほぼ平地となっている場所。
等高線図で見ると、このまま東に向かって歩くとすぐ崖になっているようです。

ちなみにこのような天気でした。

種子が付いていないか探し回りましたが、見つかりません。
後日談ですが、標高が高いためすでに落ちているのではと言われました。

そして、やっとの思いで見つけました。

オオイタヤメイゲツの種子。


オオイタヤメイゲツの種子。拡大。

今回見つけたのは1つのみ。
まだ完全に熟しておらず緑色です。
落ちている種子がないか、地面にも注意していましたが1つも見当たりませんでした。


地面にはたくさんのオオイタヤメイゲツの葉が。葉柄が長いですね。
樹皮はカエデらしくなく、縦に深い筋があります。

地質について。

ちなみに、地質を調べてみると以下のようでした。
海成層 砂岩泥岩互層 前期中新世後期-中期中新世付加体

海成層とは、海底に堆積して出来た地層のことだそうです。
砂岩泥岩互層とは、灰褐色の砂岩と黒色の泥岩の互層であり、普段は泥が堆積しているような場所に、ときどき混濁流砂がもたらされるような環境に形成されるようです。タービタイトとも呼ばれるんだとか。

全く詳しくありませんが、このような場所にオオイタヤメイゲツの純林が形成されたりするのでしょうか。

そういえば、稜線沿いを歩いていてアブラチャンを見かけました。
稜線にアブラチャン??
と困惑しましたが、稜線の所々が平らになっており、水たまり(沼?)が出来ていたので納得です。


目的のオオイタヤメイゲツの純林を無事に見ることができ、満足です。
オオイタヤメイゲツに関する情報がありましたら教えて頂けると嬉しいです。


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