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指弾きの快楽

フィンガーピッキング

 フィンガーピッキングにも色々ありますな。
クラシックのアポヤンドとか、フォークのスリーフィンガーとか。エレキだと名人ジェフベック、スライドのデレクトラックスとか。指弾きカッティングでいうと鈴木茂さんも名人ですな。アタシが一番好きなのはドクターフィールグッドのウィルコジョンソン、あれをフィンガーピッキングと呼べればのハナシですが

 ピック探すのが面倒なんです、買うのも面倒。面倒なのがギタリストの豊かさなのだという自論と相反しちゃうんですが。もうピックは愛せない、別れちゃったんです

 スライドには具合がいいですな、もう思いのまま。なんの不自由もないです。問題はカッティングです。アタシ、スライドしながらカッティングもするんで最初悩みました。何指でするか?単音ソロフレーズは人差し指がやりやすいんです。中指でも単音練習したんで弾けますが、人差し指の方が表情つけやすいんです

 で、カッティングは中指(と、親指のツーフィンガー)。爪使う人もいますが、削れるのがヤなんで完全肉弾き、完全肉弾きの字面がすごいですけど

 ピック弾きの時のフォームを維持できるのも嬉しい、人差し指カッティングだと一歩踏み込む必要があるので

 指の棲み分けを作る事によって演奏環境が劇的に快適になりますな、みなさんも自分の個性や癖に合わせてプレイスタイルをつくりあげていくと面白いですよ

 で、音質です。実はアタシ、指弾きのトーンはあまり好みではないです。自分も含め、いいと思える人いないです、ウィルコジョンソン以外に

 名人ジェフベックですら、ピック弾きのトーン推しです。きっとアタック音に関係するんでしょうな、アタックのノイズが気持ちいいんだと思います。ジミーペイジのアタックも特徴的ですな、コンコン言ってて気持ちいい

 指弾きで納得できるトーンが出せたらこの世に未練はないですな、指先がカッチカチになったらどうですかね

 だったらなんで指弾きにこだわるか。ピック探すのは確かに面倒なんですが、それ以上の理由があります。それが、ズバリ快楽です。指弾きは気持ちいいんです!アタシ音楽で飯食ってるわけじゃないんで、自分の快楽第一主義です。両手の指で弦を感じる、この絶頂感!

 この絶頂感だけは、なにものにも代え難いのです

 

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