長女の今

 軽度知的の長女は今年で24歳。高等支援学校を卒業後、一般企業に障害者枠で正社員として採用され、今もその会社で働いています。

 中学生の頃から「おじいちゃん、おばあちゃんのお世話がしたい」と言い続け、夢がかない、グループホームで介護補助の仕事をしています。

 もう1つの夢の運転免許を取ることも、かなりの時間とお金を掛けて実現させました。ただ、教習所に通っている最中に運転が怖くなってしまい、結局ペーパードライバーですが…。

 娘に障害があると分かった時、将来には不安しかありませんでした。自分の稼いだお金で好きなアイドルのDVDや雑誌を買ったり、友だちと映画を観に行ったり、ショッピングしたりする今の姿は、かなわない夢だと思っていました。

  それだけ障害について無知でした。だからと言って「障害は個性」とは考えていません。でも「障害があるから不幸」ではありません。

  

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