LEE ことばの力

端的に言えば、記事を読んだ感想が脱線しまくってすごく長くなった文章です。

 私と桜木みなとさんの間の距離は限りなくあると思うんです。
桜木さんに限らずすべてのタカラジェンヌに関してなんですが、宝塚は大好きだけど、観劇は一公演一回あるか無いか、観に行っても取れる席は末席の末席、グッズも買うのは本当に気に入ったものだけ。私の宝塚の楽しみ方はこんな感じです。
人それぞれ違うものだと思うので、今のところそれを変える必要もないと思っています。
 そんな、基本的に思いをはせることしかできないライトなファンが何を大層なことをって言われるかもしれないけど、LEEの記事を読んであまりにも色んな感情が湧いたので、どうか暖かい心で読んでやってください。

 初観劇は天は赤い河のほとり。そこから桜木さんにはまってずっと追いかけていたけど、ちょうどそのころからヒロインに片思いをする(かつそれをこじらせている)役が続いていて。近い時期に宙組で、みんなが納得できるとは言えない人事も一つあって。あくまで推測ではあるけど、色んな所で語る言葉とか、観劇とレポから何となく感じる舞台上での変化とかから、きっとその時期は色々重なって桜木さんがご自分の武器を探してすごく試行錯誤をされているのかなって。私はお芝居や芝居歌の表現に関して"平均点以上"ではとても収まらない力だと思ってるけど、私の周りでは歌・ダンス・お芝居三拍子そろってるけど突き抜けたものがないって言われることが比較的多くて。絶対にそんなことはないのに。
 そういうイメージを破ろうとされているのかなってすごく感じて、でももちろん自分はもう応援することしかできなくて、そのままコロナ禍でフェードアウトするように宝塚からは離れていました。

 で、久しぶりに宙組を見たのがハイローでした。
スモ―キーは当たり前のように素晴らしかったけど、その素晴らしさを何気なく成立させている実力はやっぱりとんでもないなって思って。RUDE BOYSは原作ファンも多いらしくある見方ではすごく美味しい役だけど、だからこそあの設定も含めてその魅力を舞台の上でも成立させて原作を知ってる人の期待に答えるにはきっとものすごい力量が必要で。Twitterで原作ファンの人がスモーキーが生きてて泣いたっていうのをたくさん見かけて嬉しくなってたけど、よく考えたらそれって本当にすごいことだと思うんです。だってもし私が昔からハイローを知ってる人だったら、思い入れが強ければ強いほど、何か一つでも違和感を感じてしまったら多分宝塚版を受け入れられなくなっちゃうから。ああやっぱり桜木さんのお芝居はあまりにも凄すぎるなってなったし、あらゆる期待に実力で応えた宙組はやっぱり最高です。

 そしてその後に見たカルトワイン。初めて見た時に、シエロを演じる桜木さんを見てなんとなくだけどあの悩まれていた時期を抜けたのかなって直感的に思いました(いや何様だ)なんかすごく、吹っ切れていい意味で力が抜けていて本当に気持ちよさそうにやっているのが伝わってくる。その上あんな、本当に桜木さんの魅力を最大限以上に引き出してくれた作品で、もうカルトワインに関してはもう…ほんとに…大好きです。

 そこにトドメで来たのがLEEのあのインタビュー。私が勝手に「今すごく悩んでるのかな」「何か答えが見つかったのかな、あの時期は抜けたのかな」って思ってたことが間違ってはいなかったのかな、って思えたし、読んだとき本当に涙が止まらなかった。嬉しさとやっぱり好きだなっていう気持ちとで。そしたら最後に、思ってもみなかった「桜木みなとの武器は」っていう質問。その答えを読んだとき本当に嬉しくなって。大好きなあの演技が笑顔という言葉に集約されていて、それがすごく腑に落ちたというか。ゆるいペースでではあるけど今まで桜木さんのことを応援してきた年月の想いが丸ごとこみ上げてきて、とにかく泣いてました。しかもその武器を見つけてしまった桜木みなとはもう最強じゃないですか…

でこんなに長く語って結局何が言いたかったかというと、すべてひっくるめて、やっぱり好きだということです。他にうまく言葉にできないけど、これからも桜木さんが演じる役を一つでも多く見ていたい。

私と桜木さんの間の距離は限りなくあると思うんです。
でもその距離を超えて愛を届けてくれるのが桜木みなとというタカラジェンヌなんだなって思いました。


こんな踏み込んだことを偉そうに言ってもいいものかと投稿することをかなり迷いました。でもこのクソデカ感情を抑えきれなくて、何度も何度も読み返して勇気を出して公開ボタンを押します。


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