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さようなら、【呪文軸赤黒MRC】

1.そもそも呪文軸MRCって何?

呪文軸MRCは、≪煉獄邪神M・R・C・ロマノフ≫を中心に超次元呪文を連発し殴り倒すことを目的としたワンショットデッキである。

同型であるクリーチャー軸と異なる点は3つ。
・クリーチャー軸より2~3ターン早く≪MRC≫が着地する
・墓地肥やしを≪ヴォルグ・サンダー≫に依存しているため安定性に欠ける

使用者が全員重度のパチンカスである

①3ターン目に3コストチャージャー呪文を詠唱
②4ターン目に超次元呪文で≪ヴォルグ≫を出し10枚墓地肥やし
③5ターン目に≪MRC≫を着地させ、≪勝利のリュウセイ・カイザー≫+≪ヤヌスグレンオー≫を出し殴る

という動きで戦い、5~7ターン目での決着を狙う。

前環境(19弾)では、クリーチャー軸にはない「速度」の強みを存分に発揮。

圧倒的tier1【刃鬼】と【水単ジャバジャック】をおやつにすることで、初のマスター帯に到達することができた。

2.突然の死


5/26より始まった20弾環境においてMRCに起こった3つの出来事!

ひとつ!≪ミカド・ホール≫や≪ヤヌス≫などのキーパーツのスタン落ち!

ふたつ!MRCの動きを否定する≪5000GT≫≪クロック≫の襲来!

みっつ!tier1≪墓地ソース≫メタカードに巻き込まれる

順番に解説していこう。

キーパーツのスタン落ち


20弾に移行するにあたってスタン落ちしたカードは3種類。
・≪超次元ミカド・ホール≫
・≪時空の戦猫シンカイヤヌス≫/≪時空の戦猫ヤヌスグレンオー≫
・≪時空の霊魔シューヴァル≫/≪霊魔の覚醒者シューヴァルト≫

個人的には≪超次元ミカド・ホール≫のスタン落ちが一番痛い。
墓地のクリーチャーを回収してしまうためリソースを自ら枯らしてしまう恐れがある≪リバイブ・ホール≫、4ターン目に恩恵を受けにくい≪ライデン・ホール≫と違い、≪ミカド・ホール≫は小型を除去しながら≪ヴォルグ・サンダー≫を出せる点で非常に優秀である。

さらに、≪ヴォルグ・サンダー≫を出すことのできる5コス超次元呪文が他に存在しない点もデカい。先述の通り、このデッキは墓地肥しのほとんどを≪ヴォルグ・サンダー≫に依存しているため、4ターン目≪ヴォルグ≫ができないと何もできないまま負ける。

ワンショットの火力を上げる≪ヤヌス≫、リーサルまで届かない場合のサブプランとして使える≪シューヴァルト≫のスタン落ちも響くため、構築をかなり根本から変える必要性が出てくるだろう。

天敵の襲来

第20弾【レイジ・オブ・インフィニティ】の実装により、MRCにとって2種の天敵が飛来してしまった。

そう、≪終末の時計 クロック≫≪暴走龍 5000GT≫である。

出るな
出すな

≪クロック≫はワンショットデッキ最大の天敵である。ワンショットデッキは、「クリーチャーで殴る=そのターンで決める」ため、決め切れなかった場合リソース不足でほとんど負けてしまう

≪5000GT≫は、出すだけでMRCを瀕死にしてしまう禁断兵器である。サイキック・クリーチャーが出せなくなるだけでなく、今までのセオリーであった≪ヤミノオーダー≫によるメタ除去もできないまま殴られて死んでしまう。

墓地ソースメタがぶっ刺さる

ファー!甘い甘い!
いけー!≪ヴォルグ・サンダー≫!墓地肥やしこそ頂点!全てを蹴散らすぜ!

誰だオメェ!?!?!!?


ギャァァァァァァ!!!!!!!


現環境において爆発的に採用が増えたカードがある。

そのカードの名は≪サイバー・N・ワールド≫。
墓地を使うデッキの全てを無に帰す根源悪である。

今死んでほしいカードランキング1位

こいつが出てきたら最後、ちまちま稼いだ墓地リソースは消し飛び、自分の保持していたカードは波にさらわれ、相手は最強の手札を確保し、敗北が確定する。

このカードは事前メタゲーム予想において環境トップに君臨すると予想されていた【墓地ソース】を殺すために採用されている。

【墓地ソース】は、小型の手札交換クリーチャーで墓地にクリーチャーを貯め、≪百万超邪 クロスファイア≫や≪5000GT≫を出し殴る速攻寄りのビートダウンデッキである。

【墓地ソース】対面ではぼーっしていると5ターン目にTブレイカーが降臨し撲殺されてしまうため、他のデッキは必然的に≪墓地ソース≫の対策を考えなくてはならなくなった。

そこで脚光を浴びたのが≪サイバー・N・ワールド≫
「お互いの墓地・手札をすべて山札に加え5枚ドローする」効果を持っており、≪墓地ソース≫の貯めた墓地を消し飛ばせることに加え、≪墓地ソース≫第2の切り札になる「ドロンゴー」ギミックまで封殺することができる。しかもおまけに5ドローできる。なんで?

おまけにこいつは全ユーザーから嫌われているでおなじみ「眠りの森のメイ様」のせいで、なぜか4ターン目には安定して出てきてしまう。

≪サイバー・N・ワールド≫によるガンメタが張られた結果、最強かと思われていた≪墓地ソース≫は苦戦を強いられ、環境トップには≪4cコントロール≫が君臨することとなった。

このとばっちりを喰らったのがMRCである。

そう、4ターン目に≪サイバー・N・ワールド≫が出てきてしまうことで≪ヴォルグ・サンダー≫に後出しで墓地をリセットされてしまうのだ。墓地リソースを失ったMRCの末路など言うまでもない。

「MRCにサイバー・N・ワールドを出された場合、相手を殴ってもセーフ」ルールの実施が待たれるばかりである。

スゥー…
サイバー・N・ワールドきらい!!!!!!!!(音割れ)

3.MRCの今後

現在の環境を鑑みると、【呪文軸MRC】は大きく構築を変える必要がある。

現状のMRCの抱えた最大の弱点は、≪ミカド・ホール≫・≪ヤヌス≫のAD堕ちや≪5000GT≫の登場により、≪ヴォルグ・サンダー≫をはじめとした超次元クリーチャーに頼りにくくなった点だろう。

従って、超次元に頼らず、大量のフィニッシャーを展開できるメインデッキ中心のワンショットデッキ構築が求められるだろう。

20弾において実装されたのは、何も≪クロック≫や≪5000GT≫のような天敵ばかりではない。

優秀な手札交換パーツである≪灼熱の闘志 テスタロッサ≫や、強力なメタクリーチャーである≪ウソと盗みのエンターテイナー≫、Gゼロで踏み倒せる≪百万超邪 クロスファイア≫などが採用できるだろう。

ここは『クローシス(赤青黒))』カラーでの構築を考えよう。
水文明を採用すれば、強力なカードである≪戦略のD・H アツト≫≪クロック≫≪超合金 ロビー≫を入れることができる。墓地肥しのついでにバウンスができる≪疾風怒涛 キューブリック≫を突っ込んで…


よし!できた!

墓地ソースじゃねぇか!!!!!!


#デュエプレ


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