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文太郎が歩いた山

六甲山全山縦走というものは、兵庫県人なら誰でも知っている単語である。ちなみにわたしは兵庫県人ではない。知らん人もいるかもしれないけど新田次郎の小説、孤高の人の主人公加藤文太郎の休日の過ごし方で、神戸市内に住んでいた文太郎は西へ西へ須磨浦公園から六甲山を連なる山々を縦走し、宝塚まで踏破し、また神戸市内へ戻ってくると言う驚きの健脚。それを倣ったのだと思うがそのルートを再現してるのだ。わたしと山仲間はその大会に参加した。始発電車で須磨浦公園に到着して出発。栂尾山から馬の背、高取山の難関を過ぎたところでアンカーに捕まり(鬼さんタッチと言う)下山指導で玉砕。鵯越えにも到着しなかった。まず出発時間が6時半だったのもあるが、絶対的に体力が無い。若い人に大勢抜かされる。遅い、時間が無い。通過時間に間に合わないので降参した。でもこの工程、約50キロを踏破できる人はいったいどんな健脚なんだ。わたしからしたら超人である。ぜったいわたしには無理。年齢もあるし体重も無駄に重たいし、来年また挑戦しなさいと言われても極めて難しい。いくら鍛えても無理とは言えないが、それを目的にトレーニングするかと言えばしないかもしれない。結論、六甲山全山縦走できる人は超人であるのだ。

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