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品質管理とは何なのかわかってない

わたしが品管部に居た2016年の頃。その部署は暇を持て余した役員が作った部署。これまでは無かったのだ。なくてもやっていけた。
製品の品質というものが何たるかは各社いろいろであるが、普通は自分で蒔いた種は自分で処分するものだ。だがそのころのその新しい品質管理部はなんか全体で勘違いをしながら業務を始めたところであった。

もともと、設計者が不具合の原因だろう。という案件は自分たちは原因ではないとはじめから主張しがち。その判定をしなさいというのが仕事になった。

とある樹脂部品で簡易的なエアシリンダーを作ってアームが動くという機構で、アームが往復して戻る時に樹脂シリンダーが割れるという現象が頻繁に起こった。

だいたい、シングルアクションで内部のスプリングが強固で戻りが激しい。ガツンという音。板バネを使ってアームの動作を回転方向に変換する。

この板バネはすぐに折れるし、シリンダーは割れるし、頻度は増えていくしお客様に無償の部品提供をするが一向に改善されない。

設計者のマツトモは、また中国製のしようむない材料(SK5)をつかうものだから材料内部は均一でない。よって折れるのだと偉そうに言う。しかも樹脂には気泡が混入したままで完成品としているのだと。何の証拠もなく推測だけで言ってる。不具合の原因は品管がしっかり調べないとだめだと。

それで分析するのだが、京都リサーチパークとか大阪産業技術研究所とか。時間もかけてお金もかけて。結局、材料に問題がないことが分かった。
つまり、設計不良が原因とわかった。

これを、部内の報告会で発表する。次回の月次会議で報告しますと。
そしたらどうなったと思う?つづく…









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