好きな柑橘 はるか
我が家で大人気のフルーツ。はるか。
福岡県糸島市で偶然にも、日向夏と甘夏柑が自然交雑し、落ちた種から発芽して生まれた品種です。
農家のおじさんが育てて3年後に実がなり、1993年に品種登録の出願、1996年に登録されました。
我が家では、2021年にスーパーに並ぶ「はるか」に初めて出会い、ここ2年は連続で一箱食べています。
はるかの見た目は黄色くて酸っぱそうなのに、爽やかでめっちゃ甘い。
旬は1月から4月。流通量が少なく、偶々生まれたこともあって、幻だとか、奇跡だとか言われてます。
ぜひ、みんなに食べてほしい。
柑橘というものが自然界にあるとは、しみじみ、ありがたい。
イギリス人のヘレナアトレーが記した『柑橘類と文明』によれば、柑橘類は遡れば三種類しかないとのこと。中国原産のマンダリン、マレーシアとマレー諸島に生えるブンタン、ヒマラヤ山脈の斜面に育つシトロン。
ほとんどの植物は異なる種同士では交配できないが、柑橘は異なる種の間でも概ね可能で、自然交雑してしまう。
オレンジはマンダリンとブンタンの交配だし、グレープフルーツはブンタンとオレンジの交配、レモンはシトロンとダイダイの交配だそう。
望ましい特徴を持つ柑橘が生まれたら、接木によってその特性を固定化することで品種が生まれてきた。
何千年の積み重ねの先に今、皮を剥いているはるかがいる。
ありがたやありがたやという思いで今年も食べます。
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