見出し画像

クルクミンが胃の症状に効く?

カレーの色付けに使われるターメリックに含まれるクルクミンが消化不良に有効である可能性が示された。タイのチュラロンコン大学の研究。

この研究では、胃酸抑制薬のオメプラゾールと比較したクルクミンの消化不良に対する有効性を検討するため、機能性ディスペプシア(胃カメラで異常が認められないのに、みぞおちの痛みや胃もたれなどの症状が慢性的に生じる疾患)を有する患者206人を対象にランダム化二重盲検比較試験を実施。患者をクルクミン単独群、オメプラゾール単独群、クルクミンとオメプラゾールの併用群の3群に割り付け28日間投与。治療の有効性は、消化不良の重症度評価スコアを用いて評価した。

その結果、28日後、56日後において、痛みやその他の消化不良症状の重症度が顕著に改善されたことが示された。3群間で有意差は確認されず、重篤な有害事象も発生しなかった。

著者らは、「クルクミンとオメプラゾールは、明らかな相乗効果はなく、機能性ディスペプシアに対して同等の有効性を示した」と述べている。

効果が同程度なら、薬に頼るより自然のものを取って健康になりたい。なお、クルクミンには抗菌作用、炎症抑制作用、抗酸化作用、抗がん作用もあるようだ。

【引用元】
https://ebm.bmj.com/content/early/2023/07/26/bmjebm-2022-112231


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?