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ぶどうやりんごを食べると老化による衰えを阻止できる?

フレイルとは、加齢で心身が衰えた状態のこと。このフレイルのリスクは、フラボノール類やその一種であるケルセチンを食事から取ることで低下できる可能性のあることが示された。オランダのワーゲニンゲン大学の研究。

この研究では、フラミンガム心臓研究の参加者のうち、研究開始時にフレイルでなかった1,701人(平均年齢58.4歳)を対象とし、フラボノイド類の総摂取量、フラボノイド類のサブクラス(フラボノール類、フラバン-3-オール、フラバノン類、フラボン類、アントシアニン類、フラボノイド重合体)、ケルセチン(フラボノール類の一種)の各摂取量とフレイルとの関連を評価した。

その結果、研究開始から12.4年後に、224人(13.2%)がフレイルを発症していた。フラボノイド類の総摂取量はフレイル発症と統計学的に関連しなかったが、フラボノール類の摂取量が1日あたり10mg増えるごとにフレイル発症のオッズは20%低下していた。その他のサブクラスは関連を示さなかったが、ケルセチンの摂取量が1日あたり10mg増加すると、フレイル発症のオッズは35%低下していた。

著者らは、「今回の研究は、食事からのフラボノール類やケルセチンの摂取がフレイルの発症を予防する可能性を強く示すものである」と述べている。

フラボノールはココア、ベリー、ぶどうなど、ケルセチンは玉ねぎ、ブロッコリー、りんごなどに多く含まれる。

【引用元】
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0002916523468426


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