見出し画像

ビタミンKは肺の健康に良い?

ビタミンKが不足していると、肺機能が低下し、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの疾患リスクが高まる可能性のあることが、研究結果により示された。デンマークのコペンハーゲン大学病院の研究。

本研究では、2017~2020年の間に健康診断を受けたデンマークの24~77歳の一般集団4,092人のデータをもとに、血漿中のビタミンK低値が肺機能や肺疾患・症状と関連しているかどうかを検討した。

その結果、ビタミンK低値は、努力性肺活量(胸いっぱいに息を吸い込み、一気に吐き出したときの空気の量;FVC)の低値および1秒量(努力性肺活量のうちの最初の1秒間に吐き出される空気の量;FEV1)の低値と関連していた。一方、ビタミンK値は気流閉塞(FEV1/FVC比)とは関連していなかった。また、ビタミンK低値は、COPD(オッズ比2.24)、喘鳴(同1.81)、喘息(同1.44)とも関連していた。

著者らは、「横断的なデザインであるため、因果関係や時間的な推論はできないが、今回の結果は、ビタミンKがCOPDに限らず呼吸器疾患や肺の健康に一定の役割を果たしている可能性を示唆している」と考察している。

ビタミンKが多く含まれる食材は納豆、カットわかめなど。そのほか、緑色の葉物野菜にも多く含まれているようだ。

【引用元】
https://openres.ersjournals.com/content/early/2023/06/29/23120541.00208-2023

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?