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お茶大復活への道 〜インカレリレーに憧れて〜

こんにちは。

主催者の方からお声掛けいただき、オリエンティアAdvent Calendar2022の16日目を担当させていただきます、長瀬麻里子と申します。

このような記事を書くのは初めてで何について書くか迷いましたが、私がこの4年間で1番こだわってきたといっても過言ではない、新歓とリレーについて書こうと思います。

自己紹介

改めまして、皆様こんにちは。

2019年入学/お茶の水女子大学4年/東大OLK42期/ES関東C所属の長瀬麻里子と申します。

オリエンテーリングを始めたのは大学に入ってからですが、実はもう少し前から、とある人の影響でオリエンテーリングのことは知っていました。


私が東大OLKに入ったわけ

ご存知の方も多いとは思いますが、私には唯一の大学同期に上島じゅ菜選手がいます。

彼女との出会いは高校時代。特に高校2年生と3年生の2年間は同じクラスで、当時から仲良くさせてもらっていました。
高校2年生のある日、体育の授業にオリエンテーリングの大会Tシャツを着てきた彼女からオリエンテーリングというスポーツがあること、絶対私に向いてるということを熱弁されました(当時聞いた話では、彼女がレース中、斜面を滑り落ちてくる鹿を見たということくらいしか覚えてないですが笑)。
さらに、リレーには3人必要だから、もし同じ大学に入ったら一緒にオリエンテーリングをやろうという勧誘までされました。

まさか同じ大学に入ることになるなんて思っていなかった私は「うん、いいよ〜」なんて生返事をしていましたが、お互い1年間の浪人期間を経て、蓋を開けてみたら同じ大学に合格していました。

そもそも私は大学に入ったら他にやりたいことがあったのでオリエンテーリングをやる気はなかったのですが、偶然にもお茶大にはそれらのサークルがなく、改めて彼女に誘われて渋々東大OLKの新歓に参加することに。そして彼女の予想通り、私は見事にオリエンテーリングにハマり、即入会を決めました。

今となっては、私をオリエンテーリングと出会わせてくれた彼女に本当に感謝しています。

それでは本題へ。。。

お茶大復活への野望

東大OLKに入った数ヶ月後、YouTubeで2013年のインカレリレーの動画を初めて目にしました。そこには優勝を決めた先輩方が、お揃いのトリムを着てお茶大の旗を持ってフィニッシュレーンを駆け抜ける姿が映っていました。それを見てから、4年後までには自分たちもこうなりたいねと2人で話すようになりました。

当時の私たちは、まだ後3回新歓の機会があるし、来年後輩を作って、再来年にはインカレリレーで選手権クラスを走れるくらいまで後輩を育てて、4年生で優勝できればいいねなんて、呑気なことを考えていました笑。


まさかこの次の年から、コロナの影響で新歓が思うようにできなくなるとは…


新歓1年目

新歓の基盤が何もなかった私たちは、合格発表の日に合わせてTwitterアカウントを動かすことから始めました。

さらに質問箱という匿名で質問できるサービスも利用しましたが、どれだけTwitterで発信しても質問箱へくる質問は0件で、結局自分たちで考えた質問に答える地獄の日々が続き、オリエンテーリングの知名度の低さを思い知りました。

また、大学内のイベントで1日だけ非公認サークルがビラ配りできる機会があり、その申請の案内がいつ来るのか、毎日ホームページを更新し続けました。(結局ビラ配りはコロナの影響で中止になってしまいました。)

春インカレの中止と新歓への葛藤

この年は、コロナの流行により、開催直前で春インカレが中止になった年でした。
同じ大学としては2人しかいない私たちも、東大OLKの中でマイナー校として1番近くで一緒に活動していた先輩(当時3年生)と特例措置で選手権リレーを走ることになっており、本当に楽しみに準備を進めていました。

そんな中で決まったインカレ中止。ここで私たち2人の頭に浮かんだのは、もし今年後輩が入らなければ、来年同じメンバーでインカレリレーに出場できる、という思いでした。

そのため、後輩が欲しいと思いつつもやっぱり今年は新歓頑張らなくてもいいかなという思いもあり、曖昧な気持ちのまま新歓期が過ぎていきました。


新歓2年目

2度の春インカレ中止を経て、今度は何の迷いもなく、憧れのインカレリレーを目指して新歓が始まりました。

この年からはお茶大生向けの説明会をzoomで2人で開いたりもしましたが、なかなか人は集まらず、4月、5月に開催した計4回の説明会で申し込みがあったのは7名、実際聞きにきてくれたのはその半数ほどだったと思います。この年もコロナの影響で、お茶大では公認サークルにしか新歓の機会がなく、公認サークルや有名ないくつかのテニサーにばかり人が流れてしまうことにもどかしさを感じていました。

そんな中でも1人だけ、OLKに興味を持ってくれて、体験会にも参加してくれた子はいましたが、結局学連登録をするまでには至りませんでした。

初めてのインカレリレーで見たもの

私たちにとっての初めてのインカレリレーは、特例措置での選手権出場となりました。

最初の2年と同じく、マイナー校として同じ大学のように深く関わってきた大切な後輩と組んだリレーでしたが、そこで味わったのは、リレーという競技の楽しさやこのチームで得られた結果への喜び以上に、"同じ大学"ということのもつ意味の大きさ、そして順位がつかない虚しさでした。

この日、インカレリレーの表彰式を最前列で眺めながら、来年は何としてでも新歓を成功させて、お茶の水女子大学としてこの場に帰ってくる、と決意しました。


この経験が、最後の新歓へ向けて間違いなく1番のモチベーションとなりました。

(もちろんこの日の嬉しかった記憶も本当に大切な思い出で、この先一生忘れることはないと思います。)


新歓3年目

後がなくなった今年は、とにかく、オリエンテーリングの文字が多くの人の目に触れるように、思いつく限りのSNS等をフル活用して宣伝しました。さらに、新たに登場した学内Slackでの発信もしました。
説明会も回数、曜日を増やし、少しでもオリエンテーリングに興味を持ってくれた人が、新歓の機会を逃して離れていくことのないよう手を尽くしました。

奇跡的な出会い

そんな新歓期を過ごしていたある日、バイト先で1人の新入生に出会いました。

その時は、新入生に向けたいつもの挨拶くらいのつもりで「サークルもう決めてるの〜?」なんて話を振ってみると、「もうほぼ決めてます!」という返答が。ありゃ〜それじゃあ勧誘は無理そうだな〜と思いつつ、話を広げようと思い何のサークルか聞いてみると、衝撃の答えが返ってきたのです。

「オリエンテーリングっていうやつなんですけど、、、」

え、それって私の知ってるオリエンテーリング、、?というのが最初の感想でした。笑。

だって公認サークルでもないこんなマイナースポーツを入学早々やろうと決めてるなんて、正直ありえないじゃないですか。
詳しく聞いてみると、前日に開いた今年度1回目の説明会を聞きに来て、その週末に開催する体験会にも申し込んでくれていたのです。本当に本当に嬉しくて、その日はとにかく早く帰っていろんな人に自慢したくてうずうずしていたのを今でも覚えています。
(ちなみにここはお茶大のレジェンド、稲毛選手も学生時代バイトしていたというお店。もしやここはお茶大オリエンティアの登竜門!?)

その週末、体験会では私たち2人が付きっきりで回り、最終的にはじゅ菜がさすがの話術で、彼女に「入ります!」と言わせていました笑。さすが。

後輩をOLKに定着させるために

新入生1人目が決まったとはいえ、まだ新歓を終えるわけにはいきません。ここからは、入ってくれた後輩に同期を作ってあげるという新たな戦いが始まります。

これは、新入生の定着に至らなかった昨年の反省でもあり、自分自身の経験からも、練習会に誘い合って一緒に参加できる人がいることは新入生が定着するためにとても重要だと思っていたからです。


結果的には、地道な宣伝の結果、
・Twitterで見つけて説明会に来て、トレでOLKの雰囲気を見て入会を決めてくれた子
・学内Slackで存在を知り、説明会を聞いて入会を決めてくれた子
・入会には至らなかったものの、Instagramで知り体験に来てくれた子
たちとの出会いに恵まれました。
こうしてみると、Twitter、Instagram、Slack、説明会、全てにやった意味がありました。

いろんなことに一喜一憂しながらも、新歓を頑張ってよかったと思いました。

こうして4人の新入生を迎え入れ、新たな1年が始まりました。

(ちなみに後から聞いた話、トレの後新入生を連れて飲みに行ったりすることなく、そのまま一緒にお喋りしながら帰ったのが新入生的には好印象だったそうです。)

リレーのチーム作りへ向けて

新歓が終わっても、まだ気は抜けません。リレーを見据えて1番大切なのは、春インカレで3人、いや、欲を言えば6人全員のメンバーが揃うことです。

私たちは、春インカレの日程が出た瞬間から3/10-12を空けておいてもらうよう、秋インカレも経験してない一年生たちにしつこく念押ししました笑。いや何なら、日程が出る前から、「3月の1週目か2週目あたりに大事な大会があるから空けといてね」なんて話をしていた気がします。

それから、次に大切なのが、技術的に選手権リレーを走れるようになること。
特に今年は、体験会は予定が合わなくて参加できず、説明だけ聞いて入ってくれた子が多かったので、まだこれから、オリエンテーリング本来の楽しさをきちんと伝えていかなければいけませんでした。

そのためにまずは、OLKが新入生にとってたくさん参加したいと思えるコミュニティになることが重要だと思っていました。
ただこれに関しては、一番最初に顔合わせの機会を作りはしましたが、あとは気づいたら一年生同士一緒にお昼ご飯を食べる会が開かれて勝手に仲良くなっていたので私は特に何もしていません笑。
仲良くなってくれたらもうあとはこっちのもの。
誰か1人に「この練習会おいでよ〜」って話せば、自然と一年生の中で「この練習会行こうよ〜」という流れが生まれるのです。


3年間の新歓を終えて

オリエンテーリングの新歓における1番の壁は、その存在を知ってもらうということだと思います。特にお茶大のように公認サークルや部として大学に登録されていない大学では、知ってもらう機会を作るというハードルが最も高いのです。
だからこそ、意味があるのかわからないくらいの小さなことでも、どこかで誰かが見つけてくれるかもしれないと信じて発信し続けることが、大学の、そしてオリエンテーリングの発展につながると実感した3年間でした。

最後に

先輩方や全国同期をはじめ、多くの方から、「ついに後輩入ったんだね、おめでとう」「今年はリレー出られるね」といった温かい言葉をたくさんいただきました。本当にありがとうございます。

初めて他大学と同じ土俵で戦うことのできるインカレリレーの舞台を楽しみに、3月までお茶大チーム6人で全力で駆け抜けます。

対戦、応援、よろしくお願い致します。

それでは皆様、素敵なクリスマスをお過ごしください。

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