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オランダで就職するコツ(?) 番外編~自営業(フリーランス)

数年前からオランダにはフリーランスビザでやってくる人がたくさんいる。

私は会社員なのでフリーランスを経験したことはないのだが、周りの自営業の友人や見聞きした限りで、それはうまくやっていけそうだな、と思った事業を3位から1位まで私個人の主観で挙げてみる。

(私が勝手に)需要があると思う職業ベスト3

第3位
空手の先生(または柔道)
映画やドラマなどの影響なのか、けっこう空手道場がオランダ各地にある。私の住む田舎ですら合気道の道場がある。
日本文化を教えるのはすばらしい仕事だと思う。
空手を習い師範の資格を持つオランダ人が教えているけど、やっぱり日本の武道だから日本人が道着を着ているとしっくりきてサマになる。日本の言葉と文化で勝負できるなら、それは最大のアドバンテージといえよう。

第2位
日本食シェフ
他の国出身の人にはなかなかできない、日本人としての強みが活かされる日本食ビジネス。
オランダの飲食業界では寿司の食べ放題に始まり、最近はラーメンブームである。私の見解では、日本で調理師専門学校を出て、有名ホテルや料亭で経験を積んだシェフは、オランダで高級レストランに分類される自分の店をオープンしている人が多いように思う。
もしくは、調理師でなければ日本の家庭料理をウリにしている親しみやすい食堂やテイクアウトやデリバリーもよくある。

幾多の日本食レストランがオランダにあるが、その「なんちゃって日本食レストラン」は多くが中国系オランダ人が経営しているチェーン店などだ。彼らはやり手のビジネスマンだ。オランダ人の心をがっちり掴んでいて、何をすれば儲かるかよくわかっている。
チェーン店を経営する彼らには資金力がある。彼らと被らないためには、彼らとは一線を画す必要があるだろう。「なんちゃって」の店には真似できない、オリジナリティを確立している店作りをしているところは軌道に乗っている。

第1位
美容師
誰でも髪の毛は切るし、生活に密接していることだから需要がなくなることはない。
私も日系美容院に行くが、それはアジア人の髪の特質や扱い方を知っているからだ。日系は高いけど丁寧に接客してくれるし、シャンプーやパーマ、染めるときも髪に優しいものを使ってくれるのがいい。
他に入れ違うお客さんを見ると、同じく地元のオランダ人ご用達の美容院に行って変な髪型にされたくないと思っているであろう、アジア人のお客さんが多いようである。あるいは髪にこだわりを持っている現地人のお客さんもまあまあいるらしい。

まとめ

総じて上3つに共通しているのは手に職があるということ。芸は身を助けるってことだね。働く形態が違うだけで職業に専門性があると重宝されるのは会社員も自営業も一緒かも。

上記には挙げなかったが、フローリストもいいかもしれない。居間など家の中に日常的に花を飾ることが非常に身近なこの国では花屋が多く、フラワーアレンジメントの国家資格がある。日本人は手が器用な人が多いし、好きな人が極めればいろんな可能性がありそうだ。

オランダに限ったことではないかもしれないが、自分がやろうと考えていることに実際のところどれほど需要があるのかを見極める、マーケティングやビジネスセンスなどもとても大切なのだろう。