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「介護職員処遇改善加算」の定義を、BingとChatGPTに質問し、回答を比較してみた。

いっそのこと介護職員個人に児童手当のような形で支給すればいいのに、
お役所仕事で色々と形式的な条件をつけて支給するので、
事業者からすれば申請と実績報告をするのが大変な手間だし、
現場の介護スタッフからすれば賃金改善の過程が不透明で不信感を抱きやすい。おまけに最近は、特定処遇改善加算やらベースアップ等支援加算やらの新種も出てきて、全容を理解するのがますます難しくなってきた。

冒頭からいきなりぼやいてみましたが、高齢者福祉に馴染みが薄い方でも
名前くらいは知っているかもしれない「介護職員処遇改善加算」のことです。今回は、この「介護職員処遇改善加算」の定義を、BingのチャットとChatGPTそれぞれに質問したうえで、その回答を比較してみました。

まずはお利口なBingに質問してみたところ、以下の回答でした。
『介護職員処遇改善加算は、介護職員の賃金向上を目的に、介護報酬を加算して支給する制度です。 2011年まで実施されていた介護職員処遇改善交付金を引き継ぐ形で、2012年に運用が開始されました。 加算を取得した事業所は、加算額に相当する賃金改善を実施しなければなりません。』

簡潔にして的を得た回答です、また添付した回答場面のスクリーンショットを見ていただければわかりますが、次の質問を自動的に生成してくれています。なおChatGPTのように頻繁にエラーが起きることもなく、回答が出てくるまでの時間も短いです。それに加え、回答文章の下にあるリンクをクリックすると、参照元のウェブサイトに飛ぶため、どのような根拠で回答を生成したのかが分かり易く、かつ回答の間違いも見つけやすい仕組みになっています。

同じ質問をChatGPTにすると以下の回答でした。悪くない回答ですが、
やや冗長で、Bingの方が複雑な情報を上手くまとめている気がします。
また書いてある内容が事実かどうかを確かめるには、
別途、Googleなどの検索エンジンで情報収集をしなければなりません。

結論として、専門用語の説明には、Bingの方が向いているように思います。回答がより簡潔なこともありますが、自分が知らない話が出てきた時に、
参照元を調べてそれが事実かどうかを確かめることができるからです。
今回の例でいえば、私は【(介護職員処遇改善加算が、 )2011年まで実施されていた介護職員処遇改善交付金を引き継ぐ形で、2012年に運用が開始された。】ことを知らなかったのですが、回答文章にあった以下のリンクを調べて、おそらく正しい情報であることが分かりました。

介護職員処遇改善加算とは?【2021年度改定対応】|介護ソフト・介護システムはカイポケ (kaipoke.biz)

介護職員処遇改善加算とは?支給方法・対象者・要件・計算方法を解説 | 介護の123 (kaigo123.jp)

処遇改善加算の算定要件とは?種類や注意すべきポイントを紹介 - HitomeQ ケアサポート | コニカミノルタ (konicaminolta.jp)

今回はBingとChatGPTの比較が目的のレポートでしたが、次回以降、処遇改善加算についてより踏み込んで調べた内容の記事を書きたいと思います。


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