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最後のなでしこリーグ・ホーム最終戦を終えての個人的な想い

AC長野パルセイロ・レディースの、最後のなでしこリーグ・ホーム最終戦でした。コロナ禍の中、1644名の沢山の方が長野Uスタジアムにご来場を頂き、熱いご声援をいただき心より感謝です。まだアウェイ戦2試合を残しており、チーム一丸・クラブ一丸となって、勝利のために全力を尽くすのは言うまでもありませんが、事業の人間にとっては、ホーム最終戦というのがひとつの節目でもあり、感じたことを書き記しておきたいと思いました。


今シーズンのここまでの流れが、昨日のことのように思い出されます。本田監督の勇退記者会見。その後の、佐野監督就任記者会見。長野のために戦うと誓った選手たちの新加入記者会見を行い、今シーズン(2020シーズン)のチームが始動したと思ったら、新型コロナウイルス感染拡大により、リーグ戦が開幕を迎えることができなくなりました。

それでも、選手たちは佐野監督をはじめとしたコーチングスタッフ、クラブスタッフの叱咤激励を受けながら、準備を進めてきました。

1試合1試合、1日1日を一生懸命準備していた姿を、間近で見てきました。

高卒・大卒の非常に若い選手たちが多いチームなので、完璧な社会性を身に着けた成熟した大人、というわけではありません。サッカーの技術よりも、どちらかというとサッカーを通じて社会性を身につけること、人間として、社会人として成長することを、選手たちは日々求められています。

選手たちの頑張り、スタッフの働きかけに懸命に応えようとしている姿は、感動的ですらあると感じています。

おかげさまで、AC長野パルセイロ・レディースは、来年度、日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)への参入が決定しました。このこと自体は、現在の選手たちはもちろんのこと、次世代の子供たちに新たな夢や希望を与える素晴らしい出来事だと思います。

一方で、これから始まるWEリーグが、「何をもってプロと呼ぶのか?」「何をもってプロと呼ばれるにふさわしいのか?」、常に自問自答していますけど、現時点ではまだよくわかりません。(※決して変な意味ではありません)

現時点で正解だと思うのは、AC長野パルセイロ・レディースが現在行っている人間教育の部分。サッカーを学ぶのではなく、サッカーから何を学ぶのか?

プロフェッショナルと呼ばれるためには、サッカーの技術的なことだけではなく、普段のふるまい、プロ意識、人間として、社会人としての更なる成長が必要だということでしょう。

おかげさまで、これまで、ブラジル代表選手や日本代表選手、JリーグMVPやベストイレブン、Jリーグ得点王を獲得するような素晴らしい選手たち、チームを優勝に導く監督と一緒に仕事をさせて頂きました。そこから学ばせてもらったことは多々あります。

プロフェッショナル(一流・超一流)呼ばれるアスリートや指導者には、必ずその理由があります。

ひょっとしたらJとWEは様々な意味で異なる部分があるかもしれませんが、彼女たち、選手たちの今後の飛躍、クラブの発展のために少しでも自分の経験が役立てばいいと思いますし、人間的な成長の部分のサポートができればと思っています。

今日のホーム最終戦セレモニー終了後、泣いている選手たちを見て、そんなことを感じていました。

Vamos Nagano Parceiro Ladies!


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