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Answer Ⅳ(4) Performance Review

正直この取り組みをしていなければ。また、復刻が無ければ興味の対象に上がる事もなかった1足。

実は私のバスケットボールヒストリーにおいて、強く印象に残るプレイヤーがいました。それもD.Roseよりも前に。しかもプレー云々抜きにして。

というのも当時中学生、毎年恒例になっていたお年玉を握りしめてその年の相棒を買いに立ち寄ったスポーツショップでのこと。
”1万円以上購入するとIversonバンダナプレゼント”というキャンペーンが当時の店頭で行われており、もれなく私もバッシュの購入と共に入手したバンダナ。それは真っ黒のベースにI3ロゴが等間隔で並べられたもの。
ほら、中学生なんて”厨二病”という言葉があるくらいに格好良さに憧れる年代な訳で、当時の自分にもそのバンダナなの格好良さががっつりと刺さった訳で。
その当時、自分の部活周りではAND1やDADAのバッシュを履くプレイヤーが徐々に増えてきており、はたまた部室に放置されていた月バスに載っていたそれこそIversonやMelo等、ギャングスタなルックが滅茶苦茶に格好良くて…。

という、割と不純な動機により強く印象に残っているIversonという選手w
でも彼の本当の凄さに気が付くのは十何年も後の話でして…。
勿論、当時自分の周りでは「Iversonっていうガードが滅茶苦茶やばくて…」という話題に上がっていたんですけど、その当時自分が見れるメディアというのが無かったもので…。

はい、というわけでそんなIversonのシグネチャーシリーズとして販売されていた”Reebok Answer IV(4)”を見てみようと思います。
今回のシューズは一番最近復刻されたバージョン、故にオリジナルとは構成もスタイリングも大きく当時と変わってしまっていると思います。
それでも、少しでも当時のエッセンスが味わえれば個人的には嬉しさの極みです。
オリジナルがリリースされたのは2000年。…うへぇ21年前って当時まだ小学生か…。

さてさて、今回チョイスしたのはレッドxホワイトのオーソドックスなカラー。現行リリースの中ではOGカラーリングの1色ですね。
(Step Overは国内に来ないのだろうか…。)
では早速!

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■ディティール

AND1もそうですけど、現在のモデルに比べるとシルエットが大分ぽてっとしてますよね。そこが良いそこが恰好良い。
当時って”ルーズ”が強かった印象で、ジャージもそうでしたし、シューズもビッグフットに見えるシルエットが多かった様な印象があります。
(歳がばれる…。)

そしてシューズ全体をラップする様にレザーをふんだんに使ったこのシルエット。
…いや、当時は正直思っていましたよ。「最高にイケてる!けど、どうせチャラチャラしてる奴が履くもので、履き辛いんだろ?」…って。

機能的な事はひとまず置いといて(冷静に)、しっかりとディティールを見てみようと思います。
まずは外観。

今振り返ってみると滅茶苦茶凄いですよね。
今のモデルって良い意味でも悪い意味でも洗練されていると思うんです。
不要な物を極力排し、必要な部分だけを残すデザイン。
でもレガシーなモデルを時々見ると結構はっとする事が多いんですよ。
この1足では特にそれを感じていて、例えば、トゥ部分。
ミッドソールにもレザー貼ってるんですよね、これ。

ミッドソールってシューズの根幹でありながらシューズ全体をデザインしようとすると扱いが難しいパーツの一つだと思うんです。
振り返ると、この当時のシューズってミッドソールの存在をどれだけマスクしてデザイン性を高めるか?というのが一つのテーマだった様に自分は感じています。
同級生なTai-chiや歳の親いT-Mac1なんかもそういったデザインエッセンスを感じます。

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どれだけアイコニックでどれだけ美しいか。
いや、正直思いますよ、なんでこの当時にバッシュに興味を持たなかったんだろう、って…。(あ…そもそも小学生だからそこまで金銭的余裕がなかったわ…。)
それぐらいに、2021年現在見ても美しいデザインしているなーと感じるんですよね。

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