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D.O.N. Issue #4 Performance Review

今やadidasの看板プレイヤーの一人になりつつあるD.Mitchellの最新作。

今シーズンからCAVSでの再出発を果たしたMitchell。
今年1/4には自己最多且つ球団記録すらも塗り替え、NBA歴代8位タイとなる1試合71得点をた叩き出すなど、相変わらずのモンスターっぷりを発揮している彼の足元を支えるadidas D.O.N. Issueシリーズ。

…正直な話、このシリーズがここまで堅実な成長を遂げるとは思いもしていませんでした。
adidasはRoseの度重なる怪我等のセールス低迷を受けてもガードプレイヤーに強くフィーチャーする方針を崩さず継続しており、様々なガードプレイヤーと積極的に契約を結んできています。
(勿論その契約において仲違いも起きたりしましたが…。WallとかWallとか)
まぁ当時はメイン契約プレイヤーの不調もあり、セールスの柱がどうしても欲しかったというのもあると思いますが。

DON Issue #1のリリース辺りの個人的なadidasの認識は 「少しでも目立つ成績を残せればシグネチャー化できる比較的ハードル低めのブランド」という感じで、1~2作程度で他のプレイヤーにバトンタッチしてしまうのでは?というのを危惧していました。
というのもそれほどまでに契約済み・シグ無しプレイヤーの層がかなり厚く、激戦という認識だったからです。

でも今や、Harden、Lillardに次ぐadidasにおいての看板と言っても過言無い位に本人も・シューズシリーズも成長しており、現在においては当時のadidasの先見の明には唯々脱帽するばかりです。
その後に迎えたTreyも話題性も人気もかなり高く、着々とadidasファミリーは強固になってきています。

方や、一抹の不安としては、ここまでファミリーが強固になってしまうと、シグネチャー化のハードルが上がってきてしまい、プレイヤーの契約を逃してしまう可能性があるという事。
adidasとしてはハイライン~ローラインまで安定して稼げるラインナップが揃ってしまったので、わざわざ競合を増やすことに難色を示す可能性がある、という訳ですね。
そこに新興勢力として”シグネチャー”と言うプレイヤーから見るとマックスバリューなカードを持って現れる中国ブランドが台頭してきており、シューズマーケットは更に混戦必須という…あれ、何を話そうとしてたんだっけ。。。

はい、冒頭からぶっちぎりに明後日方向の話をしてしまいましたが、今回は”adidas D.O.N. Issue ♯4”を見てみようと思います。

いやー、でも本当にMitchellの活躍が凄いですよね。
5シーズン過ごしたJAZZを離れ、トレードされた1stシーズンなんてチームへアジャストするのも大変なことだと思うんです。
そんな中でも活躍できるというのは本当にスターなんだなーと、本当に感嘆するばかりで。

そして、冒頭にも話した通り、私自身彼のシグネチャーがここまで発展するとは1作目の時には本当に思ってもいなかったのです。
でも堅調にセールスを伸ばし、カラーウェイも滅茶苦茶豊富にリリースされるくらいには看板なシリーズになっています。
もうそろそろテイクダウンが出る頃でしょうか?あ、でもこのメインラインも基本値がそこまで高く無いので、住み分けも大変そうですね…。
まぁでも選択肢が増えるというのは一消費者的には楽しみでしかないので、ぜひそろそろ売り出してくれると面白いかなーとひそかに期待をしています。

さてさて本題、シリーズは4作目に突入しました。
初めてイメージが出てきたときには素直に驚愕したのを覚えています。
これまでのシルエットから大きく変わったこのシューズ、さぁ今作はどういう風な仕上がりをしているのか。
では早速!

今回チョイスしたカラーは”Day Of The Dead”
別名”Dia De Los Muretos”、「死者の日」というメキシコの伝統的な日ですね。
写真を見る限り当日は色鮮やかに飾られるみたいで、今作のオレンジ~ピンクのグラデや、賑やかな配色がとても楽し気で美しいです。
まだ数色しかないのに、実はもう迷いながらこのカラーにしました。
(オフホワイトカラーも本当に捨てがたかった…)

■ディティール

ではまず外観から。

まずは何と言ってもこのスタイリング。
これまでの少しずんぐりとしたシルエットから打って変わって細身のスタイリングになりました。これまでのデザイナーから変わったんじゃねーか?くらいに。
また、アッパー外側に合った色々なモチーフは全て取り除かれ、本当にプレーンでスタイリッシュな見たい目に生まれ変わりました。

インサイド側も余計な装飾等無し、本当に綺麗なプロダクトだなーと、思わず声に出ました。

…で、なんかこれを見ていて一番シンパシーを感じたのはKD6の存在。そう、”サッカーシューズ”と揶揄されたあれですね。
それ程までに、今のゴテゴテとしている全てのプロダクト群へのカウンターデザインと感じます。
余談ですが、Harden Vol.7の仕様も凄くプレーンな仕上がりをしているので、adidasバスケットボールにおけるデザインテーマは大きく変わった様に自分は感じています。Exhibit B???知らんがな。

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