理論武装ではなく論理武装で

「理論武装で攻め勝ったと思うなバカたれ」
Mr.Childrenのランニングハイの歌詞にあるように、理論武装についての言及は全くその通りである。この言葉には理論の内容や定義などを正しく理解しないままに使用していることに問題の核心があるように思われる。その理論が提唱されるに至る議論の過程や適用条件を理解し説明できる者でなければ扱えない。他人に考察を説明をするときに用いる理論を理解できていなければ理論の結果を押し付けることになり、そうすると「理論=周知の事実という建前」で攻め勝つようにしか話ができないのである。もちろん理論を共有している人同士で話をするにはその単語で内容が共有できるから便利なのであるが、結局は内輪のネタ程度のものになってしまう。だから理論はしっかりと自分の中で解体して論理として落とし込むべきで、その方が理論攻めをするよりも説得力のある議論になるのではないか。

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