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象牙の買取・相談会 開催しました! 相場について

こんにちは!
古物ラボの丸山です。

今回は珍しく、お付き合いのある老舗に「昔、うちが顧客に販売した象牙の面倒を見てほしい。整理に困っているとよく言われるから」と相談されて開催しました。

象牙は買い取る場合(取り扱う)に環境省から許可を得ていないといけませんし、一本牙のような象牙の場合には登録票が必要になります。
刀剣とかと同じ要領ですが、象牙は基本的に環境省(自然環境センター)です。

昔は「登録票」発行の手続きを代行しても特に何も言われなかったですが、時代と共に、登録の代行も禁止され(親族が貴方に代わって代行するのはOKとのこと)動物愛護や1989年のワシントン条約以降、取り扱いが厳しい背景もあり買取する業者は激減し、相場も需要も下がりました。

単純に大きいものだと横幅150㎝をゆうに超えるし、今日の家の間取り的にも飾るのは厳しいですよね・・・

個人であっても、反復継続的に、象牙のカットピース、端材、印材、製品等を取引(有償、無償を問わない)する場合、実施には登録が必要な特別国際種事業に該当する可能性があります。

環境省

一本牙(牙の原型を留めている物)については、登録票がなければ売買NGになりますので要注意・法律厳守です!

そんな象牙の気になる相場ですが、一昔前の金額 20万円/kg より大暴落しています。

基本的にざっくり
1キロ未満の一本象牙 = 5,000円 / Kg
10キロ以上の一本象牙 = 10,000〜20,000円 / Kg
前後になる事が多いです。(2022~2023年現在)

次に「重量」ですが、古い登録票に記載されている象牙は要注意!
これまで象牙を売買に力を入れていた企業に勤めていた頃に、200~300本程度扱ったことがありますが、高確率で象牙の中に詰め物が入れてあり重さの不正がされています。


重ければ重いほど高いので・・・


具体的には底面(牙の断面)は加工された蓋が取り付けられています。普通にはまず外れませんので、ピッケルなどを当てて木製ハンマーでコツコツと緩めて開けます。

すると、このようにパカッと開きます。
この空洞部分に「オモリ」やよく分からない物、コンクリートがついた厚紙等が詰め込まれていて、結構、重く不正されています。

なので、登録票に 13.5 kg と表記されていても、開けて詰め物を取り除き測ると、10 kg や 9kg だったということも多々あります。輸入段階で騙されていることが多いようです・・・。

13.5キロだったら、27万円のはずだったものが
9キロで、9万円だった・・・という事が起こります。

なので、いざ買取査定を行う!となれば、相場や上記の説明を行い
了承を得られれば蓋を開けます。尚、蓋周辺は結構ひび割れます。


余談ですが、買取を頼まれて実物を見たときに、蓋が開いていたら相見積もりかな?と思わせる事ができるかも知れませんね!・・・笑

ともあれ、発送するのにも重く大きいものを梱包して、送料も4,000円前後、一人では大人でも難しい??のでそれなりに体力が必要な部類です。

できる限り、良心的な買取店に頼むのが良いと思います。
10キロ以上の象牙であれば、積極的に手伝ってくれる買取店も多いと思います。まずは「登録票」を新規取得しましょう!

▶︎自然環境センターURL
窓口にまず「登録票」を取得したいと電話してみましょう!


ちなみに弊社は買取をしていない為、現段階では「登録許可」を受けていません!今後、登録許可を受けるかも知れませんが・・・。

もし買取を希望する場合は「登録許可」を得ている企業をご紹介することもできますので登録票がある方は、WEBページからお気軽にご連絡ください。

▶︎古物ラボ・(株)大丸屋ホームページ

以上、象牙についてでした!

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