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築55年越えの団地に住む理由


住まい選びでの最初の選択:持ち家?賃貸物件?

賃貸か持ち家かどっちが得かはよく議論されていますね。双方の立場からの説明を聞いてもそれぞれに「?」と思うところがあります。
我が家は夫婦二人とも、損得というよりもどちらが自分たちの性にあっているのかで「賃貸」と決めています。
共に面倒なことが苦手。持ち家とかだと、まず売買契約も大変そう、購入後のメンテナンスも大変そう、毎年税金(自分たちのものなのにどうして税金支払わなくてはいけないのかいまだに納得できず)を支払いたくない、近所付き合いもストレスがかかりそう、南海トラフ地震がきたら大変そうと、買うことへの否定的な理由がたくさんありすぎて、賃貸と決めています。

物件選びでの選択:民間物件か、URか?

我が家は賃貸物件は、民間ではなく、UR物件と決めています。
最初、民間物件を借りたのですが、礼金というシステムの理不尽さ、保証人を立てる煩わしさ(自分たちだけで完結できない)、解約時の修繕費トラブル(妹夫婦が体験したので)を回避できるUR一択となっています。

URがいいと思う点

  1. 敷地の使い方が贅沢(古い物件ほど広い傾向にある)

  2. メンテナンスが行き届いている

  3. 礼金・仲介手数料・更新料・保証人不要

  4. 国土交通省所管の独立行政法人が管理している など

1.敷地の使い方が贅沢(あくまで私論)

URは民間ほど利益を追求する必要がないためか、建物に対して敷地は広く、棟の間は影にならないように広く取られ、その間に緑がたくさん植えられています。
特に、現在住んでいるURは高度経済成長期に建てられたニュータウンにあるため、敷地にかなりゆとりを感じます。街中のURはさすがにここまでのゆとりはとれていませんが、それでも民間の賃貸物件と比較するとゆとりある設計だと思います。

2.メンテナンスが行き届いている

例えば、現在のURは敷地がものすごく広く、木々がたくさんあるため、日曜・祝日を除いて4-5人の清掃員の方々が雨の日も風の日もキレイに掃除をしてくださっています。
定期的に専門業者によって、除草作業や木の剪定など計画的に実施されています。
築年数がかなり経過している我が家では、引っ越し時には気づかなかった住居の問題が発生したことが数回あるのですが、管理事務所に駆け込めば業者の方にすぐに依頼してくださり、解決することができるので安心しています。

3.礼金・仲介手数料・更新料・保証人不要

礼金も仲介手数料も不要なので、引っ越し時に必要となる費用は敷金と引っ越し代だけとなり、かなり負担が減ります。
また、保証人を立てて書類を作成するのがかなり手間であり、保証人となる身内に負担がなくなるのは本当にありがたいです。

4.国土交通省所管の独立行政法人が管理している

公的に保障されているのは何かと便利だと思っています。
私が強烈に覚えているのが姉歯事件から始まった構造計算書を偽造して建築していた一連の事件。
夢のマイホームが建築法違反と判明し、でもすでに建設業者がいなくて改修できない、、、というような報道が連日されていたのが印象的で、公的に保障されている建物であれば逃げ隠れされることもないから、民間よりは安心かなと思っています。
公的に保障されていることが逆にデメリットのことも考えればあるのかもしれませんが、私の場合は上記の点がクリアになることが一番安心材料なのでメリットと感じています。

こぼれ話:退去時の敷金返金について

現在のURに引っ越す前は、別のURに住んでいたので、URからの退去についても経験済。
URからURに移動する場合、敷金はそのまま次のURの敷金としてスライドされます。ただ、修繕箇所があれば敷金から支払わなくてはいけませんので、不足分を追加するということになります。
修繕については書類にどのような修繕が必要なのか内訳が記載され、法外だという費用が請求されにくい仕組みになっていました。修繕箇所の確認の立ち合いは任意ですが、我が家はどのように査定されるのか興味があり、また納得したかったので立ち合いを選択しました。
エアコンがついている住戸の場合、エアコンフィルターが掃除されていないと清掃代を請求されるので、気を付けましょう。(我が家は数年使用していなかったので確認を忘れてしまい、しっかり請求されてしまいました。

以上、我が家がUR(団地)に住む理由でした。
ただ、現在のURはかなり古いため、現在建て替えの話がでています。まだ結論はでていないですが、建て替えが決まっても、なんやかんやで建て替え後の物件に住めるようになるまでには10年くらいかかるようです。私はこの古い物件の歴史的建造物みたいな雰囲気が好きなので、建て替えには反対ですが、URといえど利益を出さないといけないのもわかるで仕方ないのかもとは思います。ただ、シンボリックな建物は残していただきたいという思いはあります。


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