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重箱の隅をつつく-10   レアモデル発見 !?

 eBayのオークションでレアモデルを発見した。1963年のLaguna Secaを走ったChaparral 2
 この年のモデルは以前FranceのNestorから発売されたRiversideを走ったモデルを購入し、「note」に「異能β-3 テキサスの白い怪鳥-2 Chaparral-2から本領発揮」内で記載した。

参考文献に記載されている写真とNestorのChaparral-2@Riverside
No.の字体が異なり、後部ホイール部にシェルのステッカーがない

 今回のモデルはその1レース後のLaguna Secaを走ったとなっていて、ボディの下半分が茶色(Riversideを走ったモデルは下半分が水色)(このレースの写真はモノクロしかなく、色は茶色か水色か不明)。オークションまでは6日と10時間の時点で4件の入札があった(米国からの出品で初値は1,261円、4件目では3,543円)、レアなモデルなので○万円程用意して最終日に入札しようと思い、資料を探した。
 この1963年はChaparralがエンジンをフロントからミッドシップに変更した年、3レースしか走っていない。
 RiversideのモデルはNo.5で結構な数の写真が残っているが、2戦目のLaguna Secaの車はNo.55、3戦目はNassauでNo.66。No.5はRiversideの出場車だけなのだ。

本に記載されている様に、1963年のLaguna Secaの車はNo.55、
残念ながらモノクロの写真のみで下半分の色は不明、水色より茶色と言われればそうかなぁ
このモデルのステッカーはRiversideと同じで上の写真とは異なる(参考モデル)
参考文献による1963年の出走レース一覧、RiversideとLaguna Seca 間は1週間しかない
この1週間で下半分を作り直し、あるいは色の塗り直しをしたのか!?
オークション出品の座面の下、Laguna Secaモデルと分かっていてNo.が違うのは!?

 Nestorの様な少量生産のメーカーは所々で結構な間違いがある。箱書きの綴り、台座名称の間違え、左右ハンドルの位置間違え、デカールの間違え等々結構あるのでNo.違いなんて可愛らしい、購入してNo.を貼り替えれば良いとも思えるが、そこがアマチュアの悲しいところ、特にこのモデルのNo.5や55は字体そのものがレア、爺さんは気力と根気がなくていまいち手が出ない。

その後の結果、最終的に28件の入札があり、その額は25,886円で、支払額(送料とか経費を足して)35,112円、これに税金が加わり輸入すると4万円程度の支払いになるが、こんなインチキ品に入札しないで良かったのが爺さんの感想だ。

Riversideモデルにも関わらず、座面の説明はLaguna Secaとなっている、流石Nestor

参考文献
CHAPARRAL Complete History of Chaparral Race Cars 1961-1970   Richard Falconer、 Motorbooks International Publishers 1992

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