BABIPはスキル

世間ではBABIPは運に過ぎないという通説がある。彼らはBABIPは持続可能ではないと信じている。ランディ・アロザレーナ、ティム・アンダーソン、オースティン・ライリーのような選手は、それに反する証拠を提供している。彼らは毎年constantに高いBABIPを記録し、年によって多少のばらつきはあるものの、1年おきにリーグ平均に逆戻りすることはない。BABIPは最も強い相関関係(前年比R²は.165)を持っていないかもしれないし、運の要素もあるが、それが唯一の決定要因ではないし、最も重要な決定要因でもない。

3つの要因

BABIPは、打球のスピン、スプレーの方向、守備のシフト、打ち出し角のきつさなど、運以外のさまざまな要因で構成される。そのどれもが注目に値するが、今日実際に取り上げるのは3つだけである。ハードヒット率、スイートスポット率、ポップアップ率がBABIPの柱となる。
95MPH以上の平均打球のBABIPは、Statcast時代で.453。95MPH以下の平均打球のBABIPが同時期で.227であることを考えれば、より強い打球を打てばBABIPが高くなるというのは、論理的に大きな飛躍ではない。フリオ・ロドリゲスのような選手が.345のBABIPを記録している理由もこれで説明できる。強打率も毎年非常に安定しており、R²は.546である。

sweet spot率は、BABIPのもう一つの核となる要素である。スイートスポット率は、選手の打球のうち、打ち出し角度が8°~32°の打球の割合を示す。この範囲の打ち出し角を持つ平均的な打球のBABIPは.533である。ルイス・アラエス、ジェフ・マクニール、ニック・カステラノス、その他数人が常に.330以上のBABIPを記録しているのは、彼らのsweet spot率が高いからだ。これが、高BABIP打者が高いBABIPを定期的に記録する最も一般的な理由だろう。
最後の柱はPOPUP率だ。スタットキャスト時代には、打球の7.1%がpop-upに分類されている。pop-upに対する平均BABIPは.021なので、どう見ても平均的なポップアップは実質的に三振である。ポップアップで本塁打を打った選手はジョーイ・ギャロだけである(マルコ・ルシアーノは昨年のユージーンでも本塁打を放っている)。ポップアップのばらつきは大きくないかもしれないが、2%のポップアップ率と7%のポップアップ率の差は、フルシーズンの登板で実質的に20以上のアウトになる。物事はすぐに積み重なる。おそらくポップアップが予測的であるとは思わないだろうが、実際にはR²が0.359とかなり予測的である。

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