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自民党和歌山県連青年局

 自民党青年局の近畿ブロック会議における懇親会で過激なダンスショーが行われたことが問題となっている(「ダンスは多様性」口移しでチップも…自民会合で不適切行為?青年局長らが辞任 (tv-asahi.co.jp))。

 自民党和歌山県連青年局長は、「多様性」というテーマを考慮したと発言している。

 過激であっても単なる「ダンスショー」であれば、「芸術」か否かということも問題となりうる。しかし、口移しでチップを渡す行為があったそうなので、単なるダンスショーではなく、「性的サービス」といえそうだ。

 性的サービスも「性行為」の一種だが、性行為には、対価が支払われるものと対価が支払われないものがある。対価が支払われないものには、恋愛感情を伴うものとそうでないものとがある。恋愛感情と伴うものにも不倫、不倫ではないが複数の交際関係がある、一方が未成年といった場合がある。
 成人同士で婚姻関係にある場合と成人同士で恋愛関係にあり1対1のお付き合いである場合は、問題ないと考える人が多いだろう。なぜなら、性行為も愛情表現の一つと考えられるからだろう。また、不倫や一方が未成年の場合は許されないと考える人が多いだろう。
 それ以外の場合についてどこまで許されるのかは意見が分かれそうだ。愛情表現ではないとすると性行為は淫らな行為と見られるが、自由な社会では淫らな行為だから直ちに許されないとはいえないからだ。
 したがって、国会議員が立法化も視野に入れて議論するというのであれば、確かに多様性の問題といえなくはない。

 しかし、そうした議論をするのではなく、客としてサービスを受けるというのは、自分の性欲を充たす行為であって「多様性」とは関係がない。
 この懇親会に参加した議員が全員対価が支払われる性的サービスに寛容な社会にすべきだという意見をもっていて、その運動の一つとして性的サービスを利用するということは考えられなくもないが、もしそうならば懇親会ではなく広く大衆の目に触れる場所でしなければ意味がないだろう。
 本当にそのようなことをしたらもっと問題になるだろうが、問題提起をすることが目的ならば、問題になること自体を避ける必要はない。

 この方が本当のことを話しているのであれば、強い批判が出ることは予想しえたはずだから、それに対し反論するのが筋だが、「反省している」と述べているところを見ると本当のことを話していないのだろう。
 誰が聞いていも信じないような言い訳をすることが政治家の仕事なのだろうか。どうせ反省するのなら本当のことを話したほうがよいのではないか。

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