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民主主義を理解しているかを試す問い

 「政治の話をすると、どうして『じゃあ、政治家になれば』という人がいるのだろう。」という問いかけがある。
https://twitter.com/KOKAMIShoji/status/1785898889155051586  

 憲法前文には「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」とある。

 つまり、国民は、政治家に政治という業務を委託しているのである。

 したがって、委託者である国民が受託者である政治家に批判も含め様々な要求をすることは当然のことであり、政治家はできる限り委託者の要求に応える義務がある。

 そうすると、委託者(国民)が受託者の仕事に不満がある場合には、通常、受託者(政治家)を変えたほうがよいというの適切である。

 委託者自身がしたほうがよい場合とは、業務の内容が簡単なのに報酬が高い場合である。

 また、国民が自ら選挙に立候補しようとして既存の政治や現職の政治家を批判するのであれば、「あなたにお任せしたい」というのは問題ない。

 しかし、国民が主権者(委託者)として既存の政治や現職の政治家を批判した場合に「政治家になれば」というのは的外れである。


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