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11/3(日)BCマイル
ジオグリフ、テンハッピーローズの2頭が参戦!
果たしてこの2頭がどこまで通用するのか!?
どの馬に最も妙味を感じているのか!?
この辺りに注目して頂ければと思います🙆
コース形態
デルマー競馬場は外側にダートコース、内側に芝コースが配置されているいわば「日本の競馬場とは逆配置」となっている競馬場となっています。よって、芝コースは「小回りコース」と分類分けして良いほどコーナーがタイトなコース形態となっており、直線も僅かに249mしかありません。
芝コースは1周約1400mで、スタンド側の直線半ばからコース内側に向かって1700mと1800m用の引込線が設けられている特殊な形状であります。コース幅は80フィートで、引込線の部分は60フィート、芝コースにはコーナーに5%、直線に1.5%のバンク角が付けられており、芝には「バミューダグラス(暖地型西洋芝)」が採用されています。バミューダグラスの特徴としては、やや小型の暖地型多年草で耐暑性、耐乾燥性に優れ、年間降雨量500mm前後の少雨地域でも生育可能である点であり、刈り込みや踏圧に強いのが挙げられます。スタート地点から最初のコーナーまでは約400mと十分な区間があるものの、コーナーがタイトであることや直線の短さからも、「どの距離にも共通して有利となるのは内枠馬勢」となる形態です。
馬場状態
アメリカの芝の馬場状態は5段階に分けられます。日本の馬場状態と照らし合わせて考えてみると…
「良馬場」→「Hard」、「Firm」
「稍重馬場」→「Good」
「重馬場」→「Yielding」、「Soft」
とこのように分類分けが可能となっています。
また、日本でいう「不良馬場」に分類されるニュアンスはアメリカ競馬では存在しておりません。
(芝のレースではという話です)
11/1(金)時点のJRAから発表された馬場レベルとしては良馬場を示す「Firm」となっています。
それもそのはず。
「週中にデルマー競馬場は一度も雨が降らなかったようで」公式のSNSからは「最高のBCDayにするために最高の準備をしてきた(翻訳済)」と良好な馬場状態をアピールする投稿もありました。ただ、当日に若干の雨予報が出ているのですが、予報をずっと追って行くに連れて雨が降り出す時間帯が遅れている予報となっていますので、BC開催には影響が無いor影響は軽度で済むと見ます。
日本よりもさらに路盤が硬いのが特徴とされているデルマー競馬場の芝コースで、セオリー通りの高速決着が見られそうで日本馬にも追い風です。
出走馬解説(印を打った馬たち)
◎6、ノーダブルスピーチ
本命は6番のノーダブルスピーチにしました。
未勝利戦(ダート1600m)、条件戦(ダート1600m)、条件戦(ダート1600m)、英2000ギニー(芝1600m)と芝&ダートで4連勝している馬。
その次走となった3走前のセントジェームズパレスステークス(芝1590m)では、ヴィンセントオブライエンナショナルステークス(G1・芝1400m)を制しているHenry Longfellow(ヘンリーロングフェロー)や仏2000ギニー(G1・芝1600m)を制したMetropolitan(メトロポリタン)などメンバーレベルがそこそこ高かったのはあった+スタート直後に他馬と接触してしまう不利があったことから1.0秒差の7着という内容も同情の余地がありますが、もう少し走ってもという内容でした。
ですが、続くサセックスステークス(芝1600m)では、古馬との初対戦となりましたが、英インターナショナルステークス(芝2050m)で穴人気していたMaljoom(マルジューム)や今年のドバイターフを制したFacteur Cheval(ファクトゥールシュヴァル)といった実力馬を相手に負かした内容は改めて高い能力を示す好内容でありました。
前走のムーンランドロンシャン賞(芝1600m)は1.0秒差5着とキャリアで2度目の敗戦を喫しましたが、初経験となる「重馬場」の道悪が原因です。
だからこそデルマー競馬場の良好な馬場状態を味方に付けられそうに思いますし、戦ってきたメンバーレベルも近走では比較的手頃なレベルです。
1つ課題として挙げられるのは「初の左回り」。
ここで戸惑いを起こさないのであれば順当に走ってくると思いますし、ゴドルフィン所有馬&アップルビー調教師&ビュイック騎手の三者コンビの同レース4連覇も見えてくるように思っています。
この舞台の勝ち方を知り尽くしている陣営による渾身の仕上げにも期待しつつノーダブルスピーチの高い素質からの好パフォーマンスに期待です。
◯9、ヨハネス
対抗は9番のヨハネスにしました。
未勝利戦を計4回(ダート1000m)、(ダート1300m)、(ダート1300m)、(芝1200m)使われましたが、そのうち3度がダート戦を使われそれぞれ10着、3着、5着と結果が奮いませんでした。
ただ、デビューから4戦目となった未勝利戦で芝に転向し見事に一発回答を決めての初勝利を達成。
その後もバッフルステークス、パサデナステークスと3連勝をして迎えた初重賞挑戦となった5走前のアメリカンターフステークス(芝1700m)で0.3秒差と連勝が「3」でストップしてしまいます。
その後は11ヶ月の休養を挟みましたが、4走前のアメリカンステークス(芝1600m)で重賞初制覇を飾ると、その次走のシューメイカーマイル(芝1600m)で初のG1制覇を達成するなど充実一途。
2走前のエディーリードステークス(芝1800m)と前走のシティオブホープマイルステークス(芝1600m)も勝利するなど、現在はG1競走を含む4連勝中の勢いのまま今回のBCマイルに挑みます。
また、4連勝中のうち、前走のシティオブホープマイルステークス、3走前のシューメイカーマイル、4走前のアメリカンステークスと「計3回」が1600mの距離であるという実績やそれぞれの勝ち時計の1:32:08(アメリカンステークス)、1:33:0(シューメイカーマイル)、1:32:45(シティオブホープマイル)という好時計が示すように、ベストの距離は芝の1600mなのは間違いありません。
そして、1800m戦のエディーリードステークスとはいえども、このメンバーの中では数少ないデルマー競馬場での実績があるのも魅力的な点です。
▲3、ジオグリフ
3番手は3番のジオグリフにしました。
前走の札幌記念では勝ち馬のノースブリッジから0.3秒差の2着と5F通過タイムが60.5秒というスローペースの展開利を受けながらではありますが、適距離でない「2000m」で好走したのは能力の高さ&「洋芝適性」というのが大きい内容でした。
やはりジオグリフにとってのベスト距離は札幌2歳ステークスや中山記念の内容から「1800m」であるとは思いますが、2走前の安田記念でも走破時計を1:32:8でまとめているように「時計がかかる馬場レベル」がバックグラウンドとして存在するのであれば、マイルへの対応の可能性を感じます。
今回のデルマー競馬場は先程から記述しているように「時計が出やすい馬場状態」であるのですが、それでも世界一時計の出る東京競馬場のに比べると、時計は十分要する馬場状態であります。
また、安田記念で4番手に付けられていたように比較的先行力はある馬ですから、小回りなコース形態自体はプラス要素として働きそうに思います。
内枠を引けましたし、ロスを最小限に留めて上手くインを立ち回ってくるのならチャンスを感じますし、日本馬とはいえ侮れない存在であります。
なお、過去に香港、サウジ、ドバイと計3カ国に遠征経験があるのは輸送に対する慣れを見込めますし、海外遠征という点を割り引かずに済みます。
木村調教師は金曜日に「追い切り後もトラブルなく元気に過ごしてくれております。この後もより良い状態に持っていけるように、最善を尽くしてレースを迎えられるよう努力していきたいと思います。」と向こうでも順調に調整が進められていることを報告するコメントが出ていたように、状態に不安材料が無さそうなのは魅力的要素です。
△7、ポータフォーチュナ
4番手は7番のポータフォーチュナにしました。
キャリア計11戦を7-3-1-0と「一度も馬券圏内を外していない」という馬柱の綺麗さからも、最も人気するのはこの馬であるのかなと思っています。
未勝利戦(芝1000m)、フィリーズスプリント(芝1190)、アルバニーステークス(芝1200)とデビューから重賞2勝を含む3連勝を達成します。
続くフェニックスステークス(芝1200m)では、キャリア初となる黒星を喫しての2着に敗れ、次走のモイグレアスタッドステークス(芝1400m)も4着に敗れるなど、G1競走を勝ち切るまでには「現時点では」能力が至っていない内容でした。
ですが、その次となるチェブリーパークステークス(芝1200m・直線)でG1初勝利を達成します。
その後は5走前となるBCジュベナイルフィリーズターフ(芝1600m)では0.1秒差の2着と勝ち切るまでは至りませんでしたが、走破時計の1:34:5という時計自体は「比較的速い決着時計」であるだけに、この内容には今回においても繋がります。
その後は6ヶ月の休養を設けられて挑んだ4走前の英1000ギニー(芝1600m・直線)でクビ差の2着と1線級を相手に惜敗しましたが、そこから3走前のコロネーションS(芝1590m)、2走前のファルマスステークス(芝1600m)、前走メイトロンステークス(芝1600m)とG1を3連勝しています。
人気を分け合うであろうノーダブルスピーチに対して左回りコースの経験があることは評価出来るポイントでありますし、小回りコースも大丈夫。
問題はBCジュベナイルフィリーズターフでの走破時計1:34:5というのは優秀であるものの、この3連勝中の内容が「時計を要する馬場での好走」であるという点からデルマーの馬場がベストであるのかというのは疑問を感じている部分であります。
☓8、モアザンルックス
5番手は8番のモアザンルックスにしました。
未勝利戦(芝1000m)を一度使われて8着と敗れた後、2戦目となった未勝利戦(ダート1660m)でダートにシフトし初勝利を挙げると、条件戦の2戦はそれぞれ芝1600m、芝1700mと再び芝にシフトしましたが2着、1着と好内容でありました。
続くマニラステークス(芝1600m)が重賞初挑戦となりましたが、見事一発回答して見せました。
走破時計の1:33:19という時計は優秀であります。
続くホールオブフェイ厶ステークス(芝1600m)では勝ち時計1:36:29と「稍重馬場」による時計のかかる馬場状態が仇となっての3着止まりでした。
そして前走のジェファーソンカップステークス(芝1600m)では1:36:55という走破時計自体は目立ちませんが、「良馬場替わりがプラスに働いた結果」になったことから今回のデルマー競馬場の良好な馬場状態はモアザンルックスには追い風。
続く昨年のBCマイル(芝1600m)では6着に終わりましたが、勝ち馬のMaster Of The Seas(マスターオブザシーズ)の走破時計は1:32:45とかなり速い時計でありましたし、その中でも着差自体はハナ+1馬身+クビ+3/4という僅かな着差であり、日本馬ソングラインからは3/4馬身ということを踏まえるのならば良く走っていると思います。
脚質的に小回りなデルマー競馬場のコースレイアウトが合っているとは思いませんが、好走条件ある程度揃っているのにも関わらず、人気はかなり甘く見られそうな存在ですから評価したいです。
☓12、カールスパクラー
6番手は12番のカールスパクラーにしました。
キャリア計10戦で7-1-0-2とポータフォーチュナと同様で馬柱が綺麗に見えるだけに売れそうではありますが、この馬の粘り込みも警戒が必要です。
未勝利戦を2戦(芝1700m)、(芝1600m)して2戦目のマイル戦で初勝利を挙げると、続いてアメリカンターフステークス(芝1700m)で重賞初挑戦となりましたが、8着と大きく負けているように当時の能力では勝利までには足りませんでした。
ただ、約3ヶ月の期間を経て、その次のホールオブフェイムステークスでは初の重賞制覇を飾ると、続くサラナックステークス(芝1700m)までも制するなど重賞を連勝して3歳シーズンを終えます。
そして4歳シーズン初戦となったオープニングヴァースステークス(芝1600m)でも勝利を挙げ、充実の4歳シーズンを送るかとは思いましたが、決してメンバーレベルが高くなかった4走前のポーカーステークス(芝1600m)で勝ち馬の0.5秒差5着とまさかの敗戦を喫するなど難しい馬であります。
ですが、3走前のケルソステークス(芝1600m)をなんら問題なく制すると、2走前のフォスターデイヴハンデキャップ(芝1600m)でG1初制覇し、前走のクールモアターフマイルステークス(芝1600m)も連勝するなど勢いある臨戦過程です。
なお、デルマー競馬場のコースレイアウトは小回りという点から「脚質的」にはプラス材料です。
ですが、今回は不利な大外枠を引いてしまっただけに、強引に先手を主張しに行くのか、周りを見ながら出たなりに運ぶのかと競馬が難しいです。
前半部分でどれだけスムーズに立ち回れるかが条件ではありますが、能力自体は通用する馬です。
★2、チリフラッグ
7番手は2番のチリフラッグにしました。
条件戦を2戦(芝1600m)、(芝1800m)使われて連続して2着となった後、3戦目に未勝利の身ながらフォーエバートゥギャザーステークス(芝1700m)を使われて見事に初勝利を挙げます。
続くペガサスワールドカップフィリー&メアターフステークス(芝1700m)を使われましたが、流石にこの段階でG2挑戦は酷な条件でありました。
ただ、次走のハニーフォックスステークス(芝1600m )で初の重賞制覇を果たした&走破時計の1:32:78という時計も非常に優秀なものでした。
続くチャーチルディスタフターフマイルステークス(芝1600m)も連勝し、3走前となるジャストアゲームステークス(芝1600m)でG1初挑戦で初G1勝利を挙げるなど快進撃を見せた今シーズン。
2走前のダイアナステークスこそ適距離ではない1800m戦ということもあり9着と崩れましたが、
ファーストレディステークス(芝1600m)では前有利の展開の中を後方から追い込んで2着確保という「展開苦」の中での2着という内容でしたから、着順以上の評価が必要でありますし、先着を許したGina Romantica(ジーナロマンティカ)は昨年のBCマイル(芝1600m)で4着としているような実力馬であるだけに、今年のメンバーを考えるのであればこの馬の食い込みにも期待が持てます。
☓12、カールスパクラーが強引にハナを取り切るなどしてペースが締まった際などは面白いです。
ということで以上が印を打った7頭となります。
では最後に買い目の方に移りたいと思います。
買い目(推奨)
3連複2頭軸流し
6、9軸 相手2、3、7、8、12 (5点)
馬単1着固定
6→2、3、7、8、9、12 (6点)
以上の11点で私は勝負したいと思っています。
ということで長々となりましたが終わります!
これからその他のBC3競走もアップしていきますので、是非そちらの方もご利用ください!!!
(この投稿でBC4競走全てUP済です🙆)
では最後までご覧頂きありがとうございました!