2024年秋接種はレプリコンワクチン? No.22
# 負の連鎖を断ち切る No.150 〔2024/08/18〕
昨日の続きを書きます。
令和5年3月作成の「『我が国が戦略的に育てるべき安全・安心の確保に係る重要技術等の検討業務』報告書」に、同年9月設置の内閣感染症危機管理統括庁が既存の組織のように記述されていたことが奇異に感じたのですが、内閣感染症危機管理統括庁を提言したのは、新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議でした。会議は5回開催され(5/11 、5/17、5/20、6/3、6/15)、構成員は、秋池 玲子(ボストン・コンサルティング・グループ マネージング・ディレクター&シニア・パートナー)、草場鉄周(日本プライマリ・ケア連合学会理事長)、宍戸常寿(東京大学教授)、菅原晶子(公益社団法人経済同友会常務理事)、田中雄二郎(東京医科歯科大学学長)、座長:永井 良三(自治医科大学学長)、古市憲寿(社会学者)、若林辰雄(三菱UFJ信託銀行株式会社特別顧問)でした。1カ月でまとめたのが、「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた 次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」(6/15)で、それを新型コロナウイルス感染症対策本部が「『新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議(永井良三座長。)』を開催し、同会議で新型コロナウイルス感染症発生以降これまでの、新型インフルエンザ等対策特別措置法(・・・)に基づく対応や、保健・医療の提供体制等の評価と、これらの対応に係る中長期的観点からの課題の整理がなされた。政府として、同会議に指摘された多くの重要な課題を真摯に受け止める。その中で、『全体像』に盛り込まれた各施策の実効性を更に確保する観点から、医療機関との協定を法定化するなど必要な法改正を含め、対応を強化する」、とした。
その後の「山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年6月17日」では、「先ほど、新型コロナウイルス感染症対策本部が開催されまして、『新型コロナウイルス感染症に関するこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に備えるための対応の方向性』を取りまとめました」、「政府対策本部決定では、報告書で指摘された課題を真摯に受け止め、感染の初期段階から、より迅速かつ効果的に対策を講ずることを目指しております」と発言、NHKの報道によれば、「政府 内閣感染症危機管理庁の設置決定 対策の司令塔機能を強化」(2022/6/17)だそうです。
このように、政府が有識者とみなした8人の民間人が、国の重要な方向性を1カ月で議論したものを、政府がありがたくそれを取り入れるという、ちょっとおかしいとりまとめが今日の状況を招いているのです。
そして昨日問題にした、「『我が国が戦略的に育てるべき安全・安心の確保に係る重要技術等の検討業務』報告書」は「内閣府の令和 4 年度科学技術振興調査等委託事業委託費による委託業務」の成果物ですから、2022年度中に政府の報道発表を取り込んだとも言えますが、2022年度は内閣感染症危機管理庁の設置決定までであり、その中身は明らかになっていませんでしたから、やはりそれを既存の組織のように報告書が扱っているのは、やはり私から見ると疑問です。
また、座長の永井良三氏は武見基金の運営委員です。武見基金とは、公益信託武見記念生存科学研究基金が正式名称であり、公益信託とは、「公益信託とは 公益信託とは、個人や法人が、金銭等の財産を、学術、技芸、慈善、祭祀等の公益目的のために信託銀行等に預け、信託銀行等は、定められた目的に従って、その財産を管理・運用し、公益的な活動を行う制度です」。
武見基金の「ごあいさつ」には、「生存科学は、約40年前、故武見太郎先生が提唱された・・・」とあり、武見敬三厚生労働大臣の父親が武見太郎氏ですから、おそらく、武見敬三氏が委託者・出捐者(資金提供者)となっているのではないでしょうか。「公益信託とは、個人や法人が、金銭等の財産を、学術、技芸、慈善、祭祀等の公益目的のために信託銀行等に預け、信託銀行等は、定められた目的に従って、その財産を管理・運用し、公益的な活動を行う制度」だそうなので、武見敬三氏の意思が武見基金に反映されていると考えることができるでしょう。
ということは、武見氏と関係のある永井良三氏が、「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた 次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」をまとめ、それを岸田首相が内閣感染症危機管理庁の設置の根拠として利用しているのがわかります。そして、、「新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた 次の感染症危機に向けた中長期的な課題について」は、今年の地方自治法改正にもつながっています。
岸田首相は、辞任を表明していますが、岸田首相や武見厚生労働大臣や永井良三氏といった人間関係の輪の中で重要な日本の政策の方向が、いとも簡単に決定され、レプリコンワクチンにつながっている、ということは、裏を返せば、最初からそのシナリオにそって物事を進めいた可能性が疑われます。
【内閣府、科学技術・イノベーション推進事務局令和5年3月14日(令和5年4月20日更新)】
「安全・安心に関するシンクタンク設立準備キックオフ会合」の開催について
参考:内閣府委託事業「我が国が戦略的に育てるべき安全・安心の確保に係る重要技術等の検討業務」(シンクタンク機能の試行事業)の成果物
資料1 表紙・報告書目録・はじめに・報告書総論
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/pdf/20230314thinktank/seikabutsu/shiryou1.pdf
資料2 個別調査分析1 健康・医療 (1)印刷用 印刷用その1
https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/pdf/20230314thinktank/seikabutsu/shiryou2-1-01.pdf
【内閣感染症危機管理統括庁】
内閣感染症危機管理統括庁について
【共同通信、2023年09月01日】
「感染症危機管理統括庁」が発足 首相、看板かけ訓示「扇の要に」
【内閣官房】
新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議
新型コロナウイルス感染症へのこれまでの取組を踏まえた 次の感染症危機に向けた中長期的な課題について(2022年6月15日)
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/coronavirus_yushiki/pdf/corona_kadai.pdf
【首相官邸】
新型コロナウイルス感染症対策本部(※令和5年5月8日に廃止されました)
新型コロナウイルス感染症に関するこれまでの取組を踏まえた次の感染症危機に備えるための対応の方向性(令和4年6月17日対策本部決定)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/kihon_r_040617.pdf
【Wikipedia】
新型コロナウイルス感染症対応に関する有識者会議
【NHK、2022年4月28日】
新型コロナ対策を検証 新たに有識者会議を発足へ 政府
【内閣府】
山際内閣府特命担当大臣記者会見要旨 令和4年6月17日
【NHK、2022年6月17日】
政府 内閣感染症危機管理庁の設置決定 対策の司令塔機能を強化
【武見基金COVID-19有識者会議 】
永井 良三:政府の新型コロナウイルスパンデミック対策に関する意見書
【公益信託武見記念生存科学研究基金】
当基金について
【Wikipedia】
公益信託
【信託協会】
信託協会トップ 統計データ/資料検索 公益信託データベース 検索結果
【Wikipedia】
武見太郎
【参議院】
武見 敬三(たけみ けいぞう)
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