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#7 『教室を動かす言葉のチカラ』

 今年度はアウトプットを‥と意気込んでいたものの、継続の壁を乗り越えられず、2ヶ月更新が滞っていました。このままではだめだと思い、形を少し変えてnoteを再開しようと思います。これまでは実践記録をまとめていましたが、これから実践記録とともに、読んだ本の感想、セミナーでの学びなどについてもまとめていこうと思います。今回は、本の感想第1弾。渡辺道治先生の新刊『教室を動かす言葉のチカラ』の感想をまとめていきます。

言葉のチカラ

 まず、全体を通してこの1年間、渡辺先生からいただいた「言葉」についての学びが、一冊に詰まっていることに感動しました。人に言葉を届ける仕事をしている自分にとって、言葉と向き合う時に常に近くに置いておきたいと思った1冊です。言葉って面白い!大きなチカラを秘めている!けれど難しい‥。日々、当たり前のように使っている言葉ですが、その奥深さにまた出会うことができました。やはり、渡辺先生の言葉には心が動かされます。この1年間渡辺先生から学ばせてもらったことを、明日からもシンプルに続けていこう。今はそんな気持ちです。

印象に残ったページベスト3

①122ページ

「教師にとっての唯一無二の相棒は、言葉です」
 まさにそうだと思いました。しかし、ここを意図的に磨こうとしている人はあまり多くないのではないかとも思います。自分は子どもたちに言葉を届ける仕事をしているんだ、そのことを改めて考えさせてくれる言葉でした。また、渡辺先生が今のようにたくさんの言葉を届けてくださる裏には、多くの人に言葉を届けようと、言葉を紡ぎ続け磨き続けてきた、言葉では表せないくらいたくさんのご経験があるのだということも伝わってきました。「なぜ渡辺先生のように言葉を届けられないのか?」最近、自分の言葉の届かなさに悩むことがありました。でも、渡辺先生でさえ、毎回100点満点でホームラン級の当たりを出すことは不可能だったと書かれています。すぐにできるようになるなんてことはない。シンプルによい原因を積み重ねる。そうして地力を高めていくことが大切だと思いました。

②41ページ

 たった一人に言葉を届ける。3月の小田原で初めてお会いして懇親会でこのことを聴いた時に衝撃を受けたのを覚えています。それまでの自分は、「多くの人に届けること」ことが大事だと思っていたからです。その時から少しずつ自分の話す言葉も変わってきたように思います。「一人に言葉を届けられなければ、多くの人に届けることなんてできない」最近はこう思って、日々ターゲットを絞って話すようにしています。
「たった1人の心に届いたメッセージは、空間だけでなく時間すらも超越して広がっていく力を秘めているのです。」
この言葉にチカラをもらいました。

③44ページ

 弱みにこそ輝く要素がある。通信を書く時に新たな視点をいただきました。これまで自分が通信を書くときには、強みに焦点をあてることばかりでした。「人は長所で尊敬され、短所で愛される」大事だと思っているし大切にしているつもりですが、どうしても長所ばかりみてしまう自分がいることに気付かされました。子どもの姿を見とる自分の目を鍛えていかなければいけないですね。何のために伝えるのかをもう一度再確認し、子どもたちの変容をうめるような、心が動く通信を書いていきたいです。

言葉を届けているすべての人に読んでほしい!

 いつも使っているからこそ目が向きづらい言葉。そんな言葉を研ぎ続けることの価値に気づかせてくれる1冊でした。想いを届けたい、相手に伝えたい、そんな気持ちのある人に読んでほしいです。自分自身も、これからもっと研いでいこうそんな気持ちになりました。素敵な書籍との出会いに感謝です。