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#9 第4回ALL渡辺道治セミナー

 8月17日(土)に行われた【第4回ALL渡辺道治セミナー】に参加しました。思い出すこと1年前、渡辺先生のご発信から学ぶ中で知った【第3回ALL渡辺道治セミナー】。久しぶりに自分からセミナーに申し込み、学びの世界へ飛び込みました。そこでの衝撃の大きさから、学ぶことが楽しくなり、いろいろなセミナーに参加したり、このようにnoteにアウトプットしたりするようになりました。昨年も大きな学びがありましたが、今回のセミナーも学びの連続でした。今回は、この【第4回ALL渡辺道治セミナー】での学びについてまとめていきたいと思います。

渡辺先生だって‥

 セミナーの最初は、Voicyの「奇跡のボーダー模様」の放送で語られていたクラスのことについてのお話でした。前年度に荒れてしまったクラス。そのリーダー格の女の子。その子の行動に対して「ここは譲ってはいけない」と毅然と立ち向かった様子を教えていただきました。普段の発信ではなかなか聴けないことだったので、新鮮なお話でした。「渡辺先生だってこうして毅然と指導する時がある。」これを知れたことがまずよかったです。「叱ってはダメ」のような風潮があるなかで、「譲れないことは譲らない」。ここというタイミングを見計らい、適切にかつ戦略的に指導していくことが大切だと思いました。
 また、この出来事を書いた通信も紹介していただきました。ここまで、はっきりと書くのか!と思ったくらい、出来事そして渡辺先生の思いが鮮明に書かれていました。率直に「ここまで書いて管理職のOKがでるのかな?」なんてことも思ってしまいました。ただ、それだけ先生が子どもたちに真剣に向き合っているということが、通信の随所から伝わってきて、聴いていて嫌な感じは少しもしませんでした。これも渡辺先生が操る言葉のチカラだなと思いつつ、こういった内容をつたえられるように、子どもたち・保護者・管理職との信頼関係を築くことが大事だと感じました。

奇跡のボーダー模様

 そうした指導が4月にあったクラス。その後、どう変わっていったのか。それがわかるのが「奇跡のボーダー模様」のお話です。この放送を聴いた時はランニング中だったのですが、走りながら泣いたことを覚えています。詳しくは、以下の放送を聴いてみてください。

「調子がいいときに支えてくれる人も大切。けれど本当に感謝しなければいけないのは、調子が悪くても支え続けてくれた人。そういう人には一生感謝するといい。」
大好きな言葉の一つです。

教師として基礎になる3つのチカラ

 次に、教師としての基礎になる3つのチカラについてのお話がありました。それが、「声」「目線」「立ち姿」です。話し方講座で学んできたことと繋がりました。今回のセミナーでは、3つの中でも特に「目線」についての話でした。脳内エンジンを点火させる「3つの目線」。練習していかなければと思いました。

①ドーパミン系目線
 これは「わくわく」感をもたらす目線です。目の周りの筋肉を大きく動かし、目を細めたり、大きく開いたりすることで聴いている側にわくわくや興奮をもたらすことができます。

②セロトニン系目線
 終始笑顔。口が隠れていても笑っていることがわかる目線です。落ち着きや癒しをもたらせてくれます。CAさんが例としてあげられていました。実際にワークとしてやってみましたが、自然な笑顔で喋り続けるのはとても難しかったです。

③ノルアドレナリン系目線
 こちらはピリッとさせたいときに使う目線です。自分が意識したのは、少し目を細めて、なるべく目の周りの筋肉を動かさないこと。これはよくやっている気がしました。

 大切なのは上に書いた目線を、内容や子どもによって使い分けるということだと思いました。話の中でどれだけ目線というプレゼントを送れるかということを意識してこれまでやってきましたが、目線の種類という新たな視点を得ることができ、自分が練習するポイントが増えました。
 話し方講座で教えていただいた、「モグラ叩きのように目線を合わせる」こととともに、夏休み明けも意識していきたいと思います。

扉を開く

 次のお話は「総合的な学習の時間」の様子。セネガルの学校との交流授業についてでした。「実際に見てみたい」子どもの思いを受け止め、その実現に向けて全力で向き合っているのがとてもかっこよかったです。
最も決定権をもっていそうな人に「どうすればよいか教えていただけませんか?」と相談する。最初から許可をもらおうとしないというところが、自分にはない視点でした。「〜のようなことをしたいのですが、どうしたらできると思いますか?先生だったらどうしますか?」これから使っていきたいフレーズです。チャット欄にながれていた「壁に壁をきく」がまさに!と思いました。Voicyで聴いた「交渉力」の放送に繋がりました。

新作道徳授業

 圧巻でした。そして泣きました。コンテンツ、問い、音楽‥全ての要素で授業に惹き込まれていきました。「強さ」と「弱さ」ってなんだろう。自分自身が深く考えさせられました。
 こちらの授業は、「Tー1グランプリ」で提出された生井先生の授業の修正追試だとのこと。自分も追試させていただきたいです。心が動く素敵な経験ができました。

創り出すチカラを磨く5ステップ

①ターゲットの実演を真似しきる。
②パターンをありったけ抽出する。
③技能化するまで練習を繰り返す。
④必要な素材や情報を集め尽くす。
⑤無駄な部分を徹底的に削ぎ落とす。

真似上手は学び上手。まずは追試するところから。今年度は、学んだことをとにかく追試してみることを意識していますが、その方向性は間違っていないのかなと思いました。ただ、真似「しきる」ところまでできているかというと‥。夏休み明けは「真似しきる」ことを意識して取り組んでいきたいと思います。

 「自作の道徳授業」、作ってみたいと思いつつ一歩が踏み出せない毎日。何をどう集めるのかに悩んでいました。今回の特典でいただいたコンテンツの最後に参考として教科書が書かれていました。これを見て、身近なところにヒントがあるのかもと思いました。夏休み明けにむけて、もう一度道徳の教科書を読み直し、自作の道徳授業コンテンツを創ってみたいです。

あっという間の3時間

 ということで、【第4回ALL渡辺道治セミナー】の3時間があっという間に終わりました。やっぱり渡辺先生が創り出す空気感は大好きです。大きなわくわく感と適度な緊張感。こんな雰囲気を教室にも創っていきたいなあと思います。次は、三鷹教育フェス。リアルで渡辺先生を体感してきます!
 台風により飛行機が飛ばないというアクシデントの中、これだけ熱く濃いセミナーに参加できたことに感謝の気持ちでいっぱいです。渡辺先生、事務局の皆さん本当にありがとうございました。本当に刺激的で豊かな時間でした。第5回も必ず参加します!