7/15 CRYAMY

このnoteに書く事は只々自分がTwitterだけでは書き足りない事について書きたいだけなので悪しからず。詳細なライブレポや壮大な思想なんかはまるで求めないで欲しいです。まぁ暇潰し程度に興味があれば、どうぞ。ただのCRYAMYというバンドを愛している少し拗らせた20歳の駄文で御座います。

7/15。多分この先一生忘れられ無い様な感情を沢山貰ったのでライブの記憶と共に書いときます。

CRYAMY×KOTORI。KOTORIもめちゃくちゃ良いライブだったけど、ここではCRYAMYにだけ焦点当てます。
まぁ何が言いたいかってものすっげえライブだったって事ですよ。

最高の前半戦、KOTORIが終わって暫く準備をしてから出てきた前髪をどう考えても切り過ぎたであろうカワノ率いるCRYAMY。「一曲目は何をやるのかなぁ」などと話していたが真の始まりはどの曲でもなくカワノの思いの丈だった。
先の安倍晋三元首相の銃撃を受けて、こんな事をしていて良いのか、楽しみであったライブもどこか靄がかかってしまった、それでもやる事を決めたと話していたカワノ。これをSNSとかでやるのはパフォーマンスみたいになる、だから俺は直接伝える、と。
まずここで服を引っ張られる様な高揚と緊張に全身が包まれたのをよく覚えている。影響力があったとはいえ赤の他人の出来事にここまで覚悟を固められるこの人がどんな歌を歌うのかと。そしてその畏怖にも似た期待を一曲目の飛ばし方で完全に上回り、ぶち壊した。

1曲目はテリトリアル。この曲は個人的に最後のイメージがあり、まさか過ぎて本当に度肝を抜かれた。
既に開幕MCと選曲の衝撃等で心ここに在らずの皆を突き刺す「癒えないで痛え」という叫びにも似た音。1曲目にして平静さなど最早無くなっていた様に思う。
そしてこの1曲目からこのライブの勢いが止まる事は一切なかった。

度肝を抜かれたテリトリアルからの2曲目は鼻で笑うぜ。この曲で言いたい事なんてもう明白でしょ。
「でもね、君が生きていてよかったって思うよ。」
この日を迎える直前に日記でカワノは絶対に死ぬなと言っていた。だから俺は凄く凄く聴きたかった曲だった、この歌詞の想いがいつもよりわかる様なそんな気がしたから。というか正解。

そして3曲目はsonic pop。この辺でこのライブはもう止まらないんだなと確信。何処にでも行ける、連れて行ってくれるライブなんだなぁと。歌詞でいくら嘘だと言おうとあんたらならもう「どこにでも連れていけるよ」そう思った瞬間みたいな曲。あとこの曲のイントロはどう考えても人を乗せるためにしかできてないだろ。

そこからはtencrybaby戦争とCRYAMYが誇るショートキラーチューンを繋げてもう腕は振り過ぎて既に満身創痍。そんな中次に何が来るんだろうと思った7曲目。個人的にはまさかのマリアだった。
ここ最近のツアーなどでは最初もしくは最後にやるマリアをここで組み込んできたのは意外だったけどこの曲が本当に大好きな俺としては歓喜。
攻撃的で荒々しい歌詞、人を殺せるくらい尖ってるギター、サビの最後の「あなたしか居ないんだよマリア」というライブならではのアレンジ、そして全てを狂わせに来る唯一無二のカワノの叫びが合わさってもう俺の心はこの時点で持たなくなっていた。この先に来る衝撃も知らずに。

マリアが終わって次に何が来るのか。♯4の曲をやるのかとか思っていたが、ギターを一音ジャラッと流した瞬間に分かってしまった、8曲目は月面旅行だ。
ちょっと待って?まさかのここで?マリアの次?意味がわからない。俺はこの曲をひたすらに待ち望んでいたが故パニックに陥り、その結果人生でも経験した事の無い、「曲が良過ぎて永遠に感じる」という意味不明な時間を味わった。何処が良いなんてもはや覚えてない、ただただあの時間は本当に月を歩く様な、異世界に送り込まれた様な、異質で美しい時間を与えられた。
どうにか僕らは生きている 生きているから傷ついてる でもよほどのことではない限り誰も死なずに済んでいるだろう」この歌詞に何度助けられてきたかわからないしこの先何人も救っていくんだろう、心から思っている。
そして後書きにはなるが先の事件の加害者と少し重ねてしまうところがあった。彼にとっての理想の終点はあそこだったのか。何故精神的に死なずに済む道を選べなかったのか、誰が彼を変えられたのだろう、誰が悪いのか、もうわからないくらいに。
こんな所で俺が語って良い話でもないだろうが、彼にとっての救いは何だったのだろう。深い所まで考えさせられた。答えはきっと出ない。

衝撃的な体験から次の曲は待月
#4の最後の曲。 ツアーでは最初が最後にやっていたこの曲をここで出してくるのも正直変化球だ。少し落ち着いた気持ちで聴けて曲はもちろん好きだが、改めて歌詞の良さを染み染み感じていた。どんな曲でも叫びに似た声で聴かせることができるカワノって本当に何なんだ。
そしてこの日のセトリでこの曲が1番スローだというのだから恐らしい。

待月の次、10曲目はまほろば
本当に意味がわからなかった、ここまで衝撃を積み重ねてきてまだ重ねていくのはずるいだろ。
そしてもっとずるいのは「かけがえのないものなんてないけど 君はそうだよ」という歌詞がある待月の後に「人間のクズだろうが 生きている価値がなかろうが どうせ死ぬなら いや消えるのなら それまであなたと生きたいのだ ただ」とまほろばを歌った事。こんなんされたら心が揺れ動かないわけないじゃないか。何処まで人を大事にすれば気が済むんだ、そんな優しさに俺らはいくら救われれば良いんだ。
そう思って居たのだがここで終わるわけではどうやらなかった様だ。

まほろばが終わってからMCが入った。
カワノは最後に

音楽だってなんだって、変われなくたって、何もできなくて良い。そんな貴方を当たり前に愛している

そう言った。そうして始まったのはやはりこの曲、
WASTAR


君のためだけに生きると言う」「当たり前に愛してる」「そして何も変えられず暮れちまっても当たり前に愛してるよ

全部の歌詞を引用してやりたい。本当に見せてやりたい。こんな歌詞を書く、こんな曲を演奏するバンドが居るんだと。自分の人生は必ずしもずっと幸せなわけではなかった。友達が居ても音楽があっても恋人がいても何処か満たされない様な気分に駆られていた。変われないし考え込む自分が嫌になって、物事が全て悪い方に傾いて絶望した事もあった。
そんな自分の全てを言葉と音で全てひっくり返してくれたCRYAMY、その全てが現れてる曲だと思う。

この曲で正直終わりだと思った。もう1曲、この日聴きたかった曲をまだ残していたが終わる気がしていた。でもここで終わらなかった。
最後にその曲、世界が始まったのだ。

始まった瞬間俺と隣の方は口元を押さえていた。いやそりゃそうなるよ、こんな終わり方して良いはずがないんだから。
始めに思いの丈をぶちまけ、「君の絶望に触れていたいよ」「愛してるよ、あなたしかいないんだよ」「消えるのなら後は追わせてね」「優しくなくても構わないから」「君のために生きる」そう歌い、叫び続け、走り続けたこのライブは「貴方が生きていて欲しい」という言葉で締め括られた。

これ以上のライブは到底存在しないだろう、と思う。
アンコールなんて最早要らなかった、ここで終わる以外の正解を最早見つけられなかった。全てをぶち壊されて守られて、本当に「喰らった」という表現がふさわしいライブだった。また立てなくなった。

終わった後に友達とたくさん話した。

CRYAMYを好きになったきっかけ、過去は死にたかった話、今の事も将来の事も沢山話した。本当にこの時間も大好きなんだ俺は。
そして何でこんなにCRYAMY、カワノに魅力があるのか、という事も話した。

カワノの優しさは自分のだけじゃなく人の痛みを汲んで、考え込む所にある。そうなりたいと思わせてくれるけどなれない、そんな自分に落ち込む事もある。でもそんな自分すらも関係なく救いに来る。
多分カワノは本当に自分の事をロクでもない人間だと思っている。親父と喧嘩し、母に負担をかけ、妹に迷惑をかけ、島を離れた自分を。
そんな経験を得たあの人だから信じられるんだ。薄っぺらじゃなく、失敗して考えて悩んで、歌詞を生んで、生き抜いたあの人だからだ。人より人生を達観してるように感じるのはそんな経験に加え、人の痛みも分かってやれる、本人は否定するかもしれないが底抜けの優しさなんだろうなと。

新しいことを始めて試行錯誤しながら変わろうとしていたり、なりたい誰かになれなくて葛藤している友達は本当に美しいと思ってるし、それとはまた違うけど信念を持った道に進めた自分も今は肯定できる。そうならせる力をくれたカワノを、CRYAMYというバンドを俺は心底愛している。
そしてこのバンドの存在が繋げてくれた、絶望で死にそうな時に手を差し伸べてくれた人、人の事をちゃんとみて、考えて、そして俺の人生を良い方向に傾けてくれた人、死にたい心を抱え続けて何とか生きて笑顔を振りまいて、人の事を大切に思ってる人、最高のライブの後話を沢山して、一緒に過ごしている時間を「最高だね」って笑ってくれた人、CRYAMYを勧めたらCDを買って、「最高だった」と沢山の感謝を伝えてくれる人、本当にみんな愛してるしそんな最高な人を少なからず形作ってるバンドがCRYAMYなんだと改めて実感させられたライブだった。
CRYAMYとその最高なファン、必ず生き甲斐になるから両方もっと知ってくれ、大好きだ。
死にたかった過去も死にたい今も死にたくなる未来も、背負う必要なんかない、寄り添ってくれるバンドと最高な人達がいるんだ。誰かの背中を押せる人間になりたいぜ。

結局Twitterとやってる事は大して変わらないな俺。
なんかよくわからなくなってきたから茶沢の事はまたそのうちどっかに書き留める。終わります。




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