無題

amazarashiはやっぱりいい、どんな時でも自分の軸を思い出させてくれるようなバンド。もう何度目かわからないが最近アルバムを通しで聴いている、いつまでも褪せない。

爆弾の作り方というアルバムの2曲目に「無題」という曲がある。画家である男の生活の歌。絵が売れる事、転落する事、恋人との別れの中で「信じてた事」が揺れ動く曲。
自分と恋人を繋げてくれたのはamazarashiだ。お互い色々ある生活の中で、遠距離という中で、お互いが信じてた事が繋がるかどうか、最初は手探りで何とかもがいた。心から安心して将来を考えるには少々時間を要した。

葛藤もあったし壁は何度も壊した。
どっちも何度も泣いた。別れの寂しさに泣いた。数少ない会える時に体調を崩してしまって悔しくて泣いた。仕事や生活が辛くて泣いた。何も思い通りにいかなくて泣いた。伝えきれない事受け止められないことに泣いた。
喧嘩なんぞほとんどしない代わりにお互いの心と現実との間にできた壁に何度も泣かされ、その度に壊してきた。「後少しで会えるから」という言葉で本当はどうにもならないくらい辛い自分を励ましつつ騙した事もあったと思う。
今はとても穏やかで向こうに行く約束もできた。でも、今に至る全てを忘れたくない。自分を褒めたいし恋人を褒めたい、本当に感謝してる。理解して応援してくれる友達にも家族にも、本当に感謝してる。
なんでもないタイミングにamazarashiを聴いてふと書きたくなってしまった。劇的な事が起きたわけではない、だからオチなんぞない。でも俺の日常にはamazarashiがいて、聴くたびに素晴らしい今は忘れてしまうほど多かった辛い事の上にある事を考える。そんなものただの踏み台だし、これから何があっても別に良いと思ってる。

窓を開けたら夏の風が入ってくる、年々増えていく季節が加速度的に短く感じるようになっている。そんな俺はまだ生きてる、これからもそばにいるのは恋人がいい、友達がいい、でもたまに死にたくなるような人生、いつから楽しかったんだろうか俺は。どうでもいいけど幸せだよ。

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