さだまさし 50周年コンサート

2013年、私が初めて「さだまさし」のコンサートに行った年。20代の私。
すごく邪まな気持ちで行くことになったコンサート。
当時はまさし(愛をこめての私なりの通称)のバックバンドを目当てにしていた私にとってまさしの曲は聞いたことある程度。

1回目。あー、聞いたことある。トークおもしろいな~
2回目。1回聞いたから歌詞何となくわかるぞ。トークおもしろいな~。
3回目。あーこの曲好きだなー。トークおもしろいな~。
4回目。この間奏からのまさしの歌が最高だな!トークおもしろいな~。
5回目。飽きないな。売れ続ける人の魅力ってこういうことか。トークおもしろいな~。
・・・・見事のまさしにハマってしまった。

曲を聴きあさったりはしていない。ただ毎ツアーには10回くらい行くようなファン。
古い曲とは知らず、新鮮な気持ちで聞けるので聴きあさることはしない。
ただ、生き物であるコンサートにはなるべく足を運ぶようにしている。
私がまさしの追っかけだどいうと、大抵「え?さだまさしの追っかけ?なんで?」「若い子いるの?」など聞かれる。
わかるよ、その気持ち。私も同じことを聞くと思う。
でも、行けばわかるのよ魅力が。

何十年もいい曲を作り続けることは普通できない。そもそもいい曲って何?
私は聞いた人の思いが乗る曲がいい曲だと思っている。
その曲を聴いて心が動く、思い出がよみがえる、それらは正しく「いい曲」ではないだろうか。

まさしのコンサートに通うこと10年。ついに50周年という記念すべき年を迎えた。
・・・このタイミングで生きてる自分、人生勝ち組。
50周年は第一夜、第二夜、第三夜、第四夜、と異なる曲、編成で演奏される名古屋、大阪、東京の三都市でしか開かれないお祭り。
先にも述べたように元々バックバンドの追っかけをしていたので、第二夜と第四夜をコンプリーとした。
特に第四夜。ご本人が「毎曲緞帳が下りるものばかり」と述べていたが、嘘ではなかった。
始まる前からドキドキするコンサートは久々だったが、そのドキドキをゆうに超えてきた。
・・・1曲目に「奇跡」が来るコンサートが今まであっただろうか?
弦ナイトと謳っている4-4-2-2-1で構成された藤堂ストリングスの音圧。
泣かないわけがない。1曲目から涙が流れた。単純に美しいのだ。ホールの空気、照明、音響、1音1音が美しい。この空間を一緒に居れることが奇跡。運命。ありがとう!
1曲目でこの感想。気持ちが持たないわけがない。しかも2曲目は「主人公」
・・・もうコンサート終わるよ。終わってもおかしくないくらいの満足感と重さ。
私がこんな気持ちなら、演奏しているまさしを始めの演者たちは持つのだろうか?と余計な心配をした。それくらい1曲、1音の重さが50周年記念コンサートにはあった。
しかし、そんな空気を吹き飛ばす、まさしのトーク。振幅がすごい。2分前まで私泣いていたのに、もう笑っている。
まさしのコンサートは毎回勉強になるのだが、今回は山本直純先生に関してまさしへの想いが強くて色々と調べてしまった。
軽井沢音楽祭はもちろん、まさしとの関係やあの交通事故の件。
様々な思いや出来事があったのは事実。ただ、「親父の一番長い日」を完璧なアレンジをして下さったのも事実。
これ聞いて泣かない人いなくない?まさしも言っていたけど、あの間奏のストリングスがなんて表現をしたらいいのか。ただただキレイ。聞いてもキレイ。自然と涙か流れる。
直純先生のアレンジを一切変えることなく演奏されたけれど。アレンジが完璧なんでしょうね。全く色あせない。時代を感じない、いつ聞いても心に染みわたる。
この曲を聴くためにコンプリートしたといっても過言ではない。
これは本当に後世に残すべき作品。不変的なテーマである娘の成長を綴った歌詞に完璧なアレンジ。いつまでも語り継いでほしい。し、私は一生聞き続ける曲になる。

最後まで涙涙のコンサートだったが、私は幸せを嚙み締めた。

現世に何も望んでなかったけど、まさしと出会えて素敵な人生になった。
ありがとう、まさし。
9月からのツアーも追っかけるよ、まさし。
推せるときに推す。
お互い身体には気を付けていこうね!!!
まだまだ私の現世を彩ってくれ。

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