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「足る」ことの豊かさ

 世界には、魅力的なものがなんて多いんだろう。SNSが生活の一部になり、他の生活の充実度がより視覚化されたことで、現状への「物足りなさ」がどんどん加速していっている気がする。
 「もっと」を求めて、摂取カロリーもエンゲル係数も高くなっている。そんな自分に少し危機感を覚えて、節約期間を設けようと思った。

 最初の1週間ほど、やはり苦しい時があった。今までルーティンのように寄っていたコンビニで新商品を眺めている時、「コーヒー1杯とおやつで1回300円…別に買わなくてもいいんだよな…でも飲みたいんだよな…」という葛藤が渦まく。商品を手に取り掛け、すんでのところで今月の出費額が思い出される。

 そうした欲望の抑制の甲斐もあってか、今月家計簿アプリで確認してみると、先月に比べて出費が7〜8万も抑えられていた!普段何にそんなにお金を使っているんだ私は…
 そして久しぶりにこの前コンビニでコーヒーとスイーツを買ってみると、ルーティンのように買って食べていた時に比べて何倍も美味しく、幸せを感じられた。

 あ、この感覚知っている、ダイエットした時みたいだ。いつも美味しいもの、いつも贅沢をしていては、そのありがたみが薄れてしまう。というか、実際慣れれば一段階抑えた生活水準でも十分楽しめるようになる。
 「足る」を知れば、その分あふれるものの量が増える。それがきっと幸せということ。
 今日の夜ご飯、家で何作ろうかな。

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