思い出しては
自室のクルクルまわるイスに腰かけて、寝る前に寝ぐせ防止のため、ヘアアイロンをあてる。
それが終わるとクシなどを定位置に戻して、カーテンを眺める。
いつも日常の何気ない瞬間にふと思う。
恋人はどうして死んでしまったのか。
どうして。
恋人は別れ話をした二日後に、自ら命を絶った。
原因は別れ話だったのか。
それか一年半ほど仕事をしていなかったから、他に何か悩みがあったのか。
知りたくても本人はいない。
真実を知っているのは彼だけなのに。
夢にすら出てきてくれない。
彼はパワハラが原因で仕事を辞めた。
日に日に疲れ果てていく彼を見ていて私も心配だったので、仕事を辞める決意をしてくれた時はとても安心した。
病むまで働く必要はない。
また他に仕事を探したらいい。
初めのうちは嫌な職場から解放されて毎日自分の好きなことを楽しむ彼の姿を見ていて私も嬉しかった。
私は高卒で就職をした身。
飲食業界に就職したものの、パワハラセクハラが日常茶飯事の職場に二年半で病んで辞めた。
それからは二度と正社員になどなるものか!とフリーターでなんとかやっていた。
働かないと食べていけない。
カレンダーが仕事で埋まると安心できた。
だから理解出来なかったのだ。
一年半もニートでいられる彼のことが。
同棲を始めるまでは実家暮らしだったから、貯金はあるんだと言っていたけれど、三十も半ばに差し掛かる女と一緒に暮らしていて、何か感じないのか。
今になって考えれば、私は自分のことしか考えていなかった。
だけど、その貯金は二人の将来のために貯めといてほしいと思うのは、同じ境遇になれば共感してくれる人はいるはずだ。
そんな自分勝手な気持ちと、その当時相談していた職場の人達からの意見もあり、私は段々と彼から気持ちが離れていくことになる。
2023年、彼とまともに過ごせたのは六ヶ月だけ。
最初の一月から三月までは口もきかない喧嘩してた。
ちなみに2022年の十二月からなのでざっと四ヶ月口きいてなかった。
沈黙を破ったのは彼。
そこから何回かの話し合い。
2023年は大体話し合いしてた。
八年付き合ってその内の五年を同棲してた。
何故こんなにも年数に拘ってたのか。
今では謎。
それまでにも何回か私が彼に対する不満をぶちまける事があったんだけど、改善?良くなる?のは話し合い終わってからの数週間ぐらいで、また元通り。
その繰り返し。
それに仕事はしないし、探してる素振りも見せてくれないし、かと言って今結婚しようって言われても、や、先に仕事は?てなるし。
私の一番のストレスになったのは私が休日の日も彼が家にいて、私の部屋に入ってくること。
私は一人になりたかった。
話し合いでそれを言うと
一人になりたい時は部屋の扉を閉めて
と言われた。
閉めた。
入ってきた。
なに?(笑)どうゆうこと?(笑)
その時はもう究極に彼に対するストレスが溜まりまくってて、きっと何をされてもイライラしちゃってたと思う。
だから、もう、彼が最期何を考えていったのかと思うと、本当に謝りたい。
別れ話の時も、こんなに好きなのに別れる必要ある?て何回も聞いてきた。
その時はチョロい私を繋ぎ止めるための上辺だけの言葉だと思ってたから、私だけじゃないやん、女の人なんて。
沢山いるよ?もっとまわり見よ?それでも私じゃないとダメってなったらまた戻ろうよ、て意味わからん提案してた。
本当に。
最後にした別れ話、めちゃくちゃまくし立てたんよね。
早口で。彼に喋る隙与えんように。
私こんなに傷ついてんねん!あんたのせいで死にたくなるんよ!そんな思いまでさせてつなぎ止めたいん!?て。
彼が死んだの私のせいなんかな。
私が酷いこと言ったから?
私が彼の悩んでることに気付いてあげられなかったから?
彼の気持ちをわかってあげられなかったから?
私が彼を追い詰めたんかな。
この、今までの文章しか読まんかったら私が悪いよな完全に(笑)
ここに至るまでにいろいろあったんですよ、八年の間に。
八年も一緒にいたのになぁ。
なんにも彼のこと、わからんまんまやったなぁ。
なんか書き始めと文章のテイスト変わってる(笑)
すみません、読みずらくて(笑)
はぁ。
満中陰?送られてきたんです、彼のお家から。
ちょっと落ち着いたと自分では思ってたんですけどね。
彼の名前の頭に亡て書いてあって、その先読めませんでした。
あぁ、やっぱり亡くなったんよなぁ、て。
死とゆうものの前では人間は無力です。
てsnsの友達に言われました。
本当にそう。
ただ恋人と別れました、なら、確かに辛いですよ、年月重ねてる分だけ思い出もあるしね。
思い出すもの、見るもの、全部の場面の隣には恋人がいたわけですから。
見るのも辛い、聞くのも辛い。ありますよね。
だけど、生きてるなら、これからの幸せを願えるなら、それはまだ幸せとゆうか、まだ心は楽なはずです。
だけど、死別はね、先がないと私は思うんです。
幸せを願うこともできない。
ごめんね、しか言えない。
私は墓参りに行けません。
場所を聞いたらいいんですけど、もう、これ以上関わるのは私の両親にも申し訳ないので、それはしません。
私が今回のことで辛かったのは、恋人を亡くしたのはもちろんですが、この事で傷付く人がいたこと。
それが辛かった。
彼のご家族。
私の家族。
相談に乗ってくれていた職場の友人。
傷付いた人が多かった。
私が関わらなかったら傷つく事がなかった人達。
私の大切な人達が傷付いていたのが一番辛かった。
あ、やだ、長くなっちゃった。
終わりにします(笑)
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