メンギフを贈る理由
1.はじめに
無分別にメンバーシップギフト(以下、「メンギフ」といいます。)を贈り続けた結果、メンギフ否定派の皆様から不興を買っているようです。
私の視聴スタンスがROMであることもあって不気味に映ることもあるだろうということで、スタンスを明らかにしておこうと思います。
何もわからなければ不気味ですが、相手を知れば対処法がわかることもあるでしょう。
個人的に最もオススメの対処法はスルーです。
2.基本スタンス
誰かのことを不快にさせることは、やるべきではないですが、どうやらメンギフは肯定派と否定派がいるようで、誰もが納得できる統一的な見解はないようです。
また、YouTubeの配信者はメンギフ機能をオフにして使用できないようにできるようです。
配信者又は運営がメンギフに否定的な場合、メンギフ機能をオフにするという選択ができるようで、現実にメンギフ機能をオフにされている配信者の方はいるようです。
よって、私の基本スタンスとしてメンギフを贈るのは不適切であると配信者又は運営が判断した場合(例えば、メンギフを否定する発言やガイドラインの公開があった場合)、その事実を確認した以降は、その判断に従い、ただちにメンギフを贈るのを止めます。
ただし、現瞬間は、不快に思われている方には、大変申し訳なく思うのですが、否定的な意見やリスクがあるのも知ったうえで、メリットとデメリットを天秤にかけ、肯定的な意見を持つものとして自由意志によってメンギフを贈り続けていますので、そういう人もいるのだなぁと考えてもらえると嬉しいです。
もちろん、自由意志によってメンギフを贈り続けているだけなので、そのうちぱったりとメンギフを贈るのを止めることもありえます。
3.メンギフを贈る個人的な目的
メンギフを贈る個人的な目的は「対象となるコンテンツが長く継続的に続くことを支援するため」です。
対象となるコンテンツが長く続くには配信者がモチベーションを維持し続ける必要があり、それは配信者にとって価値がある活動でなければなりません。
価値には様々な種類があります。
もちろん、応援のコメントやチャンネル登録、高評価、SNSでの反応や二次創作なども配信者のモチベーションを高めてくれる重要な価値の一つでしょう。
お金は普遍的な価値の一つであり、私たちの社会は営利的な経済活動によって多くのサービスが継続的に提供されています。価値あるコンテンツを作るためには、配信用の機材や生活費も含めてお金が必要になります。
もちろん、採算や時間を度外視して面白いコンテンツを提供してくれている配信者もいます。しかし、長くそのコンテンツを維持するにはモチベーションだけに依存するのではなく、対価を介した経済活動にするべきだと考えています。
4.配信者が継続的にコンテンツを作り続けるには
さて、配信者がたくさんコンテンツを作り出すには、基本的には専業である方が時間を多く使える分有利だと思われます。
配信者の収入を語るうえで広告料収入は避けて通れませんが広告料収入については、変動幅が大きいようなのと話が逸れるので割愛します。
また、企業案件等も大きな収入源になると考えられますが、企業側も広告費として発注するので高い知名度や好感度、営業力等が必要になります。
YouTubeは基本的に広告料収入等により運営されており、無償で提供されるコンテンツなので、そこからさらに対価を支払う人はごく僅かです。
しかし、一部のそのコンテンツの支持者により、スパチャや、グッツの購入等によって対価が支払われる場合があります。
支持者が対価を支払う理由としては、純粋なコンテンツに対する対価、対価を次のコンテンツの制作費用に還元してもらうこと、配信者に認知されたい等が考えられます。
しかし、支持者が支払った対価がそのまま、配信者に支払われる訳ではありません。
例えばスパチャやメンバーシップ収入は運営等との契約にもよりますが、消費税、YouTube使用料、運営への対価、個人への対価にわけることができ、運営への対価は法人税等、個人への対価からは必要経費を引いたうえで、他の所得と合算して所得税等を計算しそのうえでやっと配信者のもとに手取りの現金が届きます。
最終的に配信者に届くのは支払った金額に比べてごくわずかな額になりますが、コンテンツの提供には不可欠なステイクホルダーに価値が分配されます。
しかし、そこから考えると専業で配信者を行い、なおかつモチベーションを維持できるだけの高い収入を得るには非常に多くの人から対価をもらわなければならないことがわかります。
5.メンバーシップ、メンギフは効率的な対価か
純粋に配信者に対価を届けたいならグッツの購入時等に、商品価値とは別でブーストするのが最も効率が良いと思われます。
メンバーシップ収入は、前述の通りわずかな額しか配信者に届きません。
しかし、スーパーチャットと比べ、個々のコンテンツの質や量に依存せず安定的かつ継続的な収入が期待できるという点で優位性があります。
メンギフは、一定人数のそのYouTubeチャンネルに登録している人や、現在その配信を見ている人(一定のアルゴリズムがあるようです)に1か月間メンバーシップに加入したのと同じ、メンバーシップ特典を贈るというもの(勝手に継続、課金されることはないです)ですが、メンバーシップギフトを受け取った人がメンバーシップを継続する可能性があります。もちろん、無償のコンテンツにお金を支払う人はごく僅かなので、期待するものではありませんが、他の対価と比べて配信者の収入が増える可能性のある数少ない手段の一つです。
なお、配信者が対価をコンテンツの制作費用に充当し収入を増やすというのも重要な価値拡大の手段で、お金をどのように使用するかは配信者の自由のためメンギフは、先述の安定的な収入としても再生産の費用の原資としても利用できます。
また、大多数のお金を支払わない視聴者(しかし最も重要な視聴者)をお金を支払う支持者に誘導できる可能性があります。一度対価を支払った後は、次に対価を支払うハードルははるかに低くなります。
6.メンギフによるファンの掘り起こし
メンバーシップ限定コンテンツを視聴する人は、無償の一般公開されたコンテンツを視聴する人に比べて非常に数が少ないです。
普通にそのコンテンツが好きであると公言しており、毎回見ていて、いいねボタンを押している人ですらメンバーシップに加入している人はわずかです。
そういった人は、仮にメンギフを贈られた場合、継続的にメンバーシップに加入する可能性は高いと考えられます。
また、一般に接触回数が多いほど、その人に好意を持つといわれており、たまたま視聴しただけの人も、メンギフを受け取った場合、メンバーシップを継続しなくてもそのコンテンツを好きになってくれるかもしれません。
また、学生や金銭的な事情等によりメンバーシップに加入できない人もいるため、そういった方の助けになる可能性があります。
7.メンバーシップ限定コンテンツの活性化
メンバーシップ限定コンテンツを視聴する人は、無償の一般公開されたコンテンツを視聴する人に比べて非常に数が少ないため、よく言えば、わざわざお金を支払うような支持者しかいないので居心地の良いコンテンツ、悪く言えば、イエスマンしかいない閉鎖的で硬直的なコミュニティになります。
メンギフにより、一定の新規メンバーがいることで、一定の緊張感が生まれ、変化が期待できるかもしれません。
また、日々、新しく面白いコンテンツが提供され続けており、支持者の時間やお金は有限であるため、基本的にはメンバーシップ登録者数は減少していきます。そうなるとますますコンテンツは閉鎖的になっていきます。
成長著しいコンテンツであれば増加数が減少数を上回るので何の問題もありませんが、そうでない場合、メンギフは活性化の一助になる可能性があります。
8.否定派の懸念点、リスクに対する私個人の考え方
①アンチ、荒らし、スパム、態度が悪い人がメンバーシップ限定コンテンツに流入するリスクがある
メンギフはランダムで配られるため、確かにそのリスクはあります。
アンチやスパムに配られないようなアルゴリズムがあるという話もありますが、対策されないためか具体的にはそのアルゴリズムや基準は公開されていないようです。
そのような事態に陥った場合、メンギフを贈った人に責任があることは否定しませんが、先述の通り、メンバーシップ登録者数は、一般の配信の視聴者数に比べて極めて少ないため、希望的観測かもしれませんが、通常の配信のアンチ、荒らし、スパム、態度が悪い人よりは数が少ないので、一定の対処が可能と思われます。
対処法は一般の配信と同じです。明らかに、荒らし、スパムの場合はブロック等で対応してください。
アンチ、態度が悪い人については、発言だけで判断するのは難しく、受け取る側の判断になりますが、反応しないことが対策の一つになります。反応しないのがストレスになるようであればブロックしてコメントを非表示にしてください(ブロックすると相手からも自分のコメントが見られなくなるので、相手が別アカウントでみるとブロックされているのがわかるリスクはあります)
②公開が禁止されたメンバーシップ限定のコンテンツが悪意を持って公開される可能性がある
メンバーシップ限定コンテンツの情報の公開は、メンギフだけの問題ではありません。かつて支持者であったとしても、いわゆる反転アンチになり、悪意をもって情報を公開されるリスクはあります。
支持者だけしかいないように見えても、引退等の情報をメンバーシップ限定で先行公開した場合は公式に公開する前に漏れてしまうことも多々あるようです。
メンバーシップ限定コンテンツは、お金を支払わないと見ることは出来ませんが、逆にお金を支払えば誰でも見えるので、不用意に公開されたくない情報や、悪意を持って切り抜かれそうな発言は控えるべきです。
配信者がそのような発言をしてしまった場合、該当箇所を非公開にするように提案してみるのも可能性の一つです。
③居心地の良い価値あるコンテンツが失われるリスクがある。
メンバーシップ限定コンテンツは、わざわざお金を支払うような支持者しかいないので非常に居心地の良いコンテンツですが、態度が悪いように見える、メンバーの暗黙の了解を理解しないコメント等により居心地の良い価値あるコンテンツが失われるリスクがあります。
基本的には、通常の配信と同じく反応しないというのが有効な手段と考えられます。また、居心地よい空間を維持したいのであれば、そのようなコメントをして流れをつくる対処法もあります。
ただし、快不快の許容値は人によるのと、閉鎖的、排他的になるとコンテンツの縮退につながることから一定の発言を許容する必要もあると個人的には考えています。ただ不快なコメントがストレスになるようなら無理せずブロックしてコメントを非表示にしましょう。
9.最後に
配信者及び運営の方針に従う。一定のリスクがあることを理解しつつも、自由意志によりメンギフを贈る。というのが私の基本スタンスですが、メンギフ否定派と喧嘩したい訳でも不快にさせたい訳でもないです。
現状、やるなら徹底的にやる、実際やったらどうなるか興味がある等の個人的な方針により、一部で目立ちすぎてしまっている自覚はあるので、より良いところで妥協点は見つけたいなとは思っています。
とりあえずは、アルゴリズムは不明であるものの反応を見る限りでは、実際に配信を見てコメントを打っている人に一定数メンギフが贈られているようなので、荒れそうな配信ではメンギフを控える、判断は難しいですがコメント欄が荒れている配信ではメンギフは贈らないなどを考えていますが、今後も試行錯誤していきます。
最後に、意見は違えど配信者を応援し支えている全ての視聴者を尊敬し感謝しております。
あなた方のおかげで、いつも楽しいコンテンツを楽しむことができています。いつも、ありがとう。
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