「ミチ」に踏み込む
僕は今英語の課題に追われている。
だが、今週土曜に体験した出来事をどうしても綴りたくて、noteを開きました笑
土曜日、私はあるモノを見るために六本木ヒルズの森タワーへと向かった。現在行われているchim↑pom展のためだ。美術館に行くなんて、中学1年生の頃の修学旅行以来だ。
chim↑pomとはどのような集団か知らない方は是非調べてほしい。嫌いな人は間違いなく嫌いになるに違いないだろう笑。
私も最初は彼らのことが嫌いだった。
ただ野蛮な表現をするおかしな集団であるという認識だったし、作品を見て不快になるということも多々あった。
だけど、歳を重ねるたびに彼らの作品にどのような意図があって、またどのような心構えで作っているのか興味が湧いてきた。
そこでちょうど、展覧会が行われていることを知り、終了する2日前ギリギリになんとか滑り込んだ。
ちなみに、今回の展示会のテーマは「ハッピースプリング」。名前からして、明るい感じで穏やかなものだと思い、私は参加した。
だが、蓋を開けてみると、幸せな春とは180°異なった、社会の闇の部分について触れた作品ばかりだった。
今回の展示会は「都市と公共性」「道」「Don’t Follow the Wind」「ヒロシマ」「東日本大震災」「ジ・アザ―・サイド」「May, 2020, Tokyo」「エリイ」といったセクションに分かれていた。
どのセクションも全く異なった切り口のもので、私が今まで触れてこなかった、いや触ろうとしなかった題材ばかりを扱っていた。
渋谷のネズミを剥製にし、ポケモンのピカチュウのようにペイントしたモノを展示したり、コレラが流行ったイギリスでビールを販売し、ビールを飲んだ人の尿をレンガとして再利用したり、無作為に電話をかけた相手の口座番号を聞き出し、実際にお金を振り込む「逆オレオレ詐欺」といったことを行ったりなど奇想天外なことばかりが展示されていた。
見る人が見れば、気持ち悪いや意味がわからないと思うものばかりだろう。展示されていた動画の中にchim↑pomメンバーのエリイさんがピンクの液体をコールと共に一気飲みし、それを吐き出すというものがあった。
もちろん最初は意味がわからなかったし、見ていた周りのお客さんも「汚い」と言ったり、目を瞑ったりする人ばかりだった。また、おかしいものだと言って笑う人もいた。
だけど、この展示のゴールはそれじゃない気がする。私はこれらの展示を通して、普段遠ざけていたモノの深刻さについて、初めて触れることができた。
ネズミの剥製を通して、都市の汚さと渋谷のごみの深刻さを改めて知ることができたし、コレラが流行ったイギリスの当時の時代背景も知ることができた。
また、現代の社会問題を逆手にとって、アートにすることで、「笑っていられるけど、笑っている場合じゃないよね」と言われているような気持ちになった。
さらに、ピンクという可愛い色と飲み会独特の飲みコールを掛け合わせて、若者の元気さと独特の雰囲気の危険さをやさしく表現する方法には驚かされた。
他にも、原発や広島での戦争といったデリケートな出来事について扱っている作品もあった。
実際に原発作業員として働くことで、そこでの体験を写真にしたり、広島で使われなくなった折り鶴を再利用して、便箋として様々な人に手紙を送ったりなどしていた。さらには、実際に海外ある地雷原に行き、地雷の撤去を行っていたりしていた。
これ以上作品の内容について触れるとほとんどネタバレになってしまうから、今回は書くことをやめる。
だが、普通誰もが触れたがらない題材について、あえて触れてアートにする姿勢の凄さには感動した。
必ずしも賞賛の声ばかりではなく、むしろ賛否両論の否の方が集まってしまうのに。
周りの目ばかりを気にするこの世の中で、自分らしさを存分に出しつつ、問題提起をする姿勢は見習っていくべきなのかもしれない。
chim↑pom展を通して、普段照らされることのない社会の未知の部分について知ることができ、新たな道がひらけたと思う。
なんか美術館巡りにハマりそうです。まだわかんないけど笑
様々な人の表現を知ることで、自分の道を広げていきたいものです。
思ったことを言葉にするのってなかなか難しい!
今月二つも書いちゃった。てへぺろ。
許してちょ
ではまた来月。
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