見出し画像

今は懐かし丸ポストの話

こんにちは。日常の中でちょっと変わった物を目にするだけで、幸せな気持ちになれる者です。

 今日のちょっと変わったものはこちら。

東大和市駅前広場の丸ポスト

 こちらは、東京都東大和市にある東大和市駅(西武拝島線)の駅前広場のポストである。

え?ポストに水道がくっ付いてる??なんのために??と、これを目にした時の興奮は忘れない。笑

 そして、今の時代に丸ポストがあることが珍しい。昔は丸ポストが主流だったが、その後時代が進み、郵便物の需要が増えてくると、郵便物の収容能力の観点から、より多く入る角型ポストへと変わっていく。そんな経緯を経て、今では街にあるほとんどのポストが角型ポストである。だから、丸ポストを見た時は「おー」となった。
更に興味深いことに、丸ポストには「丸いポストのまち こだいら」の文字が。「あれ?ここは東大和市なのではないか?なぜ、こだいらなのだ?」となって、気になりすぎて、東京都東大和市の市役所にメールで、このポストについて質問してしまった。この返信を待ってる時間も、少し楽しい。笑
 ワクワクすること、2日間。やっと返信きた。

東大和市によると、どうやら東大和市駅と駅前広場の間には市境があるらしく、駅前広場は東京都小平市にあるらしい。

駅前広場の丸ポストの位置と市境の関係(赤線が市境、ポストマークが丸ポストのある位置)※丸ポストは東京都小平市のもの。

また、小平市は昔ながらの丸ポストが多く残されてる街なのである。小平市ホームページによると、現在、小平市には、丸ポストが37本(使用可能なものは32本)存在してるそうだ。東京23区には5本しかないことから考えると、その数の多さが分かる。

では、なぜ小平市に丸ポストが多く残っているのか?それは、小平市の真ん中を東西に貫く「青梅街道」が関係している。
 駅前はビルが建ったり、再開発事業などでどんどん街の景観が変わっていくのに対して、青梅街道沿いの土地は、昔ながらの商店を経営してる人達が所有していたため、地元住民の「昔ながらの景観を守りたい」という思いから、再開発ができずに今も丸ポストが残ったらしい。今回のこの東大和市駅前広場の丸ポストも青梅街道のすぐ側である。

ちなみに、この丸ポストはポストの機能は果たしておらず、ただのオブジェだそうで、小平市が「丸いポストのまち こだいら」をPRするために設置したそうだ。水道にくっ付いてる理由としては、平成22年~平成23年頃にかけ、当時水飲み場があった場所(現在オブジェが設置されている東大和市駅前の広場)に水飲み場の名残を残す形で設置されたらしい。

こんな個人の興味の質問のために、東大和市の市役所の職員さんは、わざわざ小平市役所と小平郵便局に連絡してくれたそうだ。なんて優しい人達なのだ、とただの興味でやったことから思わぬ副産物をいただけたこともここに記しておきたい。本当にありがとうございます!!

 今日も新しい発見でして、幸せだ。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?