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せっかちな私とのんびりな娘

今朝もやってしまった…
このところ、2、3日に1回は無言だが、苛々している態度を娘にとってしまう。

小学生4年生の娘の朝の支度が遅すぎるのである。
朝起きるのもギリギリ、朝食もゆっくり食べ、身支度も急ぐ素振りを全く見せず、ようやく出発する。
8時に出ると小学校には間に合うのだが、時々、5分程度過ぎてしまう。
娘が家を出た後、私はいつもヤキモキしながら小学校到着の通知を待つ。
まれに数分、遅刻する。

少し前までは「早く急いで!」と急かしていたが、全く効果はなく、私自身の苛々が増えるだけなので止めた。
ただ、無言になっただけで、苛々していることは娘に伝わるらしく、少ししょんぼりと「行ってきます」と言って出発することがある。


低学年のときは朝一番に登校するぐらいだったので、学校生活がつまらなくなったのかと心配したが、友達関係もそんなにトラブルはなく、代表委員に立候補するぐらい積極的になることもあり、クラブ活動も楽しんでいる。
担任の先生に、娘はのんびりしているので、学校生活で周りから遅れていることはないか聞いたこともあったが、全くそんなことはなく、むしろ頼りにしてますという回答を頂いた。

今年から塾に通い出し、宿題をこなすのが大変で、寝るのが遅くなることもあるので、睡眠時間が短くなったせいかも…と思い、なんとか調整をしているが、早く寝たときもそんなに変わらず。

低血圧や貧血かもしれない…と病院の受診も検討中なのだが、考えてみると、朝の支度が遅すぎるだけではなく、字を書くのも遅いし、習っていたスイミングでも泳ぐのが遅かった。
幼稚園の頃から習っている算盤のおかげで計算だけは速く、そのため、周りの人からはチャキチャキして何でも素早くこなせる子だねと言われることが多いし、私もそう思ってしまっていたが、本当はのんびりした子だったのだ。


私は関西弁でいう“イラチ”な人間で、仕事も家事もスピード勝負に思ってしまうところがあり、時間に囚われる日本で、この子はやっていけるのかと心配になる。
時間にややルーズで、のんびりした人間が社会に通用するのか…
常に急かされる生活に疲れてしまわないか…
グルグル考えてしまう。

けれど、いつも一つの結論に辿り着く。
小学4年生にして、私より賢く、優しい人間がやや時間にルーズで動作が遅いというだけで、受け入れてくれない社会なんて、こっちから願い下げ。
むしろ重宝される場所が必ずあって、そこに行けばいいだけ。
どう考えても、娘の将来は明るいという結論に至る。


あとは、私のイラチな性格を直すだけ。


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