相棒21−18「悪役」
犯人同情度(北原殺害)
★★★
確かに殺したのは悪いし死体遺棄を依頼したのも頂けないが、脅迫された事自体がいい迷惑だったと思う。
しかもその脅迫内容がそれこそ殺人だったならまだしも(勿論それでもダメだが)違法カジノへの出入りって、そんなもの当人の勝手だろ。
俳優生命を賭けて撮影に臨んでいたのを身勝手な男の脅迫に水を差されたのが気の毒でしか無かった。
犯人同情度(保科殺害)
★★
保科殺害の動機は北原が殺された復讐殺人。だが、恨みを晴らそうとする前にその男が何をしたかを考えるべき。悪いけど保科を殺した事に関してはこの犯人の逆恨みにしか見えなかった。何故なら後述するように北原の死の責任は北原自身なので。
それにこの犯人、元同級生の千明を巻き込みたくなかったって言ってたけど自主制作のDVD持参した時点で既に巻き込んでるんですけど。自分で全て背負っているつもりだったのかも知れないけどただの独りよがり、自己満足にしかなってなかった。
この犯人が北原のせいで怪我していなければ★だが、その怪我のせいでやっていたダンスができなくなった事を考えて★★に。とは言え限りなく★に近いですけどね。はっきり言って悲劇のヒロイン気取りの自分に酔ってただけ。
ところでプロのダンサーって設定ってどこかに生きてたっけ。
被害者同情度
北原陽介
★
今回の話における最大の元凶。
元々はチンピラにぶつかっておいて応戦したこいつ自身が元凶。相手の柄が悪かったかどうか以前にそもそもそれ自体お互い様だろ。相手がどうあれ謝るのが当たり前だと思う。それを「ぶつかっただけでしょ」って、お互い様の行為に対するただの逆ギレでしかない。
女に良い所を見せようと思ったのか知らないけど、女の方も引いてたので全く効果が無く、それどころかその行動のせいで女の仕事を廃業に追い込むという寧ろ厄災でしか無かった行為。
そもそも金が欲しかったのだってこいつのせいで女が怪我したからだろ。責任感じた? だから何だと。そんな自業自得男の金策の為に脅迫された今回の話の犯人の男が不憫でならない。
自分を殺した奴をその前に脅迫したのも俳優だったから賭博のネタで脅せば金を取れるとでも思ったのでは? と勘ぐりたくなる。そういう卑怯な所も最低だなという感想しか出なかった。
保科貴之
★★★
この男に関しては北原を殺した訳ではないので、殺されてしまったのは気の毒だったかも知れない。殺されたのも相手がナイフを持ち出したからであって、彼が殺そうとして返り討ちにあった訳ではない。
ただこの男も半グレなので因果応報と言えば因果応報。ただそれは別の話。あくまでこの事件に関して考えれば高めの同情度になる。
その他の登場人物
小桜千明
★★★
千明はそもそも事件には何も関係なかったので、彼に関しては被害者だったと思うが、友人が殺されたとは言えそもそも事件の背景がね…。寧ろ千明が責めた先輩俳優に同情しましたよ。
脅迫行為が最低な事に変わりはないし、そもそも北原の脅迫の経緯が何度も書いているようにこいつの自己責任。まあ千明にとっては事情はどうあれ友の仇なんだろうけど。
千明や千明に事件の事で相談に来た池田淳という元演劇部員の同期の男には悪いけど、この事件の背景自体、結局友情ごっこの茶番劇でしかなかったと思う。
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