堀田徳男_スラムダンクキャラ語り

好感度

★★★★★

堀田徳男と言えばあのスリーポイントでお馴染みの三井寿の友人。

番長は堀田だが、彼の口ぶりから三井の方が実質的な頭に見えなくもない。だが、三井は喧嘩は強くない。宮城、桜木、流川、水戸。いずれにも一方的にやられている。と言うか無抵抗のヤスを殴っただけ。

おそらく喧嘩の強さだけなら堀田の方が上だと思う。堀田も喧嘩に勝っている描写は無いが(宮城をボコったのは集団なので喧嘩に勝ったとは言い難い)、少なくともバスケ部襲撃事件の時は負けていない。

彼はあの時高宮と交戦していたが、やり合いの末、多分途中で彼自身の喧嘩は止めていると思う。何故ならその後三井と鉄男がやられているのを見て状況のまずさや引き際を冷静に判断していたから。ボコられてヘロヘロの人物がそこまで的確に状況判断できるとは思えない。

ちなみにこの時堀田は高宮に「本当はけっこー強えじゃん。ただ威張ってるだけかと思った」と言われているが、これは喧嘩の描写もなくいつもやられていたそれまでの堀田の描写に対するメタ発言だと思う。シリアスな場面なら普通に強いですよと言う。まあ確かに集団でとは言え宮城を病院送りにしていたからな。あの時の宮城は三井しか狙ってなかったけど。

ところで堀田は三井がバスケ部を辞めてグレていた事を知っていたのだろうか。答えはNoだと思う。もし知っていたら「何をそんなにこだわってんだ三っちゃん」という台詞の時に既に三井の真意に気づいていた筈だから。「三っちゃん本当は、バスケ部に戻りたいんじゃ」という台詞は、木暮が三井の過去を話してからのものである。

そんな三井に堀田が気を遣っていたのは、何か分からないけど寂しそうにしていたから声をかけたと言った所だと思う。案外鉄男を三井に紹介していたのも堀田なのではと思ってしまう。堀田は鉄男を下の名前で呼び捨てにしていたから仲は悪く無ないだろうし。

この妄想に根拠は無いが、友達思いなのは間違いないし、少なくとも三井が強いから従っていたとは思えない。もしそうなら三井が宮城に一方的にやられた時点で見限ると思うが、実際はそんな事はせず、三井が戻ってくるまで頭のポストを空けて待っていた。いや、頭と言うより堀田にとっては友達か。

堀田徳男。三井と共に当初のイメージから考えたら意外な程キャラが良い意味で立った人物だと思う。

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