豚の復讐 第8巻
豚の復讐について書くのは初めてなのでざっくりストーリーを説明します。
いきなり8巻からのレビューで申し訳ありませんが、お付き合いの程よろしくお願いします。
30話〜33話
槇山未華子
同情度 ★★
まあ全員主役を虐め抜き自殺に追い込んだクズなのでどんな目に遭わされても同情できないのが大前提なんですけどね…
この女の同情ポイントは
アイドルを目指すも相手にされなかった
あくまで見たままの印象だが、虐めグループの中でも斎藤や上山同様、槇山も立場が低かった可能性が高い
やった事についてはどうあれ本気でアイドルになりたかったのは間違いない
こんな所か。
ただ武の妹の文奈に逆恨みで手を出したのは問題外だし、酷い歌を無理矢理聴かせて観衆の何人かを殺し、その事に全く自覚が無かったのは最悪。
とは言え(槇山の言動に問題があったにせよ)槇山を侮辱したスカウトの態度も悪いし、文奈のスカウトの為に武の家の近所までわざわざ来て道端で声をかけた事自体も非常識だったのではないか。
槇山が武と文奈に危害を加えたのは完全な逆恨みだが、スカウトの心無い行動が槇山の醜悪な行動を助長させた事は否めなかったと思う。
積極的に武に危害を加えていた津玉繭子あたりに比べれば、少なくとも原因があった槇山のほ方がまだマシ。まあ原因と言っても武や文奈には何の落ち度も無いのだが。
「ファン」の期待に応えようとしたらそれが罠で、それによって報いを受けたのは個人的に気の毒だったと思う。少なくともこいつに悪意や自覚は無かったと思うので。それが余計救い難いと言えばそれまでだが。
34話〜35話
佐々木晃典
個人的好感度 ★★★
そもそもやられてないし、現世で武に何をしたのかもまだ分かっていないので、同情度という項目は使いません。
何らかの酷い目に遭わせたのはほぼ全員そうだと思うので(田山については不明だが)、今更〜をしたから屑、〜だから同情に値しないとは言わない。そんな事は大前提なので。
その上でこの佐々木と言う男、スキルも強力だし、その強力なスキルを今までやられた連中に比べるとまあまあ使いこなせていたのが面白い。
さすが幹部だけあって今までほぼ圧勝してきた武を苦しめているだけで高ポイント。同じ幹部でも見え見えの挑発に乗って自滅のような負け方をした宮市とは違うようだ。
そして、この巻では武と佐々木との決着は付かない。
悪役は槇山みたいに哀れなぐらいあっさりやられるのではなく、思いっきり憎々しく振る舞って尚且つ苦戦させなければいけないと思う。最後に主人公側が勝つなら尚更。
笑ゥせぇるすまん、闇金ウシジマくん、小悪魔教師サイコのようなダークヒーロー・ヒロインが圧倒的な力と残酷な手段で無双するのは(たとえ相手が救いようの無い悪党でも)読んでて鬱になってしまうが、この漫画の主人公はそうではないので、勝つのがお約束でも受け入れられる。だからこそ簡単に終わらないで欲しい。
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