香港九龍財宝殺人事件
犯人
毒龍
同情度
★★★★
殺したのは全員父や母の仇だからちゃんと手を汚すだけの理由はあったと言う事で。
最大にしなかったのは、元はと言えばワン・ロンとそれを快く思わない3人の悪党の財宝の奪い合いと言うのが引っかかったので。
母娘には罪の無い事なのかも知れないけど、「私は九龍皇帝ワン・ロンの妻」と、自分に酔っていたような事を言っていた母の方は少なくともワン・ロンを肯定してたと思う。追い詰められて焼身自殺した相手に対して言い方は酷いと思うけど…
犯人の方は寧ろワン・ロンを全否定していたけど、ワン・ロンを肯定する母の影響を受けて毒龍に身をやつした事を考えると、結局同じ穴のムジナの中に入っていた事は否めなかった。
まあいわゆる「親ガチャ」による境遇である事を考えると酷な言い方に思えるが。
被害者同情度
シン・リー ★
チャン・ヨングー ★
リュウ・アイビー ★
結局元凶はこの3人なのでオール1が妥当。
アイビーはワン・ロンを殺しておいて反省した様子も無いどころか大義面していたのが物凄く違和感で、面の皮の厚い女という印象しかなかった。
最後に
今回は美雪のそっくりさん登場という時点で既にバレバレだった気もするが、「はじめ」がさらにトドメを刺していた。この一言は流石に雑だったのでは? ここまで来るとトリック以前の問題に思える。
あといくら形状記憶合金だからってあんな風に見事に元通りになるか? 形状記憶合金ってそう言うものなの?
今回の話はトリックや犯人当てよりも、スケールの大きさとヒロインの美雪がさらわれたサスペンス性に重きを置いた話と言った印象だった。
とは言え高遠も明智も出ない話だったのは新鮮でしたけど。そういう意味では原点回帰の要素もあったと思いました。
改めまして
久しぶりの金田一少年の事件簿のレビューでした。
長らく更新が途絶えていましたがまた再開しますのでよろしくお願い致します。