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MLBオールスター投票について思うこと

こんにちは。
今回は、大谷選出に関して色々と言われているオールスター投票について、個人的に思うことを書いていこうと思います。

まずは、大谷翔平が2年連続でファン投票によってオールスターに選出されたことを、嬉しく思います。
自分は、前にも書いた通り、アルバレスに投票した身なのですが、大谷も投票するか最後まで非常に迷ったくらい好きな選手なので、選ばれたのなら素直に応援したいですし、今年も二刀流が見られるオールスターゲームを楽しみに思っています。

ただ、やはり大谷が選ばれたことに賛否両論あるのは事実です。
もちろん、正論を言えば、オールスターのファン投票はあくまで人気投票であって、成績で選ばれるならやる意味が無いですから、大谷が選ばれたことに文句を言うのはおかしい、ということになりますが、自分もアルバレスに票を投じた身なので、アルバレスが選ばれなかったことに不満を表している方たちの気持ちも、非常によく分かります。
今年のアルバレスは、打者としてかなり素晴らしい活躍をしています。
OPSはMLB全打者の中でトップですし、昨シーズンのゲレーロJr級の成績をここまで残していることは間違いありません。
なので、そんなアルバレスがオールスターで先発出場出来ないというのは、特にアルバレスに投票した人間にとっては、かなりショッキングなことだと思いますし、不満を言いたくなるのも無理もないと思います。
とはいえ、もう一度言いますが、あくまで人気投票の結果なので、正論を言えば、文句を言うのはおかしいということになります。

考えてみれば、そもそも「二刀流」の大谷という存在がある時点で、他の投打どちらかしかやっていない選手は皆、過小評価されてしまいます。
よく、活躍している野手に対して「じゃあ投手として100マイル投げたり三振を沢山奪ったり出来るの?」と言ったり、はたまた、活躍している投手に対して「じゃあ打者としてホームラン王争い出来るの?」と言ったりする大谷ファンの方を見かけますが、正直、こういうことを言い出したらキリがないんですよねw
RORANDさんの言葉を借りて言えば、「大谷か、それ以外か」みたいになってしまっているわけですが、だからといって、別に二刀流でない単体の投手や野手として活躍している選手が凄くないのかと言えば、そんなことは決してありません。
野手に対して「投球は出来るのか?」、投手に対して「打撃は出来るのか?」と聞く大谷ファンの方々は、大谷を過大評価しているというよりは、他の選手を過小評価しているのだと思います。

ただ、今シーズンの大谷は、少し評価されにくくなっているようにも感じます。
月間MVPを逃すなど、大谷ファンにとっては納得しがたい評価もあったのは事実ですし、そういうこともあってか、「みんな大谷に慣れすぎてない?」という意見も聞かれます。
しかし、これに関しては、昨シーズンの大谷にとっては100年前のベーブ・ルースしか"二刀流の前例"がなかったのに対して、今シーズンの大谷は、「昨シーズンの大谷」という直近の"二刀流の前例"があるので、どうしてもその昨シーズンの成績と比べられてしまうというのがあると思います。
また、個人的には、"大谷が二刀流をやっている限り、他の選手は皆過小評価されてしまう"ということを悟った識者やファンが、今シーズンは他の二刀流ではない単体の選手に同情し、彼らを再評価しようとする動きがあるようにも感じています。
オールスター投票でアルバレスに多くの票が集まったのも、そういった一面が影響していると思われます。
したがって、「みんなが大谷に慣れすぎている」というよりは、単に、今シーズンの大谷が昨シーズンの大谷と比べられて評価されにくくなっているということに、他の選手が再評価され始めているということが重なり、結果的に大谷の二刀流が見慣れられているように見えてしまっている、ということなのだと考えています。


ここで話をオールスター投票に戻しますが、今回のオールスター投票は、あれだけの成績を残しながら選ばれなかったアルバレスにとってはもちろん、選出された大谷にとっても、納得していない人が多い中で選ばれてしまい、一定の批判を受けることとなってしまったという点で、マイナスな部分があったと思います。
大谷もアルバレスも好きな選手である自分にとっては、「大谷で良かったのか」とか「アルバレスが選ばれるべきだった」という声を聞く度に、とても複雑な気持ちになります。
それに、今シーズンの大谷は、それでも十分オールスター先発出場を許容できる成績を残しているからいいものの、今後、大谷が投打ともにそこまで成績が奮わなかったとしても、二刀流見たさの票によって大谷が選出され、今シーズンのアルバレスのような成績では文句なしの選手が理不尽に犠牲になるということも有り得ます。
なので、そのようなことが今後起こらないようにするにはどうしたら良いのか、色々と考えてみました。
そして、大谷に「二刀流枠」を設ける代わりに、大谷のファン投票をやめる、というやり方が一番いいのではないかという結論に自分の中では至りました。
具体的には、オールスターに大谷専用の「二刀流枠」を設ける代わりに、大谷に対するファン投票を廃止し、そのシーズンの大谷がオールスターに二刀流として出場するべきかどうか、そして出るとすれば先発出場するべきかどうかの是非を、全監督と全選手による投票で決める、という方法です。
大谷に対するファン投票をやめる、ということに関しては、もし実際にやったら、大谷に投票したいファンから避難の嵐が巻き起こることが予想されますが、現時点でも、投手はファン投票が行われていないため、大谷だけファン投票が無いという不公平感はそこまで無いと思われますし、二刀流という評価の難しいプレースタイルを、実際に試合で指揮している監督や実際に試合に出ている選手だけに評価してもらうというのは、あながち悪くない案だと我ながらに思っています。
もし、これが実現すれば、大谷がオールスターに選出されるかどうか、そして先発出場するかどうかという事に関して、異論は主張しにくくなると思いますし、大谷も、他の選手も、損をしなくて済むと思います。

まぁ、何はともあれ、オールスターゲームの出場メンバーは決まったことですし、とにかく今年もオールスターを楽しみたいですね。


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